オーストラリア/バオバブの木
カリブの雨雲
いつまでこの島が
可愛いかったらガマン!
バクの逸物

動物園に婿入りした白熊「つよし」が、実は雌だった……らしい。
3年間も気付かなかったなんて、なんとも滑稽だけれど、考えてみると、このところの人間社会も含め、外観上じゃオスかメスか判断に迷う動物って以外と多い様な気がする。
「悪い夢を食べ、いい夢を届けてくれる……」と言われる想像上の動物「獏」。
その昔、神様が動物を創造した際に、余ったパーツを寄せ集めて造ったらしく、体はクマ、鼻はゾウ、目はサイ、尾はウシ、脚はトラ……と、なんともアンバランス。
だがしかし、実在のバクは想像上の獏とだいぶ違う。
お世辞にもスマートとは言えないが、じっくり観察するとそれなりに愛嬌がある。
とある本によると、バクのイチモツは半端なく大きいらしい。
寝ていたバクが、起き上がるときに自分のイチモツを踏み付けて悲鳴を上げたり、発情期など、バクの歩いた後には畑を耕したような一本の筋ができるそうだ。
(これなら飼育員も雌雄に悩まないよね)
ちなみに、アマゾンで見かけたこのバクはメスだったので、その本の記述が真実であるか否か、いまだに未確認である……。
マテリアル!?
トカゲだって叫びたい!

IUCN(国際自然保護連盟)が「ほ乳類の約4割が絶滅の危機にさらされている」と、バルセロナで開催された世界自然保護会議で発表した。
ほ乳類5487種のうち1141種が絶滅の危機、188種が絶滅寸前、そして29種がほぼ絶滅……。
旅をしていると様々な生き物に出逢う。
爬虫類など、もっと他に進化の方法があったんじゃないの? なんて思うことも?々。
だがしかし、彼らにとっては、この姿型が生き延びるために最適だったのだと思う。
進化には膨大な年月がかかる。
だが、人間の営みによって、環境は驚異的なスピードで変化している。
オーストラリアの砂漠地帯で見かけたこの大トカゲ。
さて、どう進化するつもりだろうか……いや、はたして次の世代に遺伝子を繋げられるだろうか……。
バオバブ

アフリカやオーストラリアのサバンナを旅していると、360度同じ景色で方向を見失う事が度々。
そんなとき、水先案内人になってくれるのがバオバブの木。
とっくり型、ビア樽型、一輪挿し型……どれもこれも個性的で、幹の太さが10メートルを越えるのもザラ。
バオバブは幹に水を貯え、乾期には葉を落として約半年間休眠してしまう。
若葉は野菜、実は香辛料、その実を包む硬い殻はオーストラリア先住民アボリジニの貴重な土産物の材料になる。
おまけに、幹の内部はスポンジ状の貯水タンクのような感じで、干ばつの時には切り倒されて家畜のエサにされたりもする。
サン・テグジュペリの「星の王子さま」では星を破壊する巨木だけれど、このまま地球温暖化が進めば、このバオバブの運命そのものもあやしい……
人工洪水

洞爺湖サミットを前に「エコ」と称するTVの特番や雑誌の特集が花盛り。
膨大なロケ費用とエネルギーを注ぎ込んで「なにがエコだ!」なんて思わなくもないけれど、ま、タレントのおバカ度を競うクイズ番組よりマシか……。
上記の写真はユタ州とアリゾナ州にまたがるレイクパウエル。
1963年、コロラドリバーがグレンキャニオンダムによって堰き止められてできた周囲約250マイルの広大なダム湖。
ロサンゼルス、ラスベガス、フェニックスなどに電力を供給する一方、ダムの出現によってグランドキャニオンなど下流部では様々な問題が起きた。
水温の低下による栄養分の減少、塩分濃度の上昇、川底の変化……小魚など多くの生き物が絶滅してしまったのだ。
1970年代になって環境保護活動家たちが立ち上がり、1996年に人為的な「洪水」を発生させるためのテスト放水を開始した。
川は生き物だ。
何ごとも支配管理したがる人間にとって「洪水」は迷惑かもしれないが、生き物たちにとっては川底の砂や石が掻き回され移動することで、淵やトロ場、急流や浅瀬といった寝床やエサ場を提供してくれるありがたい自然現象のひとつなのだ……。
ちなみに、ここではブラックバス、ストライプバス、クラッピー、ブラウン、レインボー、レイク、ナマズ……などが釣れます!
米国西海岸のサーモン全面禁漁
アマゾンの空撮
ピラルクーの悲劇

南米パタゴニアで約8800万年前の恐竜の化石が発見された。
頭から尾までの長さは約32メートル強で、巨大な草食獣だったらしい。
隕石の落下だの異常気象だの、恐竜が絶滅した理由は諸説ある。
だが、体長4メートルを超す世界最大の有隣淡水魚ピラルクーの幼魚が哀れな姿になったのには理由がある。
雨季。アマゾンの本流からヴァルゼア(湿原)を縦横無尽に連なるカナウ(水路)を遡り、やっとラーゴ(湖)に辿り着いたピラルクーは、太古の昔から祖先がそうしていたように、子孫を残す。
やがてアマゾンに乾季が訪れる……。
ピラルクーの幼魚たちは、カナウが干上がり孤立したラーゴでさしたる天敵もなくすくすく育ち、雨季になってカナウが命の水で溢れ、アマゾン本流へと旅する日を待った……。
だが、その日を迎えることは敵わなかった。
ここ数十年のアマゾン開発と異常気象は、ピラルクーの幼魚にとって安全だったはずのラーゴを最も危険な場所に変えてしまったのである。
ひび割れたラーゴの底で無惨な骸をさらすピラルクーの幼魚たち。
これを人間への警告と受け止めるか、それとも、単に自然の摂理と切り捨てるか、それは貴方次第。
とりあえず、ボクは今のスローライフと称する貧乏暮らしに拍車をかけるとしよう。
いつもの訪問者
子供たちの未来

このまま地球温暖化がすすめば、近い将来、数億人に深刻な危機が及ぶ……と、国連環境計画が警告を発した。
なにを今さら……という感じもしないではないが、ま、警告を繰り返すことも大切だとは思う。
先のG8では「地球温暖化ガスの排出量を2050年までに半減することを”真剣に検討”する……」などと、なんとも曖昧なことを宣言したが、そのすぐ後に、中国やらインドの高官が「貧困から抜け出すために経済成長が環境に優先する……」というようなことを言っていた。
京都議定書を頑に拒否するブッシュ米国もそうだが、とりあえず目先のことしか考えられないのが政治家や資本主義経済の本質らしい。
発泡スチロールの欠片につかまって遊ぶパプアニューギニアの子供たち。
この子供たちの笑顔を未来に託せるか否か……
それは、環境に対する個々人の優しさと小さな気遣いにかかっていると思う。

このところトウモロコシなどを原料とするバイオ燃料が脚光を浴びている。
だが、その陰で、このアマゾンの原生林が急速に消滅している……。
バイオ燃料イコール「クリーンエネルギー」という理論に、まやかしというか、詭弁を感じるのはボクだけだろうか……