残間通信[釣り・自然・旅・人]

世界65カ国を駆け回ったフォトジャーナリスト残間正之の「釣り」「70年代の貧乏旅行」「辺境地の暮らし」「アンデスの遺跡」など、気ままなフォトエッセー。

モア

モアの模型

今月25日、ニュージーランド政府は英国人入植者が奪った土地の一部約17万ヘクタールを先住民マオリ族に返還することで合意したそうだ。
盗んだものを返すのは当然だが、中には返せないものもある。

恐鳥「モア」
ダチョウ目の飛べない鳥で、最大種は体高3メートル、体重250キロもあった…らしい。
だが、ニュージーランドに移住したポリネシア人(現マオリ人)の乱獲によって、15世紀初頭には絶滅してしまった。
それも、モアは小石を呑む習性があったため、焼け石を呑まされて……
(生息地に隕石が落下して絶滅した…なんて説もある)

ともあれ、マオリ族の権利は徐々にではあるが復活しつつある。
それもこれも、子孫が生き残っているからだ。
だが「モア」のように絶滅してしまった「種」は2度と蘇らない。
今、この瞬間にも地球上の多くの種が絶滅への時を刻んでいる…と思うと、なんだか先ほどから耳元をビィ〜ンと飛び回っている蚊も愛おしく感じたりして……。

当然のことながら、この写真のモアは本物じゃありません。
  1. 2008/06/26(木) 10:31:23|
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バオバブ

バオバブ

アフリカやオーストラリアのサバンナを旅していると、360度同じ景色で方向を見失う事が度々。
そんなとき、水先案内人になってくれるのがバオバブの木。
とっくり型、ビア樽型、一輪挿し型……どれもこれも個性的で、幹の太さが10メートルを越えるのもザラ。

バオバブは幹に水を貯え、乾期には葉を落として約半年間休眠してしまう。
若葉は野菜、実は香辛料、その実を包む硬い殻はオーストラリア先住民アボリジニの貴重な土産物の材料になる。
おまけに、幹の内部はスポンジ状の貯水タンクのような感じで、干ばつの時には切り倒されて家畜のエサにされたりもする。

サン・テグジュペリの「星の王子さま」では星を破壊する巨木だけれど、このまま地球温暖化が進めば、このバオバブの運命そのものもあやしい……
  1. 2008/06/10(火) 08:54:02|
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人工洪水

レイクパウエル

洞爺湖サミットを前に「エコ」と称するTVの特番や雑誌の特集が花盛り。
膨大なロケ費用とエネルギーを注ぎ込んで「なにがエコだ!」なんて思わなくもないけれど、ま、タレントのおバカ度を競うクイズ番組よりマシか……。

上記の写真はユタ州とアリゾナ州にまたがるレイクパウエル。
1963年、コロラドリバーがグレンキャニオンダムによって堰き止められてできた周囲約250マイルの広大なダム湖。 
ロサンゼルス、ラスベガス、フェニックスなどに電力を供給する一方、ダムの出現によってグランドキャニオンなど下流部では様々な問題が起きた。
水温の低下による栄養分の減少、塩分濃度の上昇、川底の変化……小魚など多くの生き物が絶滅してしまったのだ。

1970年代になって環境保護活動家たちが立ち上がり、1996年に人為的な「洪水」を発生させるためのテスト放水を開始した。

川は生き物だ。
何ごとも支配管理したがる人間にとって「洪水」は迷惑かもしれないが、生き物たちにとっては川底の砂や石が掻き回され移動することで、淵やトロ場、急流や浅瀬といった寝床やエサ場を提供してくれるありがたい自然現象のひとつなのだ……。

ちなみに、ここではブラックバス、ストライプバス、クラッピー、ブラウン、レインボー、レイク、ナマズ……などが釣れます!
  1. 2008/06/09(月) 11:11:08|
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困った生き物

ヒバロ族

ミャンマーのハリケーン、中国四川の大地震、エチオピアの干ばつ……。
このところ地球がご機嫌斜めだ。

ま、地球がご機嫌を損ねるのも分かるような気がする。
類人猿からホモ・サピエンスへと進化してたかだか800万〜400万年。
地球上の生き物としては新参もの。
なのに地球上のもっとも狡猾で野蛮な生き物として、殺戮と侵略と略奪と破壊と汚染……を繰り返して今日に至っているように思う。
(そうじゃないヒトも沢山いると思うけどね!)

