スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

暮れのご挨拶

パプアニューギニアの子供たち

明日からフライロッドを抱えてバンクーバー島。
狙うは天文学的な確率のウインタースチールヘッド。
酒をひかえてベストを尽したいとは思うけれど、どうなることやら……。

今年、一番気になった言葉は「格差」。
地域格差、社会格差、収入格差、医療格差、教育格差……
数え上げれば切りがない。

パソコンのエンターキーを叩いただけで数億のお金が転がり込む人……。
家族の最低限の暮らしを助けるために汗水流す子供たち……。
貧乏人やら社会的弱者には実に住み難い世の中だけれど、最低限、子供たちの夢や未来を奪っちゃいけないと思う。

今年も一年、気まぐれなブログにお付き合い、ありがとうございました。
来年は、ジャーナリストの端くれらしく、もうちょっとメッセージ性のある記事を……と思っています。
「口うるさい中年オヤジめ~」なんて言わず、来年もお付き合いください。

なにはともあれ、皆々様にとって2008年が素敵な1年になるよう、心からお祈り申し上げます。
スポンサーサイト

ロッドを抱えて楽園へ その7

ペリカンもどき

昨日は多摩川のフライ仲間&アマゾン仲間と合同で釣り忘年会。
(ホントはカナダの準備もあり、遊んでる場合じゃないのだけれど…)
呑んで食べて釣って……いや~ 仕事抜きは最高!

エバーグレーズで五目釣り

「おすすめの釣場は?」と聞かれ、答に詰まることがある。
「釣り」と一口に言っても、スタイルは人それぞれ。
一発大物派もいれば、とりあえずクーラーが満杯になれば満足する人もいる。
独断でひとつ選ぶとすれば、フロリダ半島南端の大湿地帯エバーグレーズ。
その訳は、汽水域なので海水魚と淡水魚が同じエリアで釣れるし、公園のほとんどが自然保護区に指定され、ピューマなどの珍しい動物にも出会えるからだ。

もちろん、いいことばかりじゃない。
朝夕は煙幕のような蚊の集団に襲われるし、獲物をワニやサメに横取りされることもある。
だが、たとえ蚊に刺されてボコボコになろうが、マングローブの小島が点在するエリアに足を踏み入れると、ボートの下を2メートルを超す古代魚ターポンが悠然と通り抜けたり、マナティ(ジュゴン)が水面から顔を出したり、まるっきり自然の楽園。

釣友トムと浅瀬をうろつくこと30分。
「2時方向、距離30フィート」とトムが叫んだ。
指示方向に視線を向けると、座布団サイズのエイが砂を舞い上げている。
すかさずエビを真似たフライを鼻先に放り込む。
エイを釣ろうって訳じゃない。
エイに驚いて砂から飛び出したエビを狙う魚を横取りする魂胆。

フライが着水した瞬間、エイの陰から魚が猛ダッシュ。
上がってきたのはコバンザメのようなコビア(スギ)。
続いてシープスヘッドにシートラウトにバラクーダにネコザメ……。
なにせ、エバーグレーズは魚種が多いので、水面から顔を出すまでどんな魚か分からない。
大物釣りも楽しいけれど、闇鍋的な釣りも一興。
一度お試しあれ!

ロッドを抱えて楽園へ その6

ニュージー南島ワイタキ川

超ローカルなサーモントーナメント

航空郵便で一通の案内状が届いた。
消印はニュージーランド南島のワイマティ。
封を開けると「ワイタキ川サーモンつり大会」の招待状。
なんと四輪駆動車を含め、賞金総額3万NZドル。

一攫千金を夢見てクライストチャーチから太平洋に沿って南下すること約200キロ。
牧場のど真ん中に派手なネオンサインがポツリ。
大会本部のパブ兼モーテルだ。
「どこから来た?」
「ここ空いてるぜ。ま、とりあえず俺のビールを飲んでくれ」
「お~い、はるばる日本から賓客到来だ! カンパ~イ!」なんて具合に、そこいら中から大ジョッキの差し入れ。
結局、その日は深夜まで「カンパ~イ」の大合唱。

