イキトスの子供たち(ペルー)
パプアニューギニア
コスタリカの少年
似てるよね~
ペルーアマゾンの少女
インディオの一家
マナウスの水上タクシー
チクラヨ
誰かに似てない?
犬は飼い主に似る?
アンデスの山高帽
ペルーアマゾンで出逢った少女
ソルジャーハンター

昨日、一緒にペルー各地の遺跡を駆け回った建築工学の教授がTVに出ていた。
髪にもヒゲにもずいぶん白いものが混じっていたが、知人が現役で活躍しているのを目にするのは嬉しい。
ちなみに、その番組の内容は「チャンカイ遺跡のさらにその下から推定5,000年前の遺跡が発見された……」というもの。それが事実ならインダス文明やメソポタミア文明など、世界の古代文明発祥図が塗り変わる。
ペルーは遺跡の宝庫と言っても過言じゃない。
ジャガイモ畑に土器がころがっていたり、貴重な住居跡が家畜小屋になったりしている。
おまけに、遺跡のある所には必ずと言っていいほどワッケーロ(盗掘者)がいる。
ま、盗掘者なんて言うと響きが悪いが、ある意味でソルジャーハンター。
写真の真剣な眼差しのこの少年もワッケーロだ。
我々を遺跡調査団だと知ってか知らずか、遺物を売りにきた。
断っておくが、たとえ祖先が残した物とはいえ、盗掘は犯罪。
だがしかし、考古学者にとってワッケーロは水先案内人のようなもので、互いに反発してはいるものの持ちつ持たれつの関係なのだ。
なにせ、スコップ一本と体力と根性さえあればあれば一躍千金も夢じゃない。
ボクもペルーで生まれていたらワッケーロになっている可能性が高いかも……。
ココヤシ一本

このところ木登りする子供なんてとんと見かけない。
勇敢にも公園の木に手と足をかけた途端、「危ないわよ! 何やってんの! 怪我したらどうするの~!!」なんて、ヒステリックな親の声が聞こえてきそうである。
南太平洋やミクロネシアの島々に住む子供たちは、木登りの名人だ。
目もくらむようなヤシの木にスルスルと登り、実をクルクルッと回して、ドサッと落とす。
とある南の島では、赤ちゃんが生まれたら庭に1本のココヤシの木を植える。
そうすれば、その赤ちゃんは一生困らない……との言い伝えがある。
ココヤシの茎は家の柱、葉は屋根や敷物、カゴなどの材料となる。
古くなって役目を終えたら燃料にだってなる。
実のココナッツは栄養満点の飲料水になり、胚乳は乾燥させるとコプラとして保存食となり、ココナッツを覆う繊維質の皮はロープやたわし、固い殻は容器や細工物の材料となる……。
人間って、その気になれば、ココヤシの木一本で生きられるんだよね……
どうしてるんだろ
未開の裸族発見!?

先頃、ブラジル政府の国立先住民族保護財団がアマゾンの奥地で撮影した「文明と未コンタクトと思われる先住民」の写真を公表した。
全身を赤や黒に塗った先住民がカメラマンの乗った飛行機に向かって弓を引き威嚇しているのだけれど、はたして、文明と接触した事の無い先住民が爆音をまき散らす巨大な飛行物体に対して威嚇などするだろうか?
普通なら「悪魔の到来だ~」などと恐れおののいて家の中やジャングルの奥に逃げ込むのではなかろうか?
ペルーアマゾンのイキトス周辺では、白人に土地を奪われたり、観光客の見せ物にさせられ、ジャングルの奥に逃げ込んだインディオが少なくない。
ボクもそんな家族を何度か取材した……その話は悲惨だった。
ともあれ違法伐採によってアマゾン先住民が深刻な危機に直面しているのは事実。
信憑性はともあれ、国際社会に警告を発信することには成功したようだ。
*写真はアマゾンの先住民ではなく、ニューギニアの先住民です。
困った生き物

ミャンマーのハリケーン、中国四川の大地震、エチオピアの干ばつ……。
このところ地球がご機嫌斜めだ。
ま、地球がご機嫌を損ねるのも分かるような気がする。
類人猿からホモ・サピエンスへと進化してたかだか800万~400万年。
地球上の生き物としては新参もの。
なのに地球上のもっとも狡猾で野蛮な生き物として、殺戮と侵略と略奪と破壊と汚染……を繰り返して今日に至っているように思う。
(そうじゃないヒトも沢山いると思うけどね!)
この写真はペルーアマゾンのジャングルでひっそり暮らす少数民族一家の子供たち。
突然襲ってきたスコールに、「天然のシャワーだ~」と大はしゃぎ。
人類がこんな暮らしをしていたら、地球ももうちょっと優しく見守っていてくれたかもね……
イキトスの子供たち

このところお疲れ気味。
さほど忙しい訳じゃないけれど、6年ほど続いていたPR誌の連載が昨日入稿した記事で最終回。
ちょっと寂しいというか、ギャラがそれなりだったので、新たな収入源を探さねば釣りにも行けない……。
最終回はペルーアマゾン、イキトスのジャングル探検の記事を書いた。
イキトスはアマゾン河口から3,900キロ上流の港町。
近年まで陸の孤島状態だったため、今でもアマゾンらしいアマゾンが残され、熱帯雨林の奥に足を踏み入れるとインディオの家族が昔ながらの伝統を守って暮らしている。
ま、詳しいことはPR誌を偶然見つけたときに読んでもらうとして、この写真はイキトスでのワンショット。
カメラを抱え、高床式住居の立ち並ぶ一角をぶらぶらしていると子供たちがいっせいに集まってきた。
「どこから来たの?」
「ナニしてるの?」
「どうやって来たの?」
「……???」
思えば、昔、辺境地を旅しているといつも20ミリの超広角レンズでも収まらないほど多くの人たちに囲まれた。
ひとりで旅する日本人もそうだが、きっとカメラが珍しかったのだと思う。
今やデジカメ全盛期。
誰でもシャッターを押せば奇麗な写真が撮れる。
おまけに写真の著作権なんてどこ吹く風、無断コピーが横行している。
これじゃボクの仕事なんてあるはずもない……。
アマゾン先住民

アマゾン先住民ヒバロ族の母子。
突然のスコールが上がり、やんちゃな子供たちがペットの猿と木登り競争を始めた……その一瞬に見せた表情だ。
いま、アマゾンの熱帯雨林は絶滅の危機に瀕している。
2030年には60パーセントが消滅または破壊されると予測されている。
その要因の多くは大規模な農園開発だ。
「バイオ燃料は地球に優しい!」などと浮かれてる場合じゃない。
大規模開発の影で、多くのブラジル先住インディオが「邪魔者」として殺害されている。
インディオ保護団体の発表によると2007年だけで76人のインディオが開発業者によって犠牲になった。
それだけじゃない。
国立衛生基金の調査ではインディオの自殺者も増加傾向にあり、昨年は42人が命を絶った。
断っておくが、これははるか遠い日本の裏側の出来事なんかじゃない。
日本の投資家や資本家、そして大手企業もドップリ関わっている。
この親子は、贅沢なことを要求してるわけじゃない。
ただ、今の暮らしを続けたいだけ……。