
フィッシングガイドというのは、ただ単に「釣らせる」ことじゃなく、ゲストに「いい時間」を過ごしてもらう、それが大切だと思う。
アイスランドで出逢ったギリー(リバーキーパー&フィッシングガイドの総称)は、そこんところをよく心得ていた。ゲストの力量にあわせ、無理もせず、押しつけもせず、かといって力も抜かず、あきらめもしないし、粘り過ぎたりもしない。
いつも邪魔にならない程度に付き添い、いざとなるとランディングネットをさりげなく差し出してくれるし、決して、ファイト中にあれやこれやと指示したりもしない。
……この日、釣友は苦戦していた。目の前をよぎるアトランティックサーモンはかたくなにフライを無視し続け、キャストも乱れがちだった。そのとき、ギリーはおもむろに釣友の耳元でささやいた。「幸運は必ず貴方のもとに訪れる」と。
- 2006/08/17(木) 11:59:20|
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「タックルを忘れてもピンガ(地酒)を忘れるな!」それがブラジル在住20年のサイデーラ中内氏である。
サイデーラとは「もう一杯」なんて感じの意味で、ボクが勝手に命名してしまったのだが、なんと、日本人で初めてピラルクーを釣った男である。
……アマゾンでナマズ釣りに興じていたときのこと。
例のごとく、魚のぶつ切りを紅茶色の流れに放り込み、ロッドを足で押さえつつギンギンに冷えたピンガを酌み交わしていた。
グラスに3杯目のピンガを注いでいたときだった。
突然、足下のロッドが強烈な力で引ったくられ、船縁を越えて宙に舞った。
……何度、そうやって大物を逃がしたことか。
何度、高価なタックルをアマゾンの女神に進呈したことか……。
……サイデーラ中内氏もボクも、アングラーとしては執着心に欠ける。
どちらかといえば、そこに行くまでのプロセスが大事で、その場所に着くと、釣果に関係なく満足してしまう。
だから、いつもポイントに着いた途端に祝杯が始まってしまうのだ……。
さて、そんな中内氏の所属する旅行会社から「10月にパンタナールに行こう!」とメールが届いた。狙いはこの写真「黄金の河の虎」ドラード。
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- 2006/07/23(日) 10:48:22|
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ガイドってのは誰でもなれるもんじゃない。体力だって、忍耐力だって、決断力だって、リーダーシップだって要求される。もちろん、釣れてるときのガイドなんて気楽なもの。こんな仕事でお金もらってもいいのかな〜なんて思う。でも、歯車がひとつ狂いだすとかなり悲惨だ。なにせ逃がしてもゲストのせいにするわけにいかない。それどころか、あまり腕のよろしくないゲストに限って天気までガイドのせいにする。そうなると、時には、テルテル坊主を軒先に吊るしたり、日照り続きで雨乞いしなくちゃいけないときもある。
(ボクもほんの少しだけガイドをやったことがある。まるで向いてなかった!)
サハリンで出会ったガイドは超人的な体力と忍耐力の持ち主だった。30キロもあるゴムボートを背負って1キロ2キロ歩くのは当たり前として、なんと、ヤブ蚊の大群に教われても平然とキジ打ち(野糞)するのである。
サハリンに限らず、アラスカやカナダ北部など、夏場になるとヤブ蚊が半端じゃない。ちょと用足しを……などとパンツを下ろした瞬間、いやいや、下ろす瞬間を頭上で黒い煙幕のように待ち受け、襲ってくるのである。唯一の対処法は防虫スプレーを吹きかけておくことだが、お尻に防虫スプレーをかけるのはかなり勇気がいる。なのに、そのガイドは平然とキジ打ちに励むのである。
……次回は、秘密のヤブ蚊撃退法と巨大魚?のお話しだぞ〜
ポチポチッっとよろしく
- 2006/07/04(火) 11:41:57|
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裸族じゃない。れっきとしたガイド……と言うか、水先案内人である。パプアニューギニアの奥地には本業のフィッシングガイドなんていない。で、行き当たりバッタリ、行った先の村で案内人を捜すこととなる。謝礼はツナ缶1〜2個かインスタントラーメン2〜3個、釣れた魚は折半、というのが相場。
村長に紹介されたこの老人は地元でも名うての漁師。家族とともに筏に寝泊まりし、マングローブに潜む魚やカニを穫って暮らしてる。
朝、タックルを持って筏に乗り込む。言葉は通じないが、村長から説明を受けているはずだし、同じ釣り人同士、気持ちは通じるはず……などと、軽い気持ちでポイントまでの船旅?を楽しむ。
暑い。太陽の熱もさることながら、筏の上で薫製用の火を燃しているので、やたらと熱い。
淡水と海水の混じり合う場所に筏を漂わせ、おもむろに老人は道具を取り出した。なんと弓矢である。名人は名人でも、弓や銛で魚を射る名人だったのである。
……その後、どうなったかって?