翌日、パプで知り合ったオヤジさんたちと川原に向かう。
牧場の柵をいくつも越え、川面が視界に飛び込んできた瞬間にトホホ状態。
流れが速過ぎてフライフィッシングじゃ太刀打ちできそうもない。
一方、オヤジたちは特大ルアーを放り投げ、グリグリと巻き上げる。
だが、1時間も経たないうちに川原に座りこんで井戸端会議。
賞金がかかっているのに、緊張感なんてまるでなし。
のんびりランチを食べ終えたかと思うと「魚もお出かけのようだし、引き上げるか~」などと、パブにご帰還。

次の日は釣場で出会った牧場主の招きで羊の丸焼きランチパーティ。
釣り大会なんて何のその、昼間っから大宴会。
さらにその翌日。
今日こそはと、夜明けと共に河口部に直行。
ところが、風が強くて釣りにならない。
で、またもやパブに逆戻り。

最終日の午後。
検量を終えた釣りびとたちが続々とパブに集まってきた。
その中にパブで毎日見かけた床屋のオヤジの姿もあった。
いつの間にやら手には真っ赤な四輪駆動車の目録と小切手を握りしめて……。

高橋昇さんのこと

スラッピージョー

昨日のニュースステーションで作家開高健著「オーパ!」シリーズの写真を担当した高橋昇さんが9月3日に逝去していたことを知った。
57歳だった。
高橋さんとは又いとこ(はとこ)で、同じ高校の3年先輩だった。
北海道の片田舎にある木造平屋建ての高校に「写真同好会」を立ち上げたのは高橋さんで、卒業後、ボクが引き継いだ。
暗室は科学の職員室の片隅にあり、いつも現像液の酸っぱい臭いがこもっていた。

高校2年の夏。
写真同好会の大沼公園撮影キャンプに講師として参加してくれた。
スイレンの花を撮影していた時のこと。
高橋さんは突然ズボンの裾をまくり上げ、ドイツ製のハッセルブラッド500C(当時は軽自動車より高かった)を手にズブズブと池に入り込み、まるで花をレンズで舐め回すようにしてシャッターを切った。安易に岸から望遠レンズで撮っていたボクにとって、それは衝撃であり、ひとつの教訓だった。

……それから歳月が過ぎた。
ボクは某TV局を経てコマーシャル写真家として独立。
モデルや料理など、頼まれてお金になればなんでも撮っていた。
そんな時、赤坂スタジオで高橋さんと偶然再会した。
アマゾンから帰国した直後で、開高健氏が背丈ほどもあるミミズをぶら下げている写真を誇らしげに見せてくれた。
そして「名前をとるか、お金をとるか、どちらにするか決めた方がいい」と言った。

その後、何度か同じ雑誌の誌面を飾ることはあっても、なかなか会う機会はなかった。
そして結局、ボクは「名もなく、金もない」日々を送っている。

今頃、師匠と仰ぐ開高健氏と旅の話をつまみにグラスを傾けてるんだろうな~
ボクが行くのもそんなに遠くないような気がする。
そのときは、ぜひとも酒宴に参加させていただきたいと、切に願う。
慎んでご冥福を祈りたい。

ロッドを抱えて楽園へ その5

アイスランドの釣り

午前中、年末年始のカナダ用に国際免許を取得してきた。
あの安っぽいデザイン……30年以上前から変わっていないような気がする。
もっとコンパクトにするとか、カード化するとか……なんとかならないのかね~

ギリーの長い一日 

ヨーロッパで「ギリー」と言えば、釣りガイドのこと。
ただ単に釣らせるだけじゃダメ。
ゲストのお酒の好みが分かってやっと半人前……という厳しい世界。
有名なギリーになると、信頼すべき筋からの紹介がなければ予約もできず、たとえ紹介があっても5年先まで一杯……なんてことがある。

