残間通信[釣り・自然・旅・人]

世界65カ国を駆け回ったフォトジャーナリスト残間正之の「釣り」「70年代の貧乏旅行」「辺境地の暮らし」「アンデスの遺跡」など、気ままなフォトエッセー。

海外お忍びフライタックル海編

フロリダキーズボート

「10時、25フィート!  グッド バラクーダ!!」
ポーリングプラットフォームからガイドが小声で囁く。
すかさず水面下に揺れる黒い影にフライをプレゼンテーション。
「スロー・スロー……ウェイト・ウェイト……」
「……Fish ON!!」

フロリダ半島の先端、キーウエストでのワンシーン。

ソルトフライタックル

これが取材と遊び半々時のソルト用海外遠征タックル。
ロッドはオービスT3、9フィート12番4ピース。
(以前はトライデント13番を使っていたが折れてしまった)
リールはアルテクノスSTR100DXソルトウォーター仕様(イタリア製)。
バッキングラインはPE6号を100メートル+モノフィラ30ポンド50メートル、フライラインはターポンテーパーのForストライパーテーパーType1〜4、リーダーは25ポンド、ショックリーダーはモノフィラ50〜120ポンドorワイヤーリーダー。
フライはご覧の通り、エビ、カニ、小魚、???……ナンでもあり。

ちなみに、このタックルで釣り上げたのはターポン、スヌーク、バショウカジキ、ハンマーヘッドシャーク、バラクーダ、ゴールデントレバリー、レッドフィッシュ、シープスヘッド……
  1. 2008/07/18(金) 12:55:24|
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お忍びタックル

お忍びセット

今回、北海道のトークショーに持って行った「お忍び」フライセット。
ロッドはその昔アングラーズリパブリックから発売されていた3番7フィートを真ん中からズバッと切って4ピースに改造したグラス。
リールはオービスCFO3、フライラインはDT3番。
フライボックスはドライフライを中心に詰め込んだホイットレー1個。
その他にはフォーセップ、フロータント、クリッパー、偏光グラス、老眼鏡、そして4Xと6Xのティペット……だけ。

北海道に限らず、取材などで持ち歩くフライタックルはいつもこんなもの。
あれこれ欲をいえば切りがない。
ボクの場合、旅の邪魔にならない最低限のタックルをバッグに忍ばせ……もし、手持ちのタックルで太刀打ちできなかったらキッパリあきらめる……のが基本。

ちなみに、ボクは昔からテーパーリーダーなんて使わない。
安物のモノフィラを2X、4X、6Xと適当な長さに繋いで使っている。
ティペットも6X以下は魚にも自分にもストレスになるのでほとんど使わない。
リーダーの長さも基本的にロッドと一緒……ロングリーダーは面倒なので嫌い。
フライに関しては全体的に大きめ……大きい方が水の抵抗が大きいのでナチュラルに流れやすいし、なによりもアイが通しやすく、よく見える!

ま、現役バリバリのフライフィッシャーには申し訳ないけれど、気負わす気取らず頑張らずユルユルの釣りもいいもんです。
  1. 2008/07/10(木) 11:06:57|
  2. タックルあれこれ
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名品には物語あり

スコットランド釣り

この写真は、たしかネス湖(スコットランド)の近くを流れる川だった。
パブのオヤジに勧められ、朝から晩まで河原に立ち尽くしたが、ボクだけじゃなく、誰も、何も釣れなかった……。

100年前も、50年前も、あと3フィート、あと1フィート……誰しも、届きそうで届かないライズリングを前にそう思ったに違いない。
あげく「ここをこうしたら……」「これをこうすれば……」などと、あれこれ悩んだあげく、ビルダーのもとに通って無理難題を押し付けたはず。

オールドスペイロッド

このフライロッド(ダブルハンド)は某氏のコレクションの一部。
いずれも100年以上の歳月を経ているに関わらず、なんとも不思議な存在感がある。
それにしても、このタックルたちはどんなオーナーとどんな時を過ごしたのだろうか……

中には倉庫に忘れられていたものや何人もの釣り人を渡り歩いたもの、一度も魚に遭遇できなかった不運なロッドやどうにもならないほど不器用なご主人様に何度も踏まれそうになったロッド、夫婦喧嘩のとばっちりを受けてカミサンに焚き付けになりかけたロッドもあるかもしれない……。

いやはや、そんなことを考えていると、退屈な雨の午後もなんとなく楽しい……
  1. 2008/06/23(月) 15:11:27|
  2. タックルあれこれ
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オールドタックル

オールドフライ

台風一過で川は大荒れ。
こんなときは、本棚で埃を被ったままの名作をじっくり読むか、フライボックスの隙間を埋めるか、それとも英国貴族のこだわりと職人の技が生み出した往年の名品をじっくり鑑賞するか……。

世界的に有名なK.T氏のオールドタックルコレクションから、ほんの触りだけ……

ハーディリール

……

フライボックス
  1. 2007/09/07(金) 11:04:46|
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OLDフライボックス

木のボックス

ハーディ社の木製フライボックス。

ほの暗いランプの元で巻き貯めたフライ。
釣り場に向かう前日、
川面に弾けるライズリングを思い描いてボックスに納める……

今回もKT氏のフライタックルコレクションからの逸品である。
このボックスには、特殊な細工があるが、残念ながらブログでは証せない……

オイル瓶

香水ではありません。
これも当時のフライフィッシングの必需品でした。

このまま毎日でもKT氏のオールドタックルコレクションを紹介したいのだけれど、切りがないので今回はここまで。

それにしても、名品というのは、時代を超えた美しさがある。
いつからだろうか……
フライフィッシングに「合理性」や「結果」を求め出したのは……。
  1. 2007/05/16(水) 18:36:24|
  2. タックルあれこれ
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逸品

ハーディのリール

英国王室御用達ハーディ社のフライリール。
スペシャルオーダーされたものだが、その違いにお気づきだろうか?

