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パプアニューギニア

パプアニューギニア

電気もない。ガスもない。水道もない。電話もお風呂もトイレもない。
コンビニも映画館もゲームセンターもカラオケボックスもなんにもない……。

わずかな魚を捕って、イカダの上のドラム缶でそのまま薫製。

この暮らしをどう思うかは貴方次第だけれど、なんにもなくてもなんとかなる……そう思う。
……とはいえ、こんなことを書いても被災者の慰めにも励ましにもならないけれど……。
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イキトスの子供たち(ペルー)

ペルー・イキトス

アマゾン河口部から3,700キロ。

陸路で行けない世界最大の街イキトス。
その昔は天然ゴムやジュート、コーヒーなどで賑わったイキトスも、今では往年の賑わいはどこえやら。
ザックを背負ったエコツーリズムの観光客がチラホラと訪れるだけ……。

繁栄や栄光なんて、過ぎ去ってしまえば所詮果敢ないものだよね。

写真はイキトスのバラック街
高床式住居の軒先で子供たちが布切れを丸めたサッカーボールで遊んでいた。
Nikon F3 50mm/f2

世界の子供たち001



国境も国籍も人種も宗教も貧富の差も……
子供たちのこんな表情を目にするとどうでもいいことのように思う。

この子供たちに未来を!

パプアニューギニア

パプアニューギニア

電気、ガス、水道……ナンにも無し。
当然ながらコンビニも無し。

パプアニューギニアの首都ポートモレスビーからオンボロバスで10時間ほど走ると、そこはもうナイナイ尽し。

腰布一枚で手から口……。
ナンにも無いというのは、ある意味で贅沢だと思う。

コスタリカの少年

コスタリカ少年

コスタリカとグアテマラの国境を流れるコロラド川河口の村で出逢った少年。

村には車が一台も無く、当然、信号も無い。
あるのはトタン屋根の朽ちた教会と雑貨屋兼バー兼ディスコ。
そして小型機の飛行場と小学校と米国人が経営するフィッシングロッジ……。

この少年の未来は……さて

カラコルムの遊牧民

アフガニスタン男

厳しい自然と向きあって暮らすと男の顔はこうなる。

男たるもの、自分の顔は自分で……ということだよね。

写真はカラコルムを望む峠道ですれ違った遊牧民

似てるよね~

黒人の兄弟

サンディエゴ近郊の湖で釣りをしていると、男の子が声をかけてきた。

「ハ~イ! 釣れた?」
「今日はお休みらしいよ」
「そうか~ みんなでディズニーだね」

そうこうしているとお姉ちゃんがやってきた。

桟橋で釣り糸をたれているご両親と体型がどことなく一緒……。
う~ん 20年後にはあんなになっちゃうんだね~ なんて思いながら記念写真をパチリ!

ペルーアマゾンの少女

ペルーアマゾンの少女

この瞳にボクはメロメロ。

なんだかな~と、あれこれちょっと嫌になったとき、この写真を観ると癒される。

引き出しに眠る数万枚の写真。
誰でもいいから1枚千円で買ってくれないかな~なんて思うけれど、中には1万円でも売りたくない写真がある。
この写真もそんな1枚。

プロが言うのもなんだけれど、写真ってその場所のその瞬間に立ち会わなくちゃ撮れない。
さりげなく見えても、ほんとはすごいんだ!

ペルーアマゾン、イキトスでのスナップ。

笑顔の質

チベットの少年

イガグリ頭に学生服(この場合は国民服)……。

羊の番をする少年の笑顔は、こまっしゃくれた日本の少年とはあきらかに違っていた。
笑顔の質も変わるんだね、時代とともに……。

ネパールでのワンショット

インディオの一家

アンデス親子

南米で寒波が猛威をふるっているそうだ。

アンデス山脈のアレクイバでは気温がマイナス17度に達し、アルパカに深刻な被害が及んでいるとのこと。

遺跡調査で何度か通ったアンデスには思い出も知り合いも多い。
暖房などないアドベ(日干レンガ)の家に住む人たちのことを思うと、このところ暑くて……などと贅沢なことを言えない気がする。

