スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

寒中お見舞い!

モルジブのビーチとヤシの木

このところ日本列島は寒波に振るえている。
我が家はスローライフというか、貧乏暮らしなので、暖房は小さな電気ストーブだけ。
その電気ストーブも一等席は愛犬モボ君に占拠され、ボクまで暖かさが伝わってこない。
かくして、部屋の中でフリースのジャケットを着込み、地球環境に優しい暮らしって、それなりに我慢も必要なんだよね~ などと思いつつ本を読んだりパソコンに向かったり……、

バブリーな時代、こんなパノラマ写真が流行った。
抜けるような青い空とコバルトブルーの海、そしてココヤシがあればカレンダーやジグソーパズルの素材としてフォトライブラリーでそこそこ需要があった。

フロリダのイメージ

ボクも流行に乗り遅れまいと、重いパノラマカメラを担いでモルジブやモーリシャス、そして南太平洋の島々を巡った。
だが、いつも数日で飽きてしまった。
「こんな風景って、誰が撮っても同じ……」そんな思いが脳裏から離れなかったからだ。

モルジブのビーチ

今になって考えると、写真家によって構図も違うし、表現する色調も違う。
まして、一見同じ風景に見えても、光や影や雲など、その一瞬は二度と再現できない……。

ま、なにはともあれ皆々様に南の島の気分をお届けできればいいのだけれど……
スポンサーサイト

ペシャワールの露天市場

ペシャワールのバザール

このところアフガニスタンとパキスタンの国境付近がきな臭い。
今月17日にも、ペシャワルのシーア派モスクで爆弾テロがあり12人が死傷した。

この写真は30年ほど前、ペシャワールのバザールで撮影したスナップショット。
当時、派閥争いを繰り返すアフガンゲリラの拠点が数カ所あり、ボクもジャーナリストの端くれとして取材をこころみた……。

……今、当時の写真はごくわずかしか残っていない。
雑誌に売り込むため、某編集プロダクションに渡したのだけれど、悲しいかな、その直後に担当者が雲隠れ。
雑誌に掲載されるどころか、フィルムそのものも消えてしまった……。

思えば、貴重な写真の多くが手元から消えている。
今の時代なら、デジタルなので簡単にコピー可能だが、当時はアナログなのでコピーには手間暇がかかる。
で、オリジナルのフィルムをそのまま渡すのだけれど、返却してもらうのを忘れたり、編集や印刷作業の過程で消えてしまったり……。

あの写真、今頃どうなってるんだろうな~
あの編集者、今頃なにやってんだろうな~

70年代の貧乏旅行

アフガニスタン

このところアフガニスタンで爆破事件が相次いでいる。
テロの背景は専門外のボクが書くまでもないが、ニュースを見る度に心が痛い。

アフガンの入国ビザ

昔のパスポートをチェックしたら、1977年の11月末にアフガニスタンに入国している。
今から30年ほど前……25歳のときだった。

イランのマシャッドから国境行きのオンボロバスに揺られて凍てつくヘラートに辿り着き、そのままビザが切れるギリギリまで居座った。

凍てつく街角に漂うカバブの煙り……
ハシッシ、ハシ~ッシ……と通りすがりに囁く大麻樹脂売りのオニーサン……
モスクから流れる大音量のコーラン……

……宛もなく路地裏を歩き回り、そしてニコンFのシャッターを切った。
当時のレンズは35ミリ1本だけ。
フィルムはコダクロームだった。

30年前のスナップショット。
なんてことのない写真だけれど、ボクにとっては通り過ぎた時間そのもの……。

カナダ・スチールヘッド最終章

期待の雪代はどこへ

ゴールドリバーの川原を右往左往すること6日。
原始の森に太陽の恵みはなく、そして、雪がみぞれに変わることはあっても、本格的な雨に変わることはなかった。

寒いのは我慢できる。
雨に濡れるのも我慢できる。
指先が凍えるのも、足の指が麻痺するのも我慢できる。
だが、スチールヘッドが遡上してこなくちゃ、どうにもならない。

滞在日も残すところ2日。
ローカルテレビの天気予報には相変わらす雪マーク。
増水は期待できそうもない……。
にわかガイドとしては、いよいよ決断するしかない。

AGFish釣りシーン

2008年1月2日、午前11時。
ついにゴールドリバーのスチールヘッドを断念。
濡れたままのウェイダーをトランクに放り込み、キャンベルリバーに向かって移動開始。

「今、釣れてるのはスタンプリバーだよ!」
「でも、あの川はボートがなくちゃ……」
「じゃ、サーモンリバーは……?」
「あの川も岸からアプローチするのは……」
「……」
「……」
「今年からオープンしたクインサムリバーは……?」
「1日に良くて1本だね……みんなで……」
行きつけのタックルショップであれこれ情報収集したあげく、最終日はクインサムリバーに決定。