この写真はペルーアマゾンのジャングルでひっそり暮らす少数民族一家の子供たち。
突然襲ってきたスコールに、「天然のシャワーだ〜」と大はしゃぎ。
人類がこんな暮らしをしていたら、地球ももうちょっと優しく見守っていてくれたかもね……
  1. 2008/05/22(木) 11:38:46|
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米国西海岸のサーモン全面禁漁

産卵遡上の鮭

本年度(2008年)アメリカ西海岸でサーモンの「全面禁漁」が決まった。
(正確にはカリフォルニア州とオレゴン州で、オレゴン州沖合のシルバーは小規模な釣り等は認められるそうだ)
規制の理由はダムの建設や異常気象などによって資源量が激減したため。

当然ながら、漁業者やフィッシングガイド、そして旅行業者にとって大打撃。
漁業損失だけで300億円と考えられ、シュワルツェネッガー知事も非常事態宣言を出し、ブッシュ大統領に救済を要請したそうだ。

現在のところ、カナダ及びアラスカ州からそのような情報は無い。
だが、このままダムの建設や地球温暖化が進めば……

写真は産卵のために上流の湖を目指すレッドサーモン。
  1. 2008/05/15(木) 09:04:01|
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SAY NO TO DIDYMO !

デイデイモ

この連休、海外の釣り場に向かうアングラーも多いと思います。
そこでお願いです。
このブログでも何度かお知らせしましたが、現在、ニュージーランド南島で外来種のディディモと呼ばれる珪藻類が大繁殖し、問題になっています。
原産地は北米なので、ニュージーランドだけじゃなく、北アメリカ及びカナダ方面に釣りに行かれる方も帰国時に誤って持ち込まないよう注意が必要です。
特に、東北北海道はディディモが繁殖する条件を満たしていると思われ、厳重な警戒が必要だと考えます。

ディディモ(ディデイーモ)に関する詳しい情報は下記のリンクをご覧ください。
「ニュージーランドにおけるディディモ問題について」
http://www.agfish.ca/didymo.html
「北アメリカでも確実にディディモが広がってる」
http://www.connected.bc.ca/~agfish/didymoamerica.html

ちなみにボクの場合、釣りから帰ってくるとコンビニの袋にシューズとリールを放り込み、生物分解性の台所洗剤に2分ほど浸し、それから乾燥しています。
  1. 2008/04/23(水) 08:57:50|
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アマゾンの空撮

アマゾン河口空撮

アマゾン河口部の空撮。

大西洋とアマゾン川はいつも勢力争いを繰り返している。
雨季になるとアマゾン川がはるか数十キロ沖まで攻め込み、大潮になると大西洋がアマゾン川を岸へと押し戻し、流れが下流から上流へと逆流するポロロッカ現象が発生する……。

いやはや、自然のエネルギーって凄い!
  1. 2008/03/11(火) 14:38:05|
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アマゾン先住民

アマゾン先住民

アマゾン先住民ヒバロ族の母子。
突然のスコールが上がり、やんちゃな子供たちがペットの猿と木登り競争を始めた……その一瞬に見せた表情だ。

いま、アマゾンの熱帯雨林は絶滅の危機に瀕している。
2030年には60パーセントが消滅または破壊されると予測されている。
その要因の多くは大規模な農園開発だ。
「バイオ燃料は地球に優しい!」などと浮かれてる場合じゃない。
大規模開発の影で、多くのブラジル先住インディオが「邪魔者」として殺害されている。
インディオ保護団体の発表によると2007年だけで76人のインディオが開発業者によって犠牲になった。
それだけじゃない。
国立衛生基金の調査ではインディオの自殺者も増加傾向にあり、昨年は42人が命を絶った。

断っておくが、これははるか遠い日本の裏側の出来事なんかじゃない。
日本の投資家や資本家、そして大手企業もドップリ関わっている。

この親子は、贅沢なことを要求してるわけじゃない。
ただ、今の暮らしを続けたいだけ……。
  1. 2008/03/07(金) 10:10:08|
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本栖湖の水中写真