北大西洋に浮かぶアイスランドは、アトランティックサーモン(大西洋鮭)の本場とあって、世界中からVIPなアングラーが集まってくる。
王侯貴族、政治家、有名アーチスト、実業家……。
普段なら、秘書やら執事に命じてナンでも思い通りのVIPたちも、気まぐれなサーモン相手に悪戦苦闘。
ギリーにあれこれ指示されながら「富と権力と名声も、魚相手じゃ役に立たんな~」などと、ため息をもらす。

ギリーは担当のご主人さまが決まると、朝から晩まで付きっきり。
車にはランチボックスとワイン。
手には特大のランディングネット。
いつもは控えめに、それでいて、ここぞと思うと命令調に指示を出す。
もちろん、毎朝新聞に目を通し、国際情勢や経済問題のチェックも忘れない。
なにせ、不手際があっちゃ、国際問題になりかねないからだ。

すごいのはギリーだけじゃない。
ホテルは日替わりで有名シェフを招き、最上級のディナーをふるまう。
そして、ゲストたちはその日出会ったサーモンの素晴らしいファイトを何度も思い返しながら優雅な時を過ごす。

日本にも昔から「大名釣り」なんて言葉がある。
ご隠居さんたちが、風流かつ優雅に釣りを楽しんでいたのである。
だが、なんとも、最近のお大名は釣りよりマネーゲームの方がお好きなようで……。

ロッドを抱えて楽園へ 其の4

炎のピーコックバス

アマゾン奥地に潜む炎のピーコックバス

「ここまでは誰も来ないだろ。よっしゃ、釣るぞ~」なんて思っていると、突然、ジャングルの奥から歯の抜けた古老が現れ「昔は大っきいのがなんぼでも釣れたもんじゃ。じゃが、今はもう釣れんよ……」なんて言われ、がっかりすることがある。

世界の秘境アマゾンだって例外じゃない。
熱帯雨林と歩調を合わせるようにして、貴重な魚たちも次々と姿を消している。
ブラジル中央部のマト・グロッソ州を流れるアマゾン川の支流クルルアスー川。
そこは世界中の珍魚怪魚好きが「死ぬ前に一度だけ!」と願うパライソ(天国)だ。
大きな牙のあるカショーハ、百キロを優に超す巨大なまずジャウー。
そして「河の孔雀」ツクナレ(ピーコックバス)の中で、最も珍しい「フォーゴ(炎)」が生息している。

フォーゴと呼ばれるだけあって、腹がオレンジ色に輝き、そのファイトは燃え上がる炎さながら。
ときにはジャンプした勢いでボートを飛び越すほど。
だが、その肉はプリプリとしてすこぶる美味しく、市場では大人気。
おまけに、その美しさと希少性ゆえに熱帯魚ハンターにも狙われてしまう……。

あの古老の言葉が現実になる前に、もう一度だけフォーゴを釣ってみたいと思うのだけれど、釣場は遠くなるばかり。
悲しい。

河口湖の鱒は末期的!?

河口湖2007年12月

先ほど富士五湖のひとつ、河口湖取材から帰宅した。
平日の月曜日ということもあるが、出会った釣り人は4人だけ。
竿を3本並べたエサ釣り師が2人(同時に竿を出せるのは2本までだが監視員は黙認!)、ルアーが2人……。
駐車場のトイレは壊れたままで、朽ちかけた貸しボートが雑草に埋もれていた。
あくまでも個人的な感想だが、河口湖のトラウトは終わった……そんな気がした。

11月20日。
富士吉田署は河口湖漁協の元組合長を業務上横領の容疑で書類送検した。
容疑は2004年にブラックバスの購入資金609万円を横領した疑いだ。
他の幹部5人も告訴されているが、こちらは告訴を免れたようだ……。