アンデスの都市カハマルカでのワンショット。

マナウスの水上タクシー

マナウスの漁民

アマゾン河口から溯ること1700キロ。

19世紀、天然ゴムの集積地として繁栄を極めたアマゾナス州の州都マナウス。
熱帯雨林のジャングルに根を下ろした拝金主義の怪物たちが今なおアメーバーのように自然を浸食し続けている。
なんとかならないものだろうか……。

写真は桟橋に横付けされたレガトン船の乗客を待ち受ける水上タクシー。

チクラヨ

ペルー家族

最近の日本は親による子供への虐待が社会問題化している。

途上国を旅していると、子供は親の宝物……そんなことを感じる。
確かに、親も子も貧しく、お腹を十分満足させられないかもしれない。
子沢山でひとりひとりには十分な教育を受けさせることが出来ないかもしれない。
家が粗末で、テレビもゲームもないかもしれない。
それでも、寄り添い合って生きているような気がする……。

もちろん、お国によって児童買春や臓器売買……なんてことを聞かなくはないけれど……。
結局は国や社会がどうのこのじゃなく、個々人の親としての自覚の問題なのかもね。

写真は南米ペルー北西部チクラヨでのスナップ

誰かに似てない?

中央アンデスの暮らし

路上で薬草や香草を商うインディオのおばちゃん。

この目、この口元……。
写真家篠山紀信氏に似ていると思うのはボクだけだろうか……?

中央アンデス、カハマルカの路地裏でのスナップショット。

*日常のあれこれを綴った「ゆるゆる北国ぐらし」もよろしく!

この微笑み永遠に

アマゾンの少女

この写真に説明なんていらない……よね。

撮影場所/南米ペルー・イキトス
NIKON F3
NIKKOR 24~120m
FUJICHROME RROVIA 100F

犬は飼い主に似る?

パグ

「犬は飼い主に似る」なんて言われるけれど、これはその典型かも!(笑)

撮影場所は米国最大の湿原フロリダ州エバーグレーズで、足下には巨大なワニがウヨウヨ。
犬用のライフジャケットも役に立たないような……。

ちなみに2009年度の統計によると米国成人の68%が過体重または肥満だとのこと。
また、世界保健機関によると、マクドナルド、バーガーキング、KFCなど、米国のファーストフード店が人気のクウェートでも太り過ぎが人口の75%を越え、社会問題化しているそうな。

アンデスの山高帽

アンデス

インディオのおばちゃんはおしゃべりの際中だって羊毛を紡ぐ手を休めることがない。
ちなみにこの山高帽、チチカカ湖周辺に入った英国人の影響でこの周辺に広まったらしいけれど、今や英国で山高帽をみることなんて稀。
文化や伝統って、母国を遠く離れたところで継承されることって少なくないかも……ね。

中央アンデス、カハマルカでのワンショット。

ペルーアマゾンで出逢った少女

アマゾンの少女

スコールが過ぎ去って、一瞬、涼やかな風が少女の頬を……
ペルーアマゾンにて。

本日から「残間通信」は写真中心の記事にリニューアルしました。
写真をクリックして大きな画面でお楽しみ下さい。

日々のあれこれは「ゆるゆる北国ぐらし」をどうぞ!

ソルジャーハンター

盗掘者だって真剣

昨日、一緒にペルー各地の遺跡を駆け回った建築工学の教授がTVに出ていた。
髪にもヒゲにもずいぶん白いものが混じっていたが、知人が現役で活躍しているのを目にするのは嬉しい。
ちなみに、その番組の内容は「チャンカイ遺跡のさらにその下から推定5,000年前の遺跡が発見された……」というもの。それが事実ならインダス文明やメソポタミア文明など、世界の古代文明発祥図が塗り変わる。

ペルーは遺跡の宝庫と言っても過言じゃない。
ジャガイモ畑に土器がころがっていたり、貴重な住居跡が家畜小屋になったりしている。
おまけに、遺跡のある所には必ずと言っていいほどワッケーロ(盗掘者)がいる。
ま、盗掘者なんて言うと響きが悪いが、ある意味でソルジャーハンター。