本栖湖水中写真

朝から写真探し。
目的の写真は決まっているのだけれど、なかなか見つからない。
毎度の事だけれど、自分のファイリング能力のなさにあきれるばかり……。

とはいえ、たまにはまるっきり記憶から抜け落ちているような懐かしい写真に遭遇する。

……古いスライドファイルの中から出てきたのは本栖湖の水中写真。
今から20年ほど前、冬になるとニコノスを抱えて西湖や本栖湖に潜っていた。
今考えると、水温2度に満たない冬の湖にドライスーツも着ないで潜るなんて、生きているのが不思議なほど。

じっくり見るとブラックバスが4尾。
さらにじっくり目をこらせば、倒木に絡み付いたプラスチックワームやラインが見えるはず。
なんとも不気味だ……。
いやはや、こんな現状を目の当たりにしながらもプラスチックワームの使用を抑制できないなんて、釣り人も行政もメーカーも何考えてんだろうね〜
  1. 2008/03/05(水) 11:19:20|
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つり後進国

釣りライセンス

渓流釣りの解禁も近い。
そこで釣りのライセンス、つまり「遊漁料」や「入漁料」について一言。

数年前、関東近郊の川原でのこと。
早朝、入漁券を扱っている酒屋が閉まっていたので、とりあえず「後で買えばいいか〜」と、川原に立った。
ヤマメの小さなライズを狙っていると、腕章をつけたオッサンが「入漁券を持っているか?」と声をかけてきた。
「酒屋がまだ開いてなかったんで……」と答えつつ、500円増しの現場売り券を買った。
おっさんは、◯◯漁業協同組合と印刷された荷札に日付を書き込み、差し出した。

とりあえず日釣り券を入手し、安心して釣りを楽しんでいると、また別なオッサンが「入漁券持ってる?」と声をかけてきた。
で、先ほどの「荷札」を見せると、「これは違う!」と言う。
違うと言われても、監視員の腕章をしているオッサンから買った訳で、こちらとしては本物であるか否か見分けようもない。
まけに、今度のオッサンは「可哀想だから半額に負けてやるよ!」という。
そもそも、偽物が横行すること自体問題だが、監視員の判断で入漁券が「半額!」になってしまうことも問題だ。
いったいどうやって会計処理するつもりなのだろうか?

海外でライセンスを購入する場合、パスポートや身分証明書の提示が求められる。
お国によっては、髪の毛や目の色、身長体重なども書き込む。
当然ながら、ライセンスには通し番号が打たれ、カーボンコピーされるので偽造も不可。
また、国や州、つまり行政が管理しており、使途がコンマ数パーセントまで公表されている。
どこぞの漁協のように、視察と称して東京ディズニーランドで遊んだり、組合長以下、幹部が横領で告発……なんてことのできないように管理されているのである。

そもそも、海外では「事前に買うのが当たり前」で、「現場売り」なんて制度はない。
ライセンスの提示を求められ、「後で買うつもりだった…」なんて言い訳も通用しない。
そっこく密猟者として「逮捕!」なのである。

最近、各地で「鮭鱒有効利用調査採捕」などといった方式がまかり通っている。
鮭鱒捕獲に関する道や県の規制の抜け道として考えられたのだろうけれど、どうにも納得できない。
「調査捕獲従事者」を募集し、抽選で従事者を決めるのだけれど、なんで調査に協力する側が法外なお金を払わされるのだろうか?
いっそのこと、釣り人みんなで「サーモンフィッシングを開放しろ〜!!」と、政治家に陳情しますか!
  1. 2008/02/05(火) 11:50:26|
  2. 環境&エコ
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疑問を感じない?

メイン州フライフィッシャー

先日、所属するマリンジャーナリスト会議の定期総会に出席した。
そこで近況を聞かれ、「北海道では条例で川でのサーモン釣りが禁止。世界中でこんなアホな国は日本だけ……」なんてことを話した。
他のメンバーの話によると、北海道ではマイボートでクルージングするときにも許可申請が必要なのだそうだ。
自由に釣りもできず、自由にボート遊びもできない……これって疑問に思わない?