仕事がら漁協関係者と話をする機会も多い。
その度に、この人たちって本気で自然のことや魚のことや未来のことを考えているんだろうか……と疑問に思う。

古くからの利権やしがらみ……改革するには障害が多いと思う。
だが、今やらねば未来が危うい……

ロッドを抱えて楽園へ その3

オランダの巨大パイク

●オランダの運河に潜むギャング

1497年にモスクワ郊外で体重142キロ、体長5メートルの巨大なパイクが捕獲された。
ヒレには「ロシア国王フリードリッヒ2世が1230年に放流した」と記されていたそうだ。
ま、古い記録なので信憑性は怪しいが、なんと267年も生きていたことになる。

オランダ北部のフリーズランドを旅していたときのこと。
宿泊先の安宿で、色褪せた一枚の写真が目についた。
ガラスの埃を払い、よく見ると、口がワニのように裂けた巨大パイク。
抱えているのは、若き日の宿の主人だった。

主人が言うには「一昔前まで、運河にはカモをひと呑みにするようなパイクが沢山いた」らしい。
残念ながら、多くの釣り吉の例に漏れず、カミサンに「あたしとあのグロテスクな魚、どっちをとるの!?」と迫られ、ここ10年、釣り道具は封印したままだという。
……がしかし「恋は一瞬、釣りは一生」なんてことわざもある。
一度釣りに魅入られると、カミサンの小言なんぞできれいさっぱり辞められるもんじゃない。
かくして、倉庫で埃をかぶっていたタックルを引っ張り出し、カミサンの冷たい視線に見送られながら運河に漕ぎ出した。

「カミサンには一目惚れでね~。あんときゃ、釣りを辞めても悔いはないと思ったよ。若気のいたりだとは知らずにね……」なんて主人の愚痴を聞きつつ3時間……。
突如、ウキが消えた。
のらりくらりと逃げ回ったあげく、浮いてきたのは30キロほどのパイク。
ロシアの142キロには遠く及ばないが、運河のギャングとしての貫禄は十分。

……宿に帰れば修羅場が待っていることも忘れ、主人の顔は満足げに輝いていた。

ロッドを抱えて楽園へ 其の2

夕陽と丸木カヌー

●大湿原の甘い誘惑

突然、「こら~!ここはわしらの縄張りじゃ!」と、怒鳴り声。
振り返れば、弓矢を構えた半裸の男。
ここはパプアニューギニア南西部フライ川流域の大湿原。
つい最近まで、首刈りの儀式があったといわれるだけに、部族間の争いが絶えず、無断で縄張りを越えると襲われることも珍しくない。
とはいえ、釣りに夢中になり、たまたま越えただけ。
だが、言い訳するにも言葉が通じない。
そこで、その日一番の大物を献上し、ついでに、「村に泊めてくれない?」と頼み込んだ。
ボクの旅はいつもいい加減で、行き当たりバッタリ。
そもそも、明日のことを深刻に考えるようじゃ、辺境地の釣りびとには向いていない。
かくして、ガス、水道、電気なし。
軒下をブタや鶏が駆け回る高床式の家に居候することとなり、夕食のおかず釣りを仰せつかった。
釣り方は実に簡単。
まずはミミズで小魚を釣り、その小魚をエサにして大物を狙う。
竿もリールも必要なし。
仕掛けを足下に放り込めば、子供の背丈ほどのサラトガ(アロワナ)やナマズが簡単に釣れてしまうのだ……。

……別れを翌日に迎えたその夜。
集落の皆が広場に集まり、伝統的踊りシンシンを披露してくれた。
極楽鳥の羽根で着飾った男が太鼓を叩き、上半身裸の女性たちが虚ろにステップを踏む。
踊りも佳境に入ったそのときだった。
族長が娘を指差し、「嫁にどうだ」とポツリ。
う~ん、「このまま婿殿に納まって、釣り三昧も悪くないな~」と思ったが、一応、ボクには成人を過ぎた娘が二人いる。
「申し出はありがたいけれど……」と、丁重にお断り。
すると、「一夫多妻制だから問題ない。結納金は野ブタ一頭でいいよ」と、さらに甘い誘惑……。