写真の真剣な眼差しのこの少年もワッケーロだ。
我々を遺跡調査団だと知ってか知らずか、遺物を売りにきた。
断っておくが、たとえ祖先が残した物とはいえ、盗掘は犯罪。
だがしかし、考古学者にとってワッケーロは水先案内人のようなもので、互いに反発してはいるものの持ちつ持たれつの関係なのだ。

なにせ、スコップ一本と体力と根性さえあればあれば一躍千金も夢じゃない。
ボクもペルーで生まれていたらワッケーロになっている可能性が高いかも……。

ココヤシ一本

ココヤシ採り

このところ木登りする子供なんてとんと見かけない。
勇敢にも公園の木に手と足をかけた途端、「危ないわよ! 何やってんの! 怪我したらどうするの~!!」なんて、ヒステリックな親の声が聞こえてきそうである。

南太平洋やミクロネシアの島々に住む子供たちは、木登りの名人だ。
目もくらむようなヤシの木にスルスルと登り、実をクルクルッと回して、ドサッと落とす。

とある南の島では、赤ちゃんが生まれたら庭に1本のココヤシの木を植える。
そうすれば、その赤ちゃんは一生困らない……との言い伝えがある。

ココヤシの茎は家の柱、葉は屋根や敷物、カゴなどの材料となる。
古くなって役目を終えたら燃料にだってなる。
実のココナッツは栄養満点の飲料水になり、胚乳は乾燥させるとコプラとして保存食となり、ココナッツを覆う繊維質の皮はロープやたわし、固い殻は容器や細工物の材料となる……。

人間って、その気になれば、ココヤシの木一本で生きられるんだよね……

どうしてるんだろ

遊牧民の子供

少年と少女は、いつも一緒に羊の番をしていた。
遊牧民の暮らしに、電気も電話も水道もゲームも……なんにもない。
それでも少年の目は輝き、少女の笑顔は素敵だった。

いつも思う。
この少年少女が今、どんな暮らしを……と。

パキスタン北部山岳地帯、アフガニスタンとの国境に近いチトラルにて

未開の裸族発見!?

先住民

先頃、ブラジル政府の国立先住民族保護財団がアマゾンの奥地で撮影した「文明と未コンタクトと思われる先住民」の写真を公表した。

全身を赤や黒に塗った先住民がカメラマンの乗った飛行機に向かって弓を引き威嚇しているのだけれど、はたして、文明と接触した事の無い先住民が爆音をまき散らす巨大な飛行物体に対して威嚇などするだろうか?
普通なら「悪魔の到来だ~」などと恐れおののいて家の中やジャングルの奥に逃げ込むのではなかろうか?

ペルーアマゾンのイキトス周辺では、白人に土地を奪われたり、観光客の見せ物にさせられ、ジャングルの奥に逃げ込んだインディオが少なくない。
ボクもそんな家族を何度か取材した……その話は悲惨だった。

ともあれ違法伐採によってアマゾン先住民が深刻な危機に直面しているのは事実。
信憑性はともあれ、国際社会に警告を発信することには成功したようだ。

*写真はアマゾンの先住民ではなく、ニューギニアの先住民です。

困った生き物

ヒバロ族

ミャンマーのハリケーン、中国四川の大地震、エチオピアの干ばつ……。
このところ地球がご機嫌斜めだ。

ま、地球がご機嫌を損ねるのも分かるような気がする。
類人猿からホモ・サピエンスへと進化してたかだか800万~400万年。
地球上の生き物としては新参もの。
なのに地球上のもっとも狡猾で野蛮な生き物として、殺戮と侵略と略奪と破壊と汚染……を繰り返して今日に至っているように思う。
(そうじゃないヒトも沢山いると思うけどね!)