以下は某雑誌に先月発表したコラムの一部。

 ……つい先日、北海道の某所で川を埋めつくほどの鮭に遭遇した。実に壮大かつ感動的なシーンだった。だが、不思議なことに「川原で熱狂するアングラー」を一人も見かけない。
 考えてみれば、北海道内水面漁業調整規則の第2章22条で、川で鮭鱒(桜マス、樺太マス、紅マス、銀マス及びマスの助)を漁業関係者以外が捕獲することは周年禁止。この条例に違反すると6ヶ月以下の懲役若しくは10万円以下の罰金に処せられる。
 しかし、この条例が施行されたのは昭和39年11月12日のこと。その後何度か細部が改正され、一部河川で「鮭鱒有効利用調査」と称する鮭釣りが解禁されているが、これも解禁とは名ばかりの玉虫色の処置。
 その一方で、サーフではエサ釣りのおっさんが1人で10本以上もの竿を並べ、沖ではボートアングラーが釣り放題。なにせ、内水面と違い海釣りにはほとんど規制がない。
 こんな制度は世界広しといえど、北海道くらいのもの。アラスカやカナダ、そして北欧やヨーロッパ諸国で、「川に遡上したサーモン&トラウト釣り禁止!」なんてことになったら大ブーイングが起きるはず。いや、「釣り人の権利を死守せよ!」などと暴動だって起きかねない。
 そこで提案である。日本も欧米諸国に見習って、県や道がフィッシングライセンスを発行してはいかがだろうか。

以下は米国とカナダの例である。

 米国カリフォルニア州では「淡水」「海水」ともにスポーツフィッシングライセンスが必要で、1日$12.10、10日間$37.30。年間が居住者$37.30、非居住者$100。
 カナダも同様に「淡水」と「海水」のライセンスがあり、ブリティッシュコロンビア州の場合、淡水が居住者1日$10、非居住者1日$20。年間は居住者$36、外国人$80。海水は州の居住者1日$5.57、年間$22.26、シニア(65歳以上)年間$11.66、16歳以下は無料(両国とも特定の地域やキングサーモンなど特定の魚種は別途ライセンスが必要)となっている。

 ……しつこいようだが海や川や湖は国民の共有財産だ。漁協に任せっきり、漁業者優先の条例なんて今どき時代遅れもはなはだしい。はっきり言って行政の怠慢だし、アングラーがそれを容認していることも大いに問題だ。

 ……当然ながら、環境や資源保全のためには釣り人も相応の負担が必要である。このさい、地方の行政は財政難解決のためにもスポーツフィッシングのライセンス制度を検討してはいかがだろうか……。
  1. 2007/11/19(月) 10:24:26|
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あんな魚こんな魚3

ピラクルの幼魚

南米パタゴニアで約8800万年前の恐竜の化石が発見された。
頭から尾までの長さは約32メートル強で、巨大な草食獣だったらしい。

隕石の落下だの異常気象だの、恐竜が絶滅した理由は諸説ある。
だが、体長4メートルを超す世界最大の有隣淡水魚ピラルクーの幼魚が哀れな姿になったのには理由がある。

雨季。アマゾンの本流からヴァルゼア(湿原)を縦横無尽に連なるカナウ(水路)を遡り、やっとラーゴ(湖)に辿り着いたピラルクーは、太古の昔から祖先がそうしていたように、子孫を残す。

やがてアマゾンに乾季が訪れる……。
ピラルクーの幼魚たちは、カナウが干上がり孤立したラーゴでさしたる天敵もなくすくすく育ち、雨季になってカナウが命の水で溢れ、アマゾン本流へと旅する日を待った……。

だが、その日を迎えることは敵わなかった。
ここ数十年のアマゾン開発と異常気象は、ピラルクーの幼魚にとって安全だったはずのラーゴを最も危険な場所に変えてしまったのである。

ひび割れたラーゴの底で無惨な骸をさらすピラルクーの幼魚たち。
これを人間への警告と受け止めるか、それとも、単に自然の摂理と切り捨てるか、それは貴方次第。
とりあえず、ボクは今のスローライフと称する貧乏暮らしに拍車をかけるとしよう。
  1. 2007/10/19(金) 09:26:38|
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なんだかな〜

