残間通信[釣り・自然・旅・人]

世界65カ国を駆け回ったフォトジャーナリスト残間正之の「釣り」「70年代の貧乏旅行」「辺境地の暮らし」「アンデスの遺跡」など、気ままなフォトエッセー。

アドベ(日干しレンガ)

アドベ工場

先週、ペルーでマグニチュード8の大地震が発生。
震源地近くの村では建物の80パーセントが倒壊し、死者540人、負傷者1500人を越えた。

10年程前、遺跡調査の為、ペルーに何度か滞在した。
日本と同じく地震の多い国だが、貧困に窮する住民の多くは「アドベ」と称する日干しレンガの家に住んでいた。
アドベは木枠に泥と藁を刻んだ結合材を混ぜ、天日で数日乾かしたもの。
当然ながら雨に弱く(ペルーの海岸部はほとんど雨が降らないため、屋根の無い家も多く見かけた)、おまけに鉄骨などの補強材も入っていないので、ちょっとの地震でも倒壊してしまう……。

新潟地震の被災者共々、一刻も早い復興を切に望みたい。

写真は被災地ピスコ近郊のアドベ工場
  1. 2007/08/20(月) 14:42:54|
  2. 中央アンデス&ペルー
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なつかしい風景

苗代牛

最近、牛や馬を使った苗代作りなんて見かけなくなった。

脱穀

こんな脱穀風景だって見かけない。

今日はあれこれ忙しく、おまけにエアコンの無いボクの仕事部屋は蒸し風呂状態。
そんなわけで、これでおしまい。

写真はペルー北部のチクラヨ周辺。
  1. 2007/08/02(木) 09:46:09|
  2. 中央アンデス&ペルー
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ロバと少年

水汲み

水汲みが少年の仕事だった。
焼け付くような暑さの中、ロバも少年も乾ききってみえた。

甘ったるいインカコーラを飲みながら、カメラを向けている自分が無神経で傲慢に思えた。
考えてみれば、辺境の地で必死に生きている人たちにレンズを向けるとき、いつも、多少の罪悪感を感じる。
きっと、自分の方が恵まれた暮らしをしている……と思っているからだと思う。

でも、はたしてそうだろうか?
たとえ、自然環境が厳しかろうが、明日の食べ物に事欠こうが、本当はパソコンに向かって誰が読むとも分からないブログを書いているボクより、はるかに生産的で充実した日々を送っているのではないだろうか……。
(ペルー/バタングランデ周辺)
  1. 2007/02/23(金) 11:36:43|
  2. 中央アンデス&ペルー
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アンデスの盗掘者

ワッケーロ

夕暮れが迫っていた。
周囲には一片の緑もなく、穴ぼこだらけの荒涼たる土漠が広がっていた。
兄弟が素手でパウダー状の土を掘り、そして何かを掴み上げた。
ミイラ化した頭蓋骨だった。

ペルーでは度々目にする光景だ。

少年たちはワッケーロと呼ばれる盗掘者の子供たち。
ボクが遺跡調査団の一員だと分かってもなんら臆する事なく、「ここにはもう何も無いよ。あるのはガラクタだけさ」と陽気にいいながら、頭蓋骨をサッカーボールのようにして蹴った。

……ボクには彼らをとがめる気になれない。
血縁関係は無いかもしれないが、とりあえず彼らの祖先が残したものだ。
スペイン人に略奪された金銀財宝にくらべれば、子孫になにがしかの富を残せる訳で、先祖も喜んでいるような気がしないでもない。
それにしても、サッカーボールの代わりにされるとは先祖も複雑だろうな……
  1. 2007/02/22(木) 11:19:21|
  2. 中央アンデス&ペルー
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非生産的暮らしのすすめ

アンデス花売り

ペルーのカハマルカで見かけた花売り娘ならぬ、花売りおばさん。

アンデスの女性は働きものだ。
いつも綿花を紡いだり、小物を商ったり、なにかしら手を動かしている。
そのせいかどうか、男たちは怠け者が多い。

考えてみれば、世界中どこでも、開発途上国や先住民族の女性は働き者だ。
炊事洗濯子育てはあたりまえとして、畑仕事や、地域によっては夕食の魚獲りまで女性が頑張っている。
一方、男たちは、タバコを吸ったり、車座になって数ヶ月も先の祭りの打ち合わせで議論したり……。ま、はっきりいって、ほとんどいうか、まるっきり働かない。
思うに、先住民族は、働かないということはエネルギー消費が少なく、地球環境に優しい生き方だ、と潜在的に知っているのだろうか?!
見習わなければ……!?
  1. 2007/02/19(月) 16:04:17|
  2. 中央アンデス&ペルー
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握手

ペルー海岸

北朝鮮の核問題に関する6カ国協議が、議長国中国の提示した「エネルギーの見返り提供」案で合意した。
実験が成功したか否かも不明な「核兵器」を武器に最高360億円の身代金を取り付けるとは、北朝鮮の外交手腕は「さすが!?」だ。
それにしても、中国や韓国政府には最初っから「人権」なんて期待していなかったが、米国政府まで「拉致問題」を棚上げにするとは……。
もし、各国代表の子供たちが拉致されたら、「大事の前では小事に目をつぶらねばならないこともある」なんて感じで、北朝鮮外交官とにこやかに握手できるんだろうか。