この写真はペルーアマゾンのジャングルでひっそり暮らす少数民族一家の子供たち。
突然襲ってきたスコールに、「天然のシャワーだ~」と大はしゃぎ。
人類がこんな暮らしをしていたら、地球ももうちょっと優しく見守っていてくれたかもね……

イキトスの子供たち

イキトスの子供たち

このところお疲れ気味。
さほど忙しい訳じゃないけれど、6年ほど続いていたPR誌の連載が昨日入稿した記事で最終回。
ちょっと寂しいというか、ギャラがそれなりだったので、新たな収入源を探さねば釣りにも行けない……。

最終回はペルーアマゾン、イキトスのジャングル探検の記事を書いた。
イキトスはアマゾン河口から3,900キロ上流の港町。
近年まで陸の孤島状態だったため、今でもアマゾンらしいアマゾンが残され、熱帯雨林の奥に足を踏み入れるとインディオの家族が昔ながらの伝統を守って暮らしている。
ま、詳しいことはPR誌を偶然見つけたときに読んでもらうとして、この写真はイキトスでのワンショット。

カメラを抱え、高床式住居の立ち並ぶ一角をぶらぶらしていると子供たちがいっせいに集まってきた。
「どこから来たの?」
「ナニしてるの?」
「どうやって来たの?」
「……???」

思えば、昔、辺境地を旅しているといつも20ミリの超広角レンズでも収まらないほど多くの人たちに囲まれた。
ひとりで旅する日本人もそうだが、きっとカメラが珍しかったのだと思う。

今やデジカメ全盛期。
誰でもシャッターを押せば奇麗な写真が撮れる。
おまけに写真の著作権なんてどこ吹く風、無断コピーが横行している。
これじゃボクの仕事なんてあるはずもない……。

アマゾン先住民

アマゾン先住民

アマゾン先住民ヒバロ族の母子。
突然のスコールが上がり、やんちゃな子供たちがペットの猿と木登り競争を始めた……その一瞬に見せた表情だ。

いま、アマゾンの熱帯雨林は絶滅の危機に瀕している。
2030年には60パーセントが消滅または破壊されると予測されている。
その要因の多くは大規模な農園開発だ。
「バイオ燃料は地球に優しい!」などと浮かれてる場合じゃない。
大規模開発の影で、多くのブラジル先住インディオが「邪魔者」として殺害されている。
インディオ保護団体の発表によると2007年だけで76人のインディオが開発業者によって犠牲になった。
それだけじゃない。
国立衛生基金の調査ではインディオの自殺者も増加傾向にあり、昨年は42人が命を絶った。

断っておくが、これははるか遠い日本の裏側の出来事なんかじゃない。
日本の投資家や資本家、そして大手企業もドップリ関わっている。

この親子は、贅沢なことを要求してるわけじゃない。
ただ、今の暮らしを続けたいだけ……。

いい笑顔だ~

インドのザルオヤジ

子供のころ「ザルをかぶると背が伸びない!」なんて言われたけれど、カルカッタの路上で野菜を売っていたこのオニーサンは、どう少なく見積もっても180センチはあった。

オニーサンがただでくれた腐りかけのモンキーバナナ。
コレラになったらどうしよう……なんて思いながらも、せっかくの親切を無にしちゃ申し訳ないと、パクリ。
……考えてみれば、当時は蠅の群がっている露天の揚げ物なんぞを平気で食べていた。
同じ人間、インド人が平気なら日本人だって平気だ……なんて思っていたけれど、今になって冷静に考えると、どうも免疫力が違うような気がしないでもない。
プロフィール

残間正之

Author:残間正之
北海道生まれの典型的AB型。辺境地の旅とフライフィッシング、そして雑種犬モボ君を愛するチョイ悪オヤジ。
カメラとロッドを抱えて世界69カ国を駆け回り、NHK「世界つり紀行」やスカパーの「旅チャンネル」や「釣りビジョン」に出演したほか,アウトドア関連雑誌の連載やFM横浜「ザバ~ン」の釣り情報などを担当。
主な著書に「だからロッドを抱えて旅に出る」「世界釣魚放浪記」「フライフィッシング・ハイ!」などがある。
追伸
ホームページ「Anglers Gallery」
ブログ「ゆるゆる北国暮らし」もよろしく。

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