ゴールドリバー

北海道を旅していて気になることがあった。
釣りの地域格差というか、ポイント格差が広がっている。
雑誌やネットなどに紹介されたポイントは順番待ちするほどアングラーが多い。
なのに、名の知れぬ小さな河川はエサ釣りのおっちゃんすらいない。
ま、ボクのようなアウトロータイプの釣りびとにとっては、どこに行っても貸し切り状態なので歓迎だが、正直言って、どんどん画一化し情報に右往左往するアングラーを見ていると笑っていられないような気がしないでもない。

そうそう、今回、夏休みにも関わらず、磯遊びする家族が皆無なのにも驚いた。
考えてみれば、ジュノーケリングの道具など抱えて海辺にいようものなら、完全に密猟者扱い。
沖からは監視船に覗かれ、道路からは双眼鏡で監視される。
北海道の海辺はいつから漁師占有になったのだろうか?
放流し、保護しているアワビやウニなどの海産物を守る為だというが、そのためにごく普通の磯遊びまで監視し、小さなツブ貝を採取することさえ規制する権利があるのだろうか?
昔はモリで磯の小魚を突いて自然や生き物たちの尊さを学んだ……。
だが、いまや行き過ぎた規制のため、それも難しい……。
……なんだかな〜

写真はカナダB.C.州ゴールドリバー
  1. 2007/08/23(木) 11:30:02|
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子供たちの未来

パプア水浴び

このまま地球温暖化がすすめば、近い将来、数億人に深刻な危機が及ぶ……と、国連環境計画が警告を発した。
なにを今さら……という感じもしないではないが、ま、警告を繰り返すことも大切だとは思う。

先のG8では「地球温暖化ガスの排出量を2050年までに半減することを”真剣に検討”する……」などと、なんとも曖昧なことを宣言したが、そのすぐ後に、中国やらインドの高官が「貧困から抜け出すために経済成長が環境に優先する……」というようなことを言っていた。
京都議定書を頑に拒否するブッシュ米国もそうだが、とりあえず目先のことしか考えられないのが政治家や資本主義経済の本質らしい。

発泡スチロールの欠片につかまって遊ぶパプアニューギニアの子供たち。
この子供たちの笑顔を未来に託せるか否か……
それは、環境に対する個々人の優しさと小さな気遣いにかかっていると思う。

アマゾン河空撮

このところトウモロコシなどを原料とするバイオ燃料が脚光を浴びている。
だが、その陰で、このアマゾンの原生林が急速に消滅している……。
バイオ燃料イコール「クリーンエネルギー」という理論に、まやかしというか、詭弁を感じるのはボクだけだろうか……
  1. 2007/06/11(月) 10:04:10|
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釣り人にできること

ガラガラヘビ看板

アリゾナで見かけた「ガラガラヘビ注意!」の看板。

思えば、今年は一度もヘビに遭遇していない。
いつもなら、フライロッドを抱えて川原をウロウロしていると、決まってシッポを踏み付けそうになって大慌て……なのだが……。

そういえば、カエルやサンショウウオなどの両生類を絶滅に追いやるかもしれないツボカビが日本でも発見され、問題になっている。
ま、詳しいことは「環境省自然環境局野生生物課外来生物対策室」のホームページhttp://www.env.go.jp/nature/info/tsubokabi.htmlを覗いていただくとして、とりあえず、フライフィッシャーのボクにできることはウエーディングシューズやタックルをしっかり消毒して乾燥させることしかない。

ディディーモの問題もそうだが、たとえ間接的で悪意が無いにしても、釣り人が自然破壊に手を貸しているとすれば、とても悲しいこと。
できることから、今すぐ、やろう!
  1. 2007/05/08(火) 11:50:23|
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どうなるんだろうか

アラスカ氷河

真冬らしい寒さも感じないまま2月を向かえた。
貧乏暮らしに暖冬はありがたいが、ここまで世界規模で異常気象が多発すると喜んでばかりいられない。

このまま人類が化石燃料を使い続け、自然破壊を続けて温暖化が進めば、2020年にはキリマンジャロの雪が消える……という。
実際、年々北極の氷が減少し、北極グマが絶滅する可能性すらある。

ま、貧乏暮らしイコール省エネで自然に優しい暮らしな訳で、十分、ボクは地球環境に優しいと思うのだが、世の中には贅沢三昧の人たちもいるわけで、その人たちの為にもさらに貧乏暮らしに磨きをかけねば……なんて思ったりもする。
どうだろうか。贅沢三昧のお金持ちの人たちは、ボクのような貧乏人に「環境保護協賛金」のようなものを支払うってのは……。
(写真はアラスカの氷河)
  1. 2007/02/01(木) 15:47:26|
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ディディーモ