1月3日、最終日。
早朝から地元AGFish氏も合流し、ゴアテックスも役に立たない大雨の中、ダブルハンドをシングルハンド7番に持ち替えてクインサムリバーの泡立つ流れに挑む。

大岩の陰に沈めなくちゃ、スチールヘッドは見向きもしない。
だが、ちょっとでもミスキャストしたり、攻め過ぎるとフライが消える。
まるで忍耐力を試されているようだ……。

午後、ついにAGFish氏のラインが水面を切った!
時間を追う毎に濁りと水量を増す流れから顔を出したのはシーランカットスロート。
よほどサーモンの卵を食べたらしく、おなかはパンパン。

が、それが今回のカナダ遠征の最初にして最後の魚だった。

……かくして、終わった。

夏のスチールヘッド

サマーランなら、こんなのがドライに出てくるのだが……。
ま、言い訳はするまい。
過去の記憶にすがるのもやめよう。

現地在住のAGFishが言っていた。
ゴールドリバーのスチールヘッドは「サマーランが14Kならば、ウインターランは24Kだ」と。
やはり、リベンジするなら24Kだよね……

追伸
ウインタースティールヘッドのベストシーズンは2月下旬から3月です。
今からでも十分間にあいます!
チャレンジあれ!!

カナダ・ウインタースティールヘッド その4

激しい雪が

雨で増水することを期待しつつ、大晦日も2008年の元旦も過ぎた。
だが、雪が雨に変わる気配はない。

水面は沈黙したまま

何人ものスチールヘッダーが重い足取りで川原を後にする。
まだ、誰も、スチールヘッドの顔を見ていない。
「水位が低過ぎる……」
「一雨くれば……」
誰もが空を見上げ、そしてため息をつく……。

誰かが「もう降参…」と言ってくれればあきらめもつく。
だが、誰もが自分から弱音を吐くのを潔しとしない。
たしかに、ボクだって一番最初に「ギブアップ」宣言はしたくない。

思うのだけれど、ウインタースチールヘッドは「偶然」とか「粘り」とか「根性」とか「運」では釣れない魚のような気がする。
ポイントを見極める判断力、的確なキャストテクニック、強靭な足腰、揺るぎない精神力、次こそ絶対と思える楽天性、自分のフライに対する信頼、様々な困難にその場で対応できる柔軟性と分析力……それら、総合的な能力が必要だと思う。

ただ漫然とフライを流しているようじゃ、なにごともおこらない。
なにせ、わずかな濁り、ほんのちょっとの増水……その瞬間に全ての状況が一変する。
刻々と変わる状況にあわせて「愚痴も泣き言も言わず」臨機応変に対処する。
そして、たとえ反応がなくとも1時間後には再度同じポイントを攻める執念……。
それがウインタースチールヘッダーに求められる最低条件……のような気がする。
(サマーランなら「なのだ!」と言い切る自信があるんだけどね~)

ちなみに、フライのチョイスやラインシステムなど、現地で得たことも多い。
だが、ここで書くことはあえて避けたいと思う。
なぜなら、現場であれこれ悩むことも釣りの楽しさだと思うからだ……。

カナダ・スチールヘッド その3

恵みの雨が

2007年12月29日。
6時起床。
外はまだ暗く、空からはボタン雪……。
朝食を済ませ、生ハム、レタス、オニオン、ゆで卵、そしてチーズをたっぷりはさみ込んだサンドイッチをデイパックに放り込む。

7時30分、川原に到着。
外気温マイナス4度、水温2度。
巨木の森は目覚めたばかり……。
川原の石はうっすらと雪をかぶり、可愛い足跡が点々と……。
早起きのアライグマやキツネたちは朝の散歩を終え、森の奥へと帰ったようだ。

AG釣りシーン1

みぞれ、雨、雪、みぞれ、大雪、雨、雪……一日中その繰り返し。
袖口から雨が染込み、中のダウンはぐっしょり。
足は感覚を失い、ランチは立ったまま足踏みしつつ飲みくだす……。

期待の雨は、夜になると雪に変わり、水量は少ないまま……。
スチールヘッドは、はたして川に遡上してきているのだろうか!?

……翌日も、そのまた翌日も、ただただ寡黙にキャストを繰り返す……。
はたから見れば大バカものだ。
狂気のさたかもしれない……。
……自分でも、ときたまそんな自分が理解できなくなる。

だが、フライを流れに落とさなくちゃ、何も始まらない……

ライセンス

狂気のスチールヘッダーの仲間入りにはライセンスが必要。
2008年度は1日間20カナダドル、8日間50カナダドル、さらにスチールヘッドスタンプが60カナダドル(今現在の為替レートで8日間13,000円ほどで、支払いは現金のみ)。
ちなみに、日本のように現場売りなどは無く、密猟者は即刻檻の中なので要注意!!

