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あのモデルたちは今?

日産ギャル

某大手自動車会社のPR写真。
20年以上前は、こんな仕事が多かった。
ギャラが1日数十万円なんてことも珍しくなく、西麻布界隈の気取ったバーにモデルやらスタイリストを引き連れ、いつもの常連に見せつけるようにしてグラスを傾けていた。
考えてみれば、それなりに写真家として成功した方だと思う。

……とはいえ、当時が懐かしいとはさほど思わない。
今の月収はバブル期の1日のギャラにも満たないけれど、不思議なことに、見栄や物欲がまるで無くなったせいか、実に満足している。

このモデルたちも、今では高校生や大学生の子供がいるかもしれない。
いや、もしかしたら「おばあちゃん」なんて呼ばれているかもしれない。
むかしの生活に戻りたくはないけれど、当時のモデルやスタイリストたちと古い写真をひっくり返しながら、「あんな時代もあったよな~」なんて、居酒屋で一杯……やりたいとは思う。
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色褪せたフィルム

トルコ路行人

1972年の沖縄返還密約事件が門前払いされた。
米国の公文書でも、元日本政府担当者の証言でも密約の事実が認められている。
なのに、政府はいまだに否定し続け、そして、今回の東京地裁の「時効」判断。
元毎日新聞記者西山太吉さんの「司法の独立なんてきれいごとだ」という言葉が、つくずく身にしみる。

色のあせた一枚のスナップ。
トルコで撮ったなんてことのない写真だけれど、シャッターを押した瞬間に、「これは決まった!」と、手応えを感じた事を覚えている。
当時のカメラは何から何までマニュアルのニコンF。
フィルムはコダクロームだった。
……押し入れに放り込まれて30年ほど。
色は失われてしまったけれど、あの一瞬はボクの脳裏で鮮明なままだ……。

移住の条件

カンタベリー

週一回の連載が終わり、このところモボ君と多摩川で過ごす時間が増えるばかり。
そろそろ新たな仕事を探さなくては……なんて思うのだけれど、ま、桜が散ってからでもいいか……とか、もう少し充電してから……とか、どうにもエンジンがかからない。

昨日、川原で北海道移住体験の話題がでた。
最近は、財政難に喘ぐ各市町村が団塊世代の懐をあてにして、あれこれ移住者の勧誘に知恵を絞っているようだ。
ボクも思うところあって、20年ほど前、札幌中心部のチッポケなマンションの一室を確保したのだけれど、悲しい事に、自分で使ったのは30日にも満たない。
年に何度か北海道に行くのだけれど、マンションの前は素通り。
真っすぐ川原に向かい、結局、キャンプをするか、近くの民宿のお世話になってしまう。
やはり、ボクの移住の条件は、徒歩10分に「ススキノ」じゃなく、ヤマメの棲む清流あり……かもね。

ロンドン郊外カンタベリーでのワンショット。
家の裏手に梅花藻の揺れる流れがあって、ときたま川面でライズリングが揺れる……そんな暮らしが理想だけれど、そのためには、今の貧乏暮らしを抜け出さなくちゃね~

追伸
日曜日の雨で多摩川のマルタが復活!

スペイ講習会雑感

エビぞりキャスティング

日曜日の午後、スペイの講習会を見に行ってきた。
ひとくちにスペイと言っても、様々な流派やスタイルがあるものだと感心した。
……今回、端から見ていてひとつ分かったことは、なにごとにも自分勝手で不熱心なボクには、とうていスペイ道を極めるのは無理……ということ。
ま、自分なりにシンプルイズベストを尽そうと思う。

この写真は、はるか30年ほど前に本栖湖で撮影した、とある有名なフライフィッシャーのキャストシーンだ。
思えば、当時は全身をバネにして、まるでイナバウアー風なフォームが一部で流行っていた。
今考えれば、なんと無駄なエネルギーを……なんて思うが、当時は10センチでも遠くまでキャストしようと真剣だった。