ロッドを抱えて楽園へ 其の1

オーストラリア北東部バラマンディ

2007年の仕事始めは共同通信のつりコラム連載だった。
地方の新聞に週一回、3ヶ月間連載されたので読んだ人もいるのでは……。
年末は何かと慌ただしく、ブログ更新も滞りそうなので、読んでいない人のために記事の一部を転載します。

豊かな自然がなくちゃ、大きな魚や古代魚は生き残れない。
つまり、巨大魚の棲むところは野生の楽園だってこと。
…ってなわけで、ロッドを抱えた中年オヤジのワールドワイドな冒険つりエッセーの始まり始まり~

●乾季の豪州は天然水族館 

オーストラリア北西部キンバリー高原のパブで、赤ら顔のおっちゃんに声をかけられた。
強いオージー訛りで曰く。
「このあたりにゃ、水溜りに1メートルを超す魚がいるんだぜ。日本にはそんなデケーのいるか…」と。
いるかと言われても、日本の水溜まりでみかけるのはアメンボかカエルの卵くらい。
そもそも「釣りの話をする時は両手を縛っておけ」などと言われている。
しかも、かなりの酔っぱらい。
話半分どころか、期待する方が無駄。
なのに、ついつい真に受けてしまうのが釣りびとの悲しい性。
かくして、四WDにビールとワインを箱ごと積み込み、乾燥しきったサバンナを彷徨うこととなった。
おっちゃんの本職は、野生化して賞金首になったラクダやロバ、そして増え過ぎたカンガルーを捕まえてドッグフードを造るワイルドハンター。
背丈ほどもあるアリ塚をなぎ倒し、ビヤ樽のようなバオバブの木を迂回し、道無き道を這うように走り続けること丸二日。
ついに巨大魚の潜む水溜まりに到着した。
いやはや、水溜まりといっても規模が違う。
雨期にはサバンナを覆い尽くしていた大河が、乾期になって涸れただけ。
その広さは東京ドームの10倍を優に超し、岸辺では巨大なクロコダイルが寝そべっている。
とりあえず、バッタに似せたポッパーを放りこむ。
すると、どこからともなく鉄砲魚が湧いてきてポッパーに水鉄砲をピュー!
お~「さすが野生の王国だ~」などと感心していると、横から巨大なバラマンディが現れて、鉄砲魚をパクッ!
それを見ていた、おっちゃん曰く。
「俺はよ~、鉄砲魚がオウムを撃ち落とすのを見たことあるぜ! でな、その落ちたオウムをめぐってクロコダイルと巨大なバラマンディが大格闘……」
ま、信じたい気はするけれど……。

いい笑顔だ~

インドのザルオヤジ

子供のころ「ザルをかぶると背が伸びない!」なんて言われたけれど、カルカッタの路上で野菜を売っていたこのオニーサンは、どう少なく見積もっても180センチはあった。

オニーサンがただでくれた腐りかけのモンキーバナナ。
コレラになったらどうしよう……なんて思いながらも、せっかくの親切を無にしちゃ申し訳ないと、パクリ。
……考えてみれば、当時は蠅の群がっている露天の揚げ物なんぞを平気で食べていた。
同じ人間、インド人が平気なら日本人だって平気だ……なんて思っていたけれど、今になって冷静に考えると、どうも免疫力が違うような気がしないでもない。

ビートルナッツ

パプアニューギニア市場

辺境地を旅する楽しみのひとつに市場ウォッチングがある。
食べたことのない食材は無論のこと、珍しい魚など発見すると、かなり得した気分になる。

この市場はパプアニューギニアのローカル飛行場でのスナップ。
青い実はビートルナッツと呼ばれる噛みタバコのようなもので、ココヤシを極端に小さくしたような感じで、硬い皮をむき、マスタードの実に石灰を付け、一緒に咬む。

その昔、パプアニューギニアは人食い人種の住む島として恐れられたが、確かにビートルナッツを咬んでいると口の中が真っ赤になり、まるで吸血鬼状態。
おまけに、その唾液をペッペッと所かまわず吐くものだから、路上はまるで殺人現場のようなありさま。
ちなみに、頭がボーッとしたり、口の中が痺れた感じになるが幻覚作用は無いので、その方面に関心のある方々、日本にひっそり持ち込んでも無駄ですよ!!

