
昨日は多摩川のフライ仲間&アマゾン仲間と合同で釣り忘年会。
(ホントはカナダの準備もあり、遊んでる場合じゃないのだけれど…)
呑んで食べて釣って……いや〜 仕事抜きは最高!
エバーグレーズで五目釣り
「おすすめの釣場は?」と聞かれ、答に詰まることがある。
「釣り」と一口に言っても、スタイルは人それぞれ。
一発大物派もいれば、とりあえずクーラーが満杯になれば満足する人もいる。
独断でひとつ選ぶとすれば、フロリダ半島南端の大湿地帯エバーグレーズ。
その訳は、汽水域なので海水魚と淡水魚が同じエリアで釣れるし、公園のほとんどが自然保護区に指定され、ピューマなどの珍しい動物にも出会えるからだ。
もちろん、いいことばかりじゃない。
朝夕は煙幕のような蚊の集団に襲われるし、獲物をワニやサメに横取りされることもある。
だが、たとえ蚊に刺されてボコボコになろうが、マングローブの小島が点在するエリアに足を踏み入れると、ボートの下を2メートルを超す古代魚ターポンが悠然と通り抜けたり、マナティ(ジュゴン)が水面から顔を出したり、まるっきり自然の楽園。
釣友トムと浅瀬をうろつくこと30分。
「2時方向、距離30フィート」とトムが叫んだ。
指示方向に視線を向けると、座布団サイズのエイが砂を舞い上げている。
すかさずエビを真似たフライを鼻先に放り込む。
エイを釣ろうって訳じゃない。
エイに驚いて砂から飛び出したエビを狙う魚を横取りする魂胆。
フライが着水した瞬間、エイの陰から魚が猛ダッシュ。
上がってきたのはコバンザメのようなコビア(スギ)。
続いてシープスヘッドにシートラウトにバラクーダにネコザメ……。
なにせ、エバーグレーズは魚種が多いので、水面から顔を出すまでどんな魚か分からない。
大物釣りも楽しいけれど、闇鍋的な釣りも一興。
一度お試しあれ!
- 2007/12/25(火) 12:11:00|
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超ローカルなサーモントーナメント
航空郵便で一通の案内状が届いた。
消印はニュージーランド南島のワイマティ。
封を開けると「ワイタキ川サーモンつり大会」の招待状。
なんと四輪駆動車を含め、賞金総額3万NZドル。
一攫千金を夢見てクライストチャーチから太平洋に沿って南下すること約200キロ。
牧場のど真ん中に派手なネオンサインがポツリ。
大会本部のパブ兼モーテルだ。
「どこから来た?」
「ここ空いてるぜ。ま、とりあえず俺のビールを飲んでくれ」
「お〜い、はるばる日本から賓客到来だ! カンパ〜イ!」なんて具合に、そこいら中から大ジョッキの差し入れ。
結局、その日は深夜まで「カンパ〜イ」の大合唱。
翌日、パプで知り合ったオヤジさんたちと川原に向かう。
牧場の柵をいくつも越え、川面が視界に飛び込んできた瞬間にトホホ状態。
流れが速過ぎてフライフィッシングじゃ太刀打ちできそうもない。
一方、オヤジたちは特大ルアーを放り投げ、グリグリと巻き上げる。
だが、1時間も経たないうちに川原に座りこんで井戸端会議。
賞金がかかっているのに、緊張感なんてまるでなし。
のんびりランチを食べ終えたかと思うと「魚もお出かけのようだし、引き上げるか〜」などと、パブにご帰還。
次の日は釣場で出会った牧場主の招きで羊の丸焼きランチパーティ。
釣り大会なんて何のその、昼間っから大宴会。
さらにその翌日。
今日こそはと、夜明けと共に河口部に直行。
ところが、風が強くて釣りにならない。
で、またもやパブに逆戻り。
最終日の午後。
検量を終えた釣りびとたちが続々とパブに集まってきた。
その中にパブで毎日見かけた床屋のオヤジの姿もあった。
いつの間にやら手には真っ赤な四輪駆動車の目録と小切手を握りしめて……。
- 2007/12/21(金) 15:56:20|
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午前中、年末年始のカナダ用に国際免許を取得してきた。
あの安っぽいデザイン……30年以上前から変わっていないような気がする。
もっとコンパクトにするとか、カード化するとか……なんとかならないのかね〜
ギリーの長い一日
ヨーロッパで「ギリー」と言えば、釣りガイドのこと。
ただ単に釣らせるだけじゃダメ。
ゲストのお酒の好みが分かってやっと半人前……という厳しい世界。
有名なギリーになると、信頼すべき筋からの紹介がなければ予約もできず、たとえ紹介があっても5年先まで一杯……なんてことがある。
北大西洋に浮かぶアイスランドは、アトランティックサーモン(大西洋鮭)の本場とあって、世界中からVIPなアングラーが集まってくる。
王侯貴族、政治家、有名アーチスト、実業家……。
普段なら、秘書やら執事に命じてナンでも思い通りのVIPたちも、気まぐれなサーモン相手に悪戦苦闘。
ギリーにあれこれ指示されながら「富と権力と名声も、魚相手じゃ役に立たんな〜」などと、ため息をもらす。
ギリーは担当のご主人さまが決まると、朝から晩まで付きっきり。
車にはランチボックスとワイン。
手には特大のランディングネット。
いつもは控えめに、それでいて、ここぞと思うと命令調に指示を出す。
もちろん、毎朝新聞に目を通し、国際情勢や経済問題のチェックも忘れない。
なにせ、不手際があっちゃ、国際問題になりかねないからだ。
すごいのはギリーだけじゃない。
ホテルは日替わりで有名シェフを招き、最上級のディナーをふるまう。
そして、ゲストたちはその日出会ったサーモンの素晴らしいファイトを何度も思い返しながら優雅な時を過ごす。