今回の決議を受けて、「核兵器を持ったものが勝ち」という風潮だけは避けたいものだ。
絶対反対派のボクですら、国際社会で発言権を得るには核の脅威が必要なのでは……そんな風に思ったりするのだから。

ペルー北部海岸でのスナップ。
海は大荒れ。
原色に塗られた漁船が陸に揚げられていた。
考えてみれば、日本の裏側のこの海域でエルニーニョが発生し、それが日本の天気に深刻な影響を及ぼす。
人間も地球もちっぽけな運命共同体だ。
ま、優しく手を差し伸べて仲良くやろうよ。
  1. 2007/02/14(水) 11:09:12|
  2. 中央アンデス&ペルー
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南米ペルーの田植え

アンデスの田植え

数年前,ボクは遺跡調査の為にペルー各地を車でまわった。そのとき,とても驚いたのは,脱穀しているすぐ脇で田植えをしている光景だった。二期作なんてのを社会科で習った記憶はあるが、北海道生まれのボクには絵空事でしかなかった。それが、現実として,それも一カ所の村で、田植え,稲刈り,脱穀……それら一連の作業が同時に見られるのである。これは一種のカルチャーショックだった。
ちなみに、素朴な疑問なのだが,農耕に牛を使う地域と馬を使う地域がある。これって、民族的な伝統なんだろうか、それとも単純に好き嫌いの問題なんだろうか?
(ペルー北部チクラヨ周辺)
  1. 2006/05/13(土) 10:51:00|
  2. 中央アンデス&ペルー
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見捨てられた写真たち

見捨てられた写真たち

手許にペルーの遺跡や暮らしなどの写真が5千枚ほどある。今まで,雑誌などに何度か発表したが,そのほとんどは日の目を見ることも無く眠っている。中には博物館に陳列されているような貴重な写真も多い。なのに、どこからも声がかからないのである。
……こうやって、誰の目に触れることもなく朽ちて行く写真のことを考えると,なんとなく、それを撮った自分も哀れに思えたりして……。
  1. 2006/04/12(水) 13:11:22|
  2. 中央アンデス&ペルー
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アートは時代を超える

アートは時代を超える

どんな時代にも前衛的な芸術家がいたんだと、つくずく思う。当時のアンデスの人たちが何を願ってこの石を刻んだのか……そんなことを考えると寝られなくなる。ま、ただひとつ確かなことは,この石を運ぶことは,現在の技術を持ってしても困難なことだ。
  1. 2006/03/27(月) 13:07:43|
  2. 中央アンデス&ペルー
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遺跡調査

遺跡調査

過去をあれこれほじくりかえす……。
あまり良い趣味とは思えない。
古代人がどんな住居に住んでどんな食べ物を食べていたか……なんてどうでも良いことのように思える。それなのに、掘り起こした土を篩にかけ、ちっぽけな土器の欠片に一喜一憂しつつ昔の暮らしに思いを馳せる。いやはや、発掘作業というのは退屈なようで,退屈する暇がないのである。
それにしても、自分があの世に言ってから,つまらない遺品を前にあれこれ詮索されたら,いやだな〜
(ペルー 発掘現場)
  1. 2006/03/23(木) 13:06:22|
  2. 中央アンデス&ペルー
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王の墓

王の墓

ペルー北部シパン遺跡の墓。
死者が困らぬようにと従者や黄金、壷などが共に埋葬された。
いまでもアンデスにはこのような墓がいくつもある。
そしてワッケーロ(盗掘者)たちは、今でも夜な夜なスコップで墓を掘り起こしているはずだ。
  1. 2006/03/15(水) 13:02:21|
  2. 中央アンデス&ペルー
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リャマの親子

リャマの親子

アンデスの織物に欠かせないのがリャマ。
同じアンデス原産のビクーニャやアルパカに比べれば,
どちらかといえば庶民的な生きものだ。
  1. 2006/03/13(月) 13:01:13|
  2. 中央アンデス&ペルー
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孫へのみやげ

孫へのみやげ

チョコレートは貴重品。
孫のお土産に、孫の様な子供から買う。
これも輪廻転生・・・かもね。
  1. 2006/02/26(日) 11:54:15|
  2. 中央アンデス&ペルー
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アンデスの親父たち

アンデスの親父たち

おやじたちも帽子にこだわる。
ただちょっと、おばちゃんたちの方が風格があるかも・・・
  1. 2006/02/23(木) 11:48:18|
  2. 中央アンデス&ペルー
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インディオの一家

インディオの一家

インディオ一家にも嫁しゅうとめ問題があるんだろうか?
そうそう、ボクの知り合いの家はカカア天下だったな〜
  1. 2006/02/22(水) 11:45:43|
  2. 中央アンデス&ペルー
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クスコの街角にて