まだ、フライのキャスティングスクールなんて珍しかったあのころの、がむしゃらとも思えるキャストが、なんとなく懐かしく思えるのはボクだけだろうか……。

多摩川スペイ考

スコットランド

ここ2ヶ月ほど、週末ごとに多摩川の川原でスペイの手解きを受けている。

朝の9時頃、ロッドを抱えた御仁がポツリポツリと東名高速下の川原に集まってくる。
年齢も職業もばらばら。
……でも、女性、10代、20代、30代、そして何故だか公務員はいない。

マルタやコイが水面に背ビレを出していてもフライを付ける事はあまり無い。
そのせいか、「釣りにも行かず、練習ばかりでナンの役に立つの? ナニが面白いの?」と言う人も少なくない。
たしかに、その通りだ。

でもね……
ひとつの趣味を通して、様々な人と知り合う。
そして、週末のひと時だけ同じ川原での時間を共有する。
たまには仕事の愚痴が飛び出す事もあるし、ときたま世界各地の川原での体験談が飛び出す事もある。
夜な夜な工夫に工夫を重ねてチューニングしたフライラインの試し振りもある。
……そんな時間の過ごし方もいいじゃない……そんな感じである。

写真はフライフィッシング発祥の地スコットランドのとある川原。
おっさんたちが日がなサーモンサラーの遡上を待ち受ける。
サラーの姿が見えず、一度もロッドを振らずにパブに引き上げる事も少なくない。
お国は変われど、川原に集うおっさんの心は一緒かもね……。

元パプア美人!?

顔01

旅をしていると様々な民族と出逢う。
欧米人は「日本人の顔はみんな同じに見える」というが、ボクも中近東や中央アジアでは顔の区別がつかなくて苦労した。
イスタンブールでは闇両替(ブラックマーケット)で偽札をつかまされ、怒り心頭、その後1週間以上その憎き相手を捜したが、誰もが彫りの深い顔立ちで同じヒゲ……。
悔しいかな、そいつに肩を叩かれても気づかなかったと思う。

顔02

あれからずいぶんたち、今ではどんな国に行っても、だいたい顔の見分けがつくようになり、その国の「美男美女」の基準も、なんとなく分かるようになった。
このパプアニューギニアのおばちゃんたちも、「むかしはモテただろうな~」とか「可愛かったんだろうな~」なんてことが、それとなく分かる。
目が肥えたというべきか、美の基準なんていい加減だってことが分かったというべきか……。

顔03

昨日、ちょっと嬉しいことがあった。
3月6日に「レンタル親爺」という記事を書いたのだけれど、実際に問い合わせがあったのだ!!
いやはや驚きというか、あらためてブログのすごさを実感させられた。
……これで、貧乏暮らしから抜け出せるか!?

北海道然別湖info

大和イワナ

渓流に棲むトラウトたちは、しばしば宝石に例えられる。
たしかに、美しい。
だが、宝石の美しさとは違う。
過酷な条件を生き抜き、その遺伝子を引き継いだモノだけに与えられる、気高い「生きることの美しさ」のような気がする。

考えてみると、最近の養殖場育ちのトラウトには、肝心な美しさや気品が欠けているような気がする。
目に生気はなく、ヒレはボロボロ……まるで生活に疲れた中年のおっさん状態。
魚に罪はないけれど、ときたま、そんな魚を釣っている自分が哀れに思える……。

北海道然別湖の特別解禁が今年も4月1日から予約開始。
雄大な大雪山の原生林に育まれた神秘の湖でひっそりと生き続けたミヤベイワナに出逢ってみませんか。
詳しくは「グレートフィッシング然別湖」http://www.htu.ne.jp/shikaribetsu/にアクセスしてください。
ひとりじゃ不安って人は、ロマンスグレーのガイドさんもご紹介しますよ!

*写真はミヤベイワナではありません。悪しからず!

ナチュラルハイ!