ディディーモ

このブログでも何度か取り上げたが、ディディーモが世界的規模で勢力範囲を拡大している。
たかが水草などと侮るなかれ。
ディディーモが繁殖すると、貴重な生態系が破壊の危機にさらされてしまう。

今、ニュージーランドでは水際作戦ともいえる対策が進行中だ。
入国審査でアングラーやカヤッカーであるむね申告すると、シューズなどを消毒されるほか、ステッカーと注意事項が記載されたパンプレット、消毒液やボールペンが手渡される。
ラジオやテレビなどのマスメディアも、ゴールデンタイムにディディーモを撲滅させる為の呼びかけを行なっている。

今や、アングラーもどんどん国際化し、対岸の火だ、などと悠長なことを言っていられない状況。
日本に持ち込まない為にも、いや、世界中でディディーモを繁殖させないためにも、まずはウェーディングシューズやタックルの消毒を今から実施しよう!
これから海外遠征を計画しているあなた。
カナダ在住のフィッシングガイド梅村氏のディディーモに関する記事「The Salmon Fishing in Canada」http://www.agfish.ca/didymo.html、必見ですよ!
  1. 2007/01/15(月) 11:47:07|
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Fly Fishing ONLY

フライオンリー

資源保護のため、世界的規模でマグロの漁獲数制限が強化されている。
個人的にはマグロよりサンマやイワシ派なのでさほど影響がないが、関係者にとっては深刻な問題だろうと思う。

ま、海外を旅していると、日本の漁船は必ずしも評判が良いとは言えない。とくにエビなどを獲る大型トロール船は資源を根こそぎ枯渇させるだけじゃなく、海底を引っ掻き回す事で、貴重な生態系までも破壊してしまう。
いままで、どれほどの国や地域で、貴重な生き物が絶滅した事か……。

釣りの世界も、年々規制が強まっている。
ニュージーランドやカナダ、米国などでは「フライフィッシング・オンリー」の看板を至る所でみかける。ルアーやエサ釣り派には申し訳ないが、個人的には賛成である。
なぜ賛成かといえば、フライには、釣れるための必要条件が多い。
魚が深いところに潜っていれば無理。濁っていても、風が強すぎても、流れが速すぎても難しい……。
つまり、フライフィッシングは「釣れない」というか「釣りにならない」ことが多い。資源保護のためには好都合だ。

ただ、最近のフライフィッシャーは様々。
美意識やらブライドなんてどこ吹く風。
釣るためには手段を選ばず……なんて、人も少なくない。
個人的にはフライラインとフライの間、つまり「リーダーにナニも付けるべからず!」と書いた看板もお願いしたい、と切に思う。
  1. 2006/11/21(火) 12:00:39|
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ニジマスの憂鬱

パタゴニア

先日、取材で鬼怒川水系のとある湖に行ってきた。いやはや、実に不快というか、やっぱりこんなもんだよな〜日本の釣りの現状って……などと思いながら帰ってきた。
釣り人のマナーもひどいものだったが、釣り場を管理している漁協関係者には悲しいものがあった。
この湖には水量が安定した流入河川が2本ある。元来、ダムができるまではイワナとヤマメの聖地だった。が、今やここで自然繁殖する魚はほとんどいない。そもそも、だれも魚を育てようなどと思っていない。魚がいなくなったら成魚放流すればいい。釣り客から入漁料を集めるためにはバイオの3倍体だろうがシッポの欠けたブラウンだろうが、とにかく釣らせりゃいい。
生態系、日本の固有種……そんなこと言ってちゃ儲からね〜よ……そう考えているのだと思う。
いつから、日本中の河川が管理釣り場化してしまったんだろうか。だれがそうしてしまったんだろうか(もちろん日本にも発眼卵を放流したり魚道のゴミを取り除いたり、地道な努力をしている有志が沢山いる)。

南米パタゴニアのワイルドレインボー。
釣友はこの魚に会いたいがために地球をほぼ半周した。遠くまで行って釣ったから偉いなんて言うつもりもない。がしかし、養殖ニジマスしか知らない人たちに、レインボーというのは、本来すばらしく美しい魚である、ということだけは知っていてほしいのだ。
  1. 2006/10/03(火) 11:55:23|
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ヘリハイカー