日本にも昔から「大名釣り」なんて言葉がある。
ご隠居さんたちが、風流かつ優雅に釣りを楽しんでいたのである。
だが、なんとも、最近のお大名は釣りよりマネーゲームの方がお好きなようで……。
- 2007/12/19(水) 15:43:55|
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●大湿原の甘い誘惑
突然、「こら〜!ここはわしらの縄張りじゃ!」と、怒鳴り声。
振り返れば、弓矢を構えた半裸の男。
ここはパプアニューギニア南西部フライ川流域の大湿原。
つい最近まで、首刈りの儀式があったといわれるだけに、部族間の争いが絶えず、無断で縄張りを越えると襲われることも珍しくない。
とはいえ、釣りに夢中になり、たまたま越えただけ。
だが、言い訳するにも言葉が通じない。
そこで、その日一番の大物を献上し、ついでに、「村に泊めてくれない?」と頼み込んだ。
ボクの旅はいつもいい加減で、行き当たりバッタリ。
そもそも、明日のことを深刻に考えるようじゃ、辺境地の釣りびとには向いていない。
かくして、ガス、水道、電気なし。
軒下をブタや鶏が駆け回る高床式の家に居候することとなり、夕食のおかず釣りを仰せつかった。
釣り方は実に簡単。
まずはミミズで小魚を釣り、その小魚をエサにして大物を狙う。
竿もリールも必要なし。
仕掛けを足下に放り込めば、子供の背丈ほどのサラトガ(アロワナ)やナマズが簡単に釣れてしまうのだ……。
……別れを翌日に迎えたその夜。
集落の皆が広場に集まり、伝統的踊りシンシンを披露してくれた。
極楽鳥の羽根で着飾った男が太鼓を叩き、上半身裸の女性たちが虚ろにステップを踏む。
踊りも佳境に入ったそのときだった。
族長が娘を指差し、「嫁にどうだ」とポツリ。
う〜ん、「このまま婿殿に納まって、釣り三昧も悪くないな〜」と思ったが、一応、ボクには成人を過ぎた娘が二人いる。
「申し出はありがたいけれど……」と、丁重にお断り。
すると、「一夫多妻制だから問題ない。結納金は野ブタ一頭でいいよ」と、さらに甘い誘惑……。
- 2007/12/12(水) 12:17:27|
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2007年の仕事始めは共同通信のつりコラム連載だった。
地方の新聞に週一回、3ヶ月間連載されたので読んだ人もいるのでは……。
年末は何かと慌ただしく、ブログ更新も滞りそうなので、読んでいない人のために記事の一部を転載します。
豊かな自然がなくちゃ、大きな魚や古代魚は生き残れない。
つまり、巨大魚の棲むところは野生の楽園だってこと。
…ってなわけで、ロッドを抱えた中年オヤジのワールドワイドな冒険つりエッセーの始まり始まり〜
●乾季の豪州は天然水族館
オーストラリア北西部キンバリー高原のパブで、赤ら顔のおっちゃんに声をかけられた。
強いオージー訛りで曰く。
「このあたりにゃ、水溜りに1メートルを超す魚がいるんだぜ。日本にはそんなデケーのいるか…」と。
いるかと言われても、日本の水溜まりでみかけるのはアメンボかカエルの卵くらい。
そもそも「釣りの話をする時は両手を縛っておけ」などと言われている。
しかも、かなりの酔っぱらい。
話半分どころか、期待する方が無駄。
なのに、ついつい真に受けてしまうのが釣りびとの悲しい性。
かくして、四WDにビールとワインを箱ごと積み込み、乾燥しきったサバンナを彷徨うこととなった。
おっちゃんの本職は、野生化して賞金首になったラクダやロバ、そして増え過ぎたカンガルーを捕まえてドッグフードを造るワイルドハンター。
背丈ほどもあるアリ塚をなぎ倒し、ビヤ樽のようなバオバブの木を迂回し、道無き道を這うように走り続けること丸二日。
ついに巨大魚の潜む水溜まりに到着した。
いやはや、水溜まりといっても規模が違う。
雨期にはサバンナを覆い尽くしていた大河が、乾期になって涸れただけ。
その広さは東京ドームの10倍を優に超し、岸辺では巨大なクロコダイルが寝そべっている。
とりあえず、バッタに似せたポッパーを放りこむ。
すると、どこからともなく鉄砲魚が湧いてきてポッパーに水鉄砲をピュー!
お〜「さすが野生の王国だ〜」などと感心していると、横から巨大なバラマンディが現れて、鉄砲魚をパクッ!
それを見ていた、おっちゃん曰く。
「俺はよ〜、鉄砲魚がオウムを撃ち落とすのを見たことあるぜ! でな、その落ちたオウムをめぐってクロコダイルと巨大なバラマンディが大格闘……」
ま、信じたい気はするけれど……。
- 2007/12/11(火) 08:54:34|
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標高4,200メートル。
今までロッドを手に旅した中で、最高地点が南米の中央アンデスだ。
パックロッドと食料をザックに詰め、空気の稀薄な褐色の大地を歩くこと半日。
目の前に突然現れたのがこの湖。
噂では、トルーチャ(トラウト)、それもグランデ(大きい)のがいるとのことだった。
湖畔に立つ。足下は浮き島のようになっており、一足ごとに地面が揺れ、水が染み出てくる。
水は薄い鉄さび色で、不気味なほど深い。
周りには生き物の気配すらなく、湖面は静粛に満ちていた。
ガイドにラインを通し、とりあえず16番のウエットフライを結びつける……
結果は「だからロッドを抱えて旅に出る」に書いてあるぞ!!
- 2006/07/31(月) 12:50:44|
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