昨日に続いて、KT氏のタックルコレクションの逸品である。
なにせ、KT氏のコレクションは数千点に及び、その一点一点にまつわるヒストリーが、これまた時間を忘れさせてくれるほどに興味深い。

当時のフライフィッシングといえば特権階級の遊び。
その特権階級の無理難題に職人たちが持てる技と時間を注ぎ込む……
たかが釣り道具、されど釣り道具……である。

日本の伝統工芸品や匠の技もそうだが、やはり、量産品で満足しているようじゃ、本物は育たないのかもしれない……

サーモンフライ

このサーモンフライもコレクションの一部。
クラシックパターンというより、これぞ本物。
一世紀近く前のサーモンフライだ。

いやはや、いつの時代もフライフィッシャーたちは優れた職人であると同時に優れた芸術家でもあったようだ……。
見習わねば……
  1. 2007/05/15(火) 12:23:25|
  2. タックルあれこれ
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オールドタックル

リール

先週末、知人に誘われてKT氏のフライタックルコレクションを拝見させていただいた。
ここでは全貌を公開できないが、個人のコレクターとしては日本一、いや、スピニングリールなども含めれば世界一……かもしれない。
海外から「ぜひとも……」と、ゲストが絶えないのもうなづける。

ボク自身、骨董趣味はないのだが、その道具にこめられた職人の技、そして、名品といわれる逸品の「存在感」を強く感じた。
一度、本格的な撮影機材を持ち込んで、じっくり撮影してみたいものだ。

ノート

名品に圧倒されつつも、ちょっと感動したのは、この小さな手帳だった。
ページには几帳面な文字で、その日の釣果が事細かに記されていた。
よほどの釣り好きだったらしく、3日と置かず釣り場に通っていた。
だが、そのメモ書きが、とある日を境に、ぷっつりと途絶えていた。

……戦争の勃発である。
その後、そのノートの持ち主がどうなったか、それは不明だ。

願わくば、新たな手帳に、新たな文字を記したことを……
  1. 2007/05/14(月) 11:16:32|
  2. タックルあれこれ
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メダリスト1498DA

メダリスト

練習用のスペイラインを撒けるリールが無いかな〜と棚の奥を探していたら、1982年の秋、メイン州フリーポートのL.L.Beanストアで買ったフルーガーのメダリスト1498DAが出てきた。
骨董的価値はまるで無いけれど、替えスプールも3ヶ出てきたので、練習には十分使えそうだ。
考えてみれば、初めてのアトランティックサーモンを釣り上げたのはこのリールだった。
ロッドはケネディフィッシャーの8番9.6フィートだったような気がする。

……その後、このフルーガーの出番はほとんどなくなった。
もっとドラッグのしっかりしたリールに取って代わられたからだ。

せっかく四半世紀ぶりに出番が巡ってきたのである。
今年の秋には、なんとかアラスカかカナダあたりで活躍させてやりたいものだ。
  1. 2007/01/25(木) 12:36:53|
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初めてのサーモン

フルーガー

初めてのサーモンは米国メイン州バンゴープールのアトランティックサーモンだった。
もちろん北海道生まれなので、子供のころ、近くの用水路に紛れ込んできた秋アジを銛で獲ったり、手掴みしたことはある。
だが、フライでは1982年の秋が初。
ヒットしたのは取材中だった。それも写真担当だったので、最後のランディングは初老のフライフィッシャーにお任せし、ボクはシャッターを切り続けた。
……あの時、ボクのアトランティックサーモンが初老のフライフィッシャーの腕からゆったりと故郷の流れに帰って行くシーンは今でも脳裏に焼き付いている。

写真のサーモンフライは、左下が当時アトランティックサーモン用にタイイングしたシルバードクター。
考えてみれば、当時は「美しくなければフライじゃない!」なんて豪語していたものだ。
一方、右上は現在カナダのキングサーモン用にタイイングしているフライ。
実用一点張りというか、美しさに欠ける。ま、アトランティックとパシフィックサーモンでは気構えというか、思い入れが違うし、フライのパターンも違うので単純に比較できないが、明らかに手抜きなのは見え見え。
「最近、老眼が……」なんて言い訳はしているものの、ちょっと反省。
  1. 2006/09/13(水) 11:04:22|
  2. タックルあれこれ
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プロフィール

残間正之

Author:残間正之
北海道生まれの典型的AB型。
辺境地の旅とフライフィッシング、そして雑種犬モボ君を愛するチョイ悪オヤジ。
NHK「世界つり紀行」に出演したほか,アウトドア関連雑誌の連載やFM横浜「ザバ〜ン」の釣り情報などを担当。
主な著書に「だからロッドを抱えて旅に出る」「フライフィッシング・ハイ!」などがある。
*タイトルの「残間通信」をクリックするとトップページに飛べます。

追伸
ホームページAnglers Garlly「世界釣り紀行」(リンクから飛べます)もよろしく!

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