四万十川の赤目

四万十川

雑誌コラム用の写真を探していたら、四万十川でアカメを狙っている写真が出てきた。
もう10年ほど前のこと……。
当時、海のルアー雑誌にかかわっていて、知床半島から西表島まで暇さえあれば釣り歩いていた。

考えてみれば、当時はソルトルアーのバブル全盛期。
シーバス用のルアーが1本ヒットすればベンツが買えるほどの勢いだった。
当然ながら雑誌の取材経費も今ボクがかかわっている釣り雑誌など比較外。

業界では「釣り人気は景気と反比例する」と言われているが、どう考えても巷の景気が良いとは思えず、さりとて釣り業界もどん底状態……。
いやはや、貧富の格差が広がるにつれ、アングラーのタックル格差も益々広がるんだろうな~
ま、高級タックルは買えないけれど、せめて夢だけでも追い続けますか……。

レッドフィッシュ

レッドフィッシュ

レッドドラム、通称レッドフィッシュ。
最大では40キロを超すマングローブエリアの怪力モンスター。

このレッドフィッシュはフロリダの釣り仲間トムがテンタウザンドアイランドで釣り上げたもの。
通常、スヌークやシープスヘッドなどと同じく、マングローブの根元に潜んでいるのをサイトフィッシング狙う。
フライで狙う場合、タックルは6~8番で、ラインはフローティング。
フライはバスバグやデシーバー系のストリーマーで、鼻先30センチ以内に叩きつけるようにプレゼンテーションするのがキモ!
瞬発力は無いのだけれど、トルクが強く歯が鋭いので、30ポンドクラスのショックリーダーを付けた方が無難。

ちなみに、このときはこのサイズが4本、もっと小さいのが2本。
そして、ヒットした瞬間にマングローブの根元に逃げ込まれ、手に負えないのが1本……でした。

古き良き時代のサーモンフィッシャー

バンゴープール

1980年代当時の米国北東部べネブスコット・バンゴープールでのワンショット。
いかにも古めかしい感じだけれど、最新ファッションで身を包んだアトランティックサーモン狙いのフライフィッシャーだ。
当時、ネオプレーンやゴアテックスなんて優れものはなく、ウエイダーの素材はゴムかラテックス。タックルもシングルハンドが主流で、ラージーアーバーのリールなんて、まだ見たこともなかった。

ちなみにボクのタックルは、ロッドがオービスの9フィート9番(通称ナインバイナイン)、リールはハーディのマーキス#10、フライラインはコートランド333のWF9S/Type3、バッキングラインは3Mのダクロン20ポンド……だったと記憶している。

今、同じ釣り場に立つとしたら、ロッドはセージのグラファイト?/15フィート10番、リールはアンペックスSK-P5と3M1011、フライラインはリオのチェンジャブルかハーディのサーモンプラス改造版か(今やフライラインはスカジットだのシューティングだのと種類が多くて選ぶのが大変!)……

思えば、当時はタックルもフライラインも何もかもがシンプルで悩みようが無く、いい時代だったような気もするな~
プロフィール

残間正之

Author:残間正之
北海道生まれの典型的AB型。辺境地の旅とフライフィッシング、そして雑種犬モボ君を愛するチョイ悪オヤジ。
カメラとロッドを抱えて世界69カ国を駆け回り、NHK「世界つり紀行」やスカパーの「旅チャンネル」や「釣りビジョン」に出演したほか,アウトドア関連雑誌の連載やFM横浜「ザバ~ン」の釣り情報などを担当。
主な著書に「だからロッドを抱えて旅に出る」「世界釣魚放浪記」「フライフィッシング・ハイ!」などがある。
追伸
ホームページ「Anglers Gallery」
ブログ「ゆるゆる北国暮らし」もよろしく。

カテゴリ
最新コメント
リンク
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。