それはその……
- 2006/06/29(木) 11:26:17|
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釣り人ってのは様々。とことん粘る人がいるかと思えば、すぐにあきらめる人もいる。イェーガーは前者。それも、在日政府観光局長じきじきの紹介とあって,朝から晩までキャストを繰り返す。
だが、モンスターはなかなか姿を現してくれない。
ちなみに、釣り人はボクである。だが、いつの間にか立場が逆転。ボクがオールを漕ぎ,イェーガーがルアーを投げたり,トローリングしたり……いやはや、ボクのガイドはどうしていつもこうなるのか……。
……3日目。ついにその瞬間が訪れた。イェーガーのロッドが水面に弧を描いて突き刺さったのだ。スプールがジリジリと逆転し,30ポンドラインが水面を切り裂く……。
ついにイェーガーがパイクを抱きかかえる。ボクがパシャっとシャッターを押す。そして、次の瞬間,パイクは夕暮れ迫るオレンジ色の湖面にゆったりと戻っていった。
- 2006/06/25(日) 11:22:59|
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釣り自慢は読むのも退屈だけれど,書くのはもっと退屈。それも自分の話しとなると,さらに退屈。だから記憶に残る魚シリーズは打ち切り!
そこで、今回は世界のガイド秘話と称して,ユニークなガイドのエピソード。
第1話はアマゾンの名物ガイド,ネルソン氏。ガイドと言えば、自分の釣りは二の次,まずは、お客に釣らせるのが第一である。ことろがネルソンは違う。ボートに乗り込んだ途端に自分のタックルをセットし,魚影をみつけると、我れ先にルアーを投げてしまう。
ボートの場合は、まだましである。陸に上がると、タックルを抱えてあっという間に視界から消えてしまう。お客をほったらかしにして,秘密のポイントにまっしぐら……なのである。
ま,ブラジルは魚も人も陽気でおおらか。ガイドと思わず,一緒に釣りをしてくれる友達……と考えた方が無難である。それにしても、でかいミミズだ〜
- 2006/06/14(水) 09:55:20|
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この一瞬、フライフィッシャーは神に感謝し,釣友はちょと嫉妬し,ガイドはホッと胸を撫で下ろす。
米国ユタ州フラミングゴージダムと聞くと,モンスターブラウンをイメージするフライフィッシャーも多いのではなかろうか。ボクもそのひとりだ。30年ほど前,アウトドア(山と渓谷社)で紹介されたそのブラウンは強烈だった。なにせ、ハンバーガーを100個も呑込んだようなお腹だった。
……何度も挑戦した。いやいや、実際にダム湖に挑戦したのは一度だけ。あまりの広さに辟易し,2度目からはダム湖から流れ出すグリーンリバー専門。なにせグリーンリバーはレインボーの宝庫。モンスターはいないけれど、50センチ前後なら岸からでも退屈しない程度に釣れる。ま、これからがハイシーズンなので,いかがかな!?
- 2006/05/19(金) 15:30:35|
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英国やアイスランドではフィッシングガイドをギリーと呼ぶのだが,このギリーという仕事は,精神的にも体力的にも技術的にも高度なものを要求される。
まず、ずぶの素人にも釣らせなくちゃいけない。
「キャストが下手だから釣れなかった」では済まされないのである。
ときには我がままな客の為にワインのボトルを何本も背負って歩き続ける体力も必要である。
さらにまた「金を払ってるのになんで釣れないんだ!」などとごねる客相手に「自然界には絶対など無い訳で……」などと説明したりしなくちゃならない。
いやはや、釣れなくてもせめてギリーと紳士的にお付き合いできる,そんなアングラーになりたいものだ。
- 2006/03/27(月) 09:44:11|
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