シンシン男

旅していると、奇妙なお祭りに遭遇する事が多々ある。
呪術的ものもあれば、収穫を祝ったり、先祖に感謝したり、神に捧げたり……その動機は様々だが、どこにでも必ず、普段は仕事もせずにほとんど無気力に暮らしていながら、お祭りが近付くと突然生気を取り戻すお祭り人がいるもの。

ボクは子供の頃から集団行動が嫌いで、お祭りに参加した事がない。太鼓を叩いた事も無ければ、盆踊りで輪になって踊った事も無い。
なのに、先住民族たちの集落を訪問したときには、自分のリズム感の無さにあきれながらもステップを踏むことが多い。
最初は現地の人たちと親睦を深める為だったのだけれど、最近では、ある種の快感に目覚めてしまったのである。

パプアニューギニアのとある集落で、二昼夜、単調なシンシンのリズムに身を委ねていたときのこと。
最初はなんとなく周りに合わせて踊っていたのだけれど、途中からどんどん意識がもうろうとしてきてナチュラルハイになってしまったことがある。
きっと、寝不足や疲労や脱水症状で意識が遠のいたのだとは思うが……

……思えば、アマゾン奥地のインディオの集落でも……

税金

セピック川下り

確定申告に行ってきた。
明日が締め切りとあって、窓口には長い列ができていた。
それにしても、松岡農林水産相はわけの分からない水道光熱費を平然と経費として計上し、どこぞの区議たちはキャバレーの飲み代やらポルノ小説の代金まで調査費だとうそぶいている。
この際、諸先生に習って空の領収書で経費を水増してやろうかとも考えたが、悲しいかな、収入そのものが少ないので無理に経費を水増しする必要も無い。
いやはや、貧乏人は税金をごまかす事すらできないのだ……。

パプアニューギニアのセピック川。
男たちは上流で切り倒した巨木で筏を組み、川岸の集落と交易しつつ河口まで下る。
マラリア、豪雨……のんびりしているようだが、いつも危険と隣り合わせ。
しょうもない政治家センセイ! 
生きて行くって、もっと真剣で純粋なことなんだ。
もうちょっとお金の使い方、考えてみたら!

写真を読む

パプア子供5人

この写真を見て、どこの国か、どんな年代か、この子供たちの置かれている環境や暮らしは……。そんなことが、どこまでイメージできるだろうか?

ときたま思うのだけれど、写真は見るものじゃなく、撮影者や被写体の、そのときの置かれている状況や背景を想像しつつ自分なりに読むものじゃないかと思う。
「たんに、上半身裸の子供が6人、それがどうした」という人もいるだろうし、
「この子供たちに、なにか手を差し伸べる事は……」なんて思う人も、
「カメラのレンズは何ミリだろうか……」なんて気になる人もいると思う。

このブログもそうだが、雑誌や書籍など、ボクの発信する写真や文章は大半が一方通行。
読者がどんなことを感じているか、ほとんど知るすべが無い。
ま、聞かない方が傷付かずに済むのかもしれないが、これで良いのだろうか……と疑問に思う事もある……。

パプアニューギニア

パプア笑顔

今回も少女の笑顔だ。
なぜかと言えば、仕事の都合でパプアニューギニアの写真を整理していたら可愛い子供たちの写真が沢山見つかった。
で、フィルムをルーペで覗いているうちに、このまま日の目を見ずに埋もれさせておくのが可哀想になり、せめてブログだけでも、と、公開することにした。

ちなみにパプアニューギニアの人たちは独立心が強いというか、縄張り意識が強く、米や缶詰などの貢ぎ物をもって部族長を表敬訪問して釣りの許可をもらう、なんてことも多々ある。
もう10年以上も前の事だが、ボクの知人がそんな習慣を知らずにテリトリーを侵してしまい、弓矢で威嚇され、這々の体で逃げてきた事がある。
ま、辺境地の釣り人は、釣りのテクニックより、最低限の民俗学の知識が必要かもね。

こんな笑顔はどこへ

パプア子供の顔

最近、こんな笑顔にであうことが少ない。
たまに笑い声がして振り向くと、お笑い芸人の退屈なテレビ番組を見てのバカ笑い。
どうにも、心から可笑しくて笑っていないような気がする。

「箸が転んでも可笑しい」そんなのって、今の子供たちには無縁なのだろうか?
考えてみれば、大人たちが無理に笑いを押し付けたせいで、自分から可笑しい事を見つけ出して笑うことができなくなったのかもしれない。
勉強と同じでね……

写真はパプアニューギニアの少女。

さて、何匹でしょう?