ロブソン

朝のニュースでは、中央道40キロ、関越道30キロ……などと、帰省渋滞の様子が放映されていた。ほんと、ご苦労さま……と言うしかない。

さて、本日のリゾート写真はカナディアンロッキーの最高峰3,954メートルのマウントロブソン。
山に凝っていた頃、テントと一週間分の食料をザックに詰め込んでトレッキングしたことがある。周辺は熊が多く、キャンプ地では食料を高い木の上に吊るすのが鉄則。夜中になると、ちょっとした物音でもドキッとしたものだ。
そのトレッキング中、ちょっと気になることがあった。重い荷物を担いでえっちらおっちら歩いていると、頭上をヘリハイクの一行がバタバタと通り抜ける。おまけに、汗でデロデロになって湖の畔に辿り着くと、ヘリから降り立ったハイヒールのおばさんやら腹の突き出たおっさんが、「この大自然を征服したぞ〜」なんて感じで記念写真を撮ったりしている。別に悪気は無いんだろうけれど、なんとなく、それって違うんじゃないの、などと思ったもの。
やはり、自分の足で歩き、熊に怯え、雨に打たれ、寒さに震え……肌身で感じなければ、本当の自然の雄大さ、偉大さ、美しさなんて、感じる事ができないと思う。そう考えると、頭上を越えていったヘリハイカーが、ちょっと可哀想に思えたりして……。
  1. 2006/08/14(月) 13:34:32|
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アラスカの氷河

氷河

この写真を見て、どんな言葉を連想するだろうか?
「地球温暖化」「イヌイット」「オーロラ」「オゾン層破壊」「大自然」「犬ぞり」「クジラ」「クレパス」「静粛」「フロンガス」「極寒」「シロクマ」「ペンギン」「冒険」・・・。
今、この瞬間にも氷河は刻一刻と溶け出し、水位は上昇している。100年後、1,000年後……ま、ボクには関係ないことだけれど、想像するだけで悲しくなる。
  1. 2006/07/02(日) 16:38:53|
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なんの足跡かわかる?

亀の足跡

屋久島の縄文杉の写真を探していたら,偶然,こんなのをみつけた。
産卵の為に砂浜に上がってきたウミガメの足跡だ。
深夜,砂浜に残された暴走車の轍をやっと乗り越えたウミガメは涙を流しつつ産卵する。
そして、夜明け前,卵にそっと砂を被せ,疲れ果てた足取りで海へ帰る……。
何千年も,何万年も繰り返されたシーンだろうと思う。

……むかしは、こんな足跡がそこいら中にあったな〜なんてことに成らないようにしたいものだ……。
  1. 2006/06/26(月) 10:40:43|
  2. 環境&エコ
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ディディーモの脅威

didymo

ディディーモをご存知だろうか。
数年前からニュージーランドの渓流で異常繁殖している。
なんとも薄気味悪い湯の花のような藻で、岩にカビが生えた様な状態になる。
このディディーモ繁殖の要因のひとつがアングラーである。
ウエイダーなどに付着して河川から河川,ニュージーランドから世界へと広がっている。
フィールドを汚さないこともそうだが、環境を守ることもアングラーの義務である。
ディディーモに関しての詳しい情報は以下カナダのフィッシングガイド梅村氏のサイトに詳しく紹介されています。是非ともアクセスお願いします。
http://www.agfish.ca/didymo.html
  1. 2006/03/11(土) 12:18:39|
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プロフィール

残間正之

Author:残間正之
北海道生まれの典型的AB型。
辺境地の旅とフライフィッシング、そして雑種犬モボ君を愛するチョイ悪オヤジ。
NHK「世界つり紀行」に出演したほか,アウトドア関連雑誌の連載やFM横浜「ザバ〜ン」の釣り情報などを担当。
主な著書に「だからロッドを抱えて旅に出る」「フライフィッシング・ハイ!」などがある。
*タイトルの「残間通信」をクリックするとトップページに飛べます。

追伸
ホームページAnglers Garlly「世界釣り紀行」(リンクから飛べます)もよろしく!

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