クスコの街角にて

クスコは遺跡ツアーの拠点。
おめかししたおばちゃんも糸を紡ぎながらうろうろ。
  1. 2006/02/20(月) 11:40:37|
  2. 中央アンデス&ペルー
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アンデスを越えるとアマゾンだ

アンデスを越えるとアマゾンだ

アンデスの6千メートル峰を越えると、そこは緑の魔界アマゾン。
テレビゲームも携帯電話も無いけれど、きわめつきの瞳があった。
  1. 2006/02/19(日) 11:38:50|
  2. 中央アンデス&ペルー
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小麦の収穫

小麦の収穫

おばちゃんの笑い顔はすこぶる素敵だった。
抜け落ちた歯が、またなんともいえないんだな〜
  1. 2006/02/17(金) 11:37:28|
  2. 中央アンデス&ペルー
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アドベ工場のかたすみ

アドベ工場のかたすみ

アドベ(日干しレンガ)作りは泥との格闘である。木枠に藁を練りこんだ泥を詰め,乾いたら抜き出してさらに天日干しする。
朝から晩まで働いても日当は200円ほど。
ビールを1本飲んだらおしまい。
親も子も辛い。
  1. 2006/02/15(水) 11:15:40|
  2. 中央アンデス&ペルー
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おばちゃんは働きもの

おばちゃんは働きもの

アンデスの女性は朝から晩まで綿花を紡いでいる。
店番している時も、子供をあやしている時も、羊の番をしているときも……。
ちなみに、日本でアンデスの毛糸の帽子をかぶっている女性を見かけるが、実は,アンデスの女性はハットなのだ。
  1. 2006/02/14(火) 11:13:16|
  2. 中央アンデス&ペルー
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ただいま爆眠中

ただいま爆眠中

日々の暮らしは楽じゃない。
あせっても、悩んでもどうにもならない。
毎日、通りの片隅で店を広げ、ただただ待ち続けるだけ・・・。
  1. 2006/02/12(日) 11:10:34|
  2. 中央アンデス&ペルー
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カハマルカのメルカード

カハマルカのメルカード

1532年11月14日。インカ帝国の王アタワルパはスペイン軍の征服者フランシスコ・ピサロと出会ってしまった。そしてその2日後、アタワルパはピサロの陰謀によって捕らえられ、さらにその翌年、処刑された。
そのインカ帝国滅亡の舞台となったのがペルーのカハマルカである。
古くから海の文化と山の文化の交差点として栄えたカハマルカは今でも活気に溢れている。
庶民の台所メルカード(市場)には、ピメンタ(唐辛子類)や野菜がところ狭しと並べられ、インディオの暮らしを支えている。
ちなみに、ジャガイモやトマトはアンデス原産だが、アンデスメロンは縁もゆかりも無い!!
  1. 2006/02/08(水) 11:03:45|
  2. 中央アンデス&ペルー
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ペルーの石切職人

ペルーの石切職人

ただひたすら石を刻む。
キーボードをちょっと叩くだけで数千万円稼げる時代、
なんと愚かな・・・なんて考える人も多いとおもう。
ボクはそう思わない。
彼らの刻んだ石は、数千年、数万年の時を越えて残る。
一方、証券も札束も、もとをただせばただの紙切れ・・・。
これって貧乏人の遠吠えか〜
  1. 2006/02/06(月) 10:59:52|
  2. 中央アンデス&ペルー
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帽子

帽子

アンデス高原を旅していると、いつも女性の帽子が気になる。
別に帽子が珍しい訳じゃない。
帽子の微妙な色や形の違いで、どこの村の出身者か分かるのだ。
考えてみれば、日本女性も関東と関西じゃ、微妙にセンスが違うよね。
  1. 2006/02/03(金) 10:50:43|
  2. 中央アンデス&ペルー
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アンデス高原の子供たち

アンデス高原の子供たち

ピキリャクタ遺跡を調査していたら、子供たちが寄ってきた。
肩から下がった袋にはぬるくなったインカコーラと鳩笛にそっくりなオカリナが入っていた。
ボクは小さなオカリナを買った。
素焼きのそのオカリナは、アンデス高原を抜ける風のような、かすれた音がした。
素足でただひたすら観光客を待ち受ける少女たち。
カメラを向ける自分が罪深く思えることもある・・・
  1. 2006/02/02(木) 10:47:08|
  2. 中央アンデス&ペルー
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プロフィール

残間正之

Author:残間正之
北海道生まれの典型的AB型。
辺境地の旅とフライフィッシング、そして雑種犬モボ君を愛するチョイ悪オヤジ。
NHK「世界つり紀行」に出演したほか,アウトドア関連雑誌の連載やFM横浜「ザバ〜ン」の釣り情報などを担当。
主な著書に「だからロッドを抱えて旅に出る」「フライフィッシング・ハイ!」などがある。
*タイトルの「残間通信」をクリックするとトップページに飛べます。

追伸
ホームページAnglers Garlly「世界釣り紀行」(リンクから飛べます)もよろしく!

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