多摩川マルタ産卵

撮影日時=2007年3月7日午前11時前後
撮影場所=多摩川の東名高速橋脚周辺
モデル=マルタウグイ

マルタのスポーニングを目にするたびに、これがサーモンだったら……と、つくづく思う。
別に脂ビレが無いからといって差別している訳じゃない。
はるばる産卵の為に海から幾多の困難を乗り越えて遡上してきただけあって、最初の数秒間はファイトもそれなりである。
なのに、シーズン中に1度釣ると、もう満足というか、飽きてしてしまう。
きっと、マルタがフライをあまり選り好みしないからだと思う。
どんなに美人でスタイルが良くても、ダメだよね~ 食べ物の趣味が合わないと!

レンタル親爺

サトウキビを齧る少女

草木の芽吹くこの季節になると、あれこれアイデアが浮かんでくる。
こんな雑誌を……だとか、こんな本を書いたら……だとか。
だが、どれも途中で面倒になり、結局、自分でダメ出ししてしまう。

ダメ出しのいい訳はあれこれ。
歯が痛いから面倒な事は考えたくない……。
活字なんて誰も読まない……。
身を削ったわりに、さほど金にならない……。
寝不足が続くと、またまた数年前のように心臓が肥大する……。

ま、簡単に言えば、やる気がない、それだけ。
とはいえ、週1の連載も今月で終了。
モボ君のおやつを買う為にも、多少は稼がなくちゃいけない。

そこで考えた。
自分をプレゼント商品としてレンタルするのはどうかと。
例えば、である。
定年退職して暇を持て余しているお父さんに、お子さんや奥さんが、ボクを1日プレゼントするのはいかがだろうか?
フライフィッシングの1日レッスン、写真撮影の1日レッスン、アウトドアクッキングやキャンピングのお供、釣りのガイド、なんでもオッケーだ。
要望が有れば、学校の講演だろうが、一世一代のお見合い写真だろうが、とりあえずボクの特技を有効利用していただけるなら何でも結構。
ちなみに、料金は1日10万円ナリ。
え、高いって!
一応、プロですから……。

写真はサトウキビを齧るアンデスの少女。

アンデスの遺物

シカン黄金

シカン時代の神像が彫られた黄金のコップ

ペルーの国立考古学人類学歴史博物館という、なんとも厳めしい博物館の収蔵品。
ボクの仕事部屋には、ペルー各地の遺跡から出土した遺物の写真が膨大に眠っている。
撮影から10年ほど。
悲しいかな、いまだに日の目を見ていない。

チムー銀コップ

チムー時代の純銀製のコップ

スペースはあるんだけれど、なんにも展示する物がないだよね~ なんて悩んでる学芸員さん、どうですか~!!
プロフィール

残間正之

Author:残間正之
北海道生まれの典型的AB型。辺境地の旅とフライフィッシング、そして雑種犬モボ君を愛するチョイ悪オヤジ。
カメラとロッドを抱えて世界69カ国を駆け回り、NHK「世界つり紀行」やスカパーの「旅チャンネル」や「釣りビジョン」に出演したほか,アウトドア関連雑誌の連載やFM横浜「ザバ~ン」の釣り情報などを担当。
主な著書に「だからロッドを抱えて旅に出る」「世界釣魚放浪記」「フライフィッシング・ハイ!」などがある。
追伸
ホームページ「Anglers Gallery」
ブログ「ゆるゆる北国暮らし」もよろしく。

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