ウインタースチールヘッド その2

フライボックス3

真冬のカナダ遠征、それも天文学的確率のウインタースチールヘッドとあって、北海道十勝のフライフィッシャー3人から同行した釣友宛にフライが届けられた。
いずれもワイルドレインボーやアメマスに実績あるパターン。

いつもながら北海道のフライフィッシャーたちが作るフライはまったく手抜きなし。
このままコレクション用のボックスに移し替え、実釣にはもっと粗雑な量産パターンを……なんて思わなくも無かったが、それではタイイングしてくれた人たちに失礼というもの。
勇気を奮って現地購入のマキシマ15ポンドリーダーに結んだ。
(現地のマキシマは同じポンド表示でも日本で売られているものより太い!)

通常、カナダのバンクーバー周辺は11月から2月頃までは雨季。
12月下旬になると、気の早いウインタースチールヘッドたちは河口に集結し、大雨を待ち受ける。

大雨の翌日、川が増水するとスチールヘッドたちは夜の闇にまぎれ、流れを遡る。
そして、日中は流れに沈む大石の裏に鼻先をくっつけるようにして身を潜める。

鼻面10センチ横をフライが流れても振り返らない。
目の上10センチをフライが通過しても無視……。
つまり、フライフィッシャーは膝まで立ち込んだだけで足下がおぼつかない流れの中、大岩のすぐ裏側5センチ以内にフライを沈めなくちゃ勝負にならない。

フライボックス

これがサマーランのスチールヘッドなら、なんの問題もない。
ウエットをスイングさせてもいいし、活性が高いときにはドライにだって反応する。
だが、ウインターランのスチールヘッドは頑固一徹、岩陰から出ようとしない。
同じスチールヘッド釣りでありながら、釣り方も魚の性格もまるで違う。
サマーランを何本釣り上げていようと、ウインターランにはまるで経験値が通用しない。

いかにフライを素早く沈めるか!?
どうやって広範囲に、それもナチュラルにフライを流すか!?
T14や850グレインのヘビーなシンキングラインや大型のショットをかませたリーダーをどうやって遠くまでキャストし、それをターンさせるか……!?
どうやって根がかりを減らすか!?

フライフィッシャーの悩みは深い。

タックル


ちなにみ今回用意したメインタックルは13.5フィート6/7番。
ラインは25ポンドのバッキング150メートル+ランニングライン50メートル+スカジットライン+インターミデット1.5メートル+T14……その先は、皆様ご自由にお考えください。
はっきり言って、現地でガイドとして活躍するAGFishさん(おにぎりを持って遊びにきてくれました)のラインシステムはかなり斬新!

スチールヘッドレポート その1

キャニオン

これほど真剣にキャストし続けたのは数十年ぶり……。
これほど過酷な釣りも数十年ぶり……。
だが、これほどわくわくした釣りも数十年ぶりだった。

バンクーバー島の中央部を流れるゴールドリバー。
12月下旬から3月中旬……。
原始の森が冷たい雨や雪に凍え、川の水が増水し笹濁りとなったそのとき、ウインタースチールヘッドたちは産卵場所を求めて遡上を開始する。

ゴールドリバーの冬

2007年12月27日。
バンクーバー郊外のホースシューベイから大荒れのジョージア海峡をフェリーで1時間半。
その昔、木材の積出港として賑わったナナイモのデパーチャーベイに到着。
そこから横転した車や雪の重さで切断された電信……を尻目に凍てつくハイウエーを2時間飛ばしてキャンベルリバー。
予定ではゴールドリバーに直行する計画だったが、レンタカーは普通の2輪駆動。
夜の移動を断念してキャンベルリバーの定宿にチェックイン。

2007年12月28日。
いつもなら1時間半の道程を2時間以上かけ、やっとゴールドリバーの川原にたどり着いた。
年に2、3度しか降らないはずの雪が数日前から降り続き、秋に何度か訪れた川原は黄金色からモノトーンの銀世界に変わっていた。

空気は凛として、森も川も静粛に包まれていた。
川原ではウインタースチールヘッドに魅入られた男がひとり、流れを見詰めていた……

遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします。
プロフィール

残間正之

Author:残間正之
北海道生まれの典型的AB型。辺境地の旅とフライフィッシング、そして雑種犬モボ君を愛するチョイ悪オヤジ。
カメラとロッドを抱えて世界69カ国を駆け回り、NHK「世界つり紀行」やスカパーの「旅チャンネル」や「釣りビジョン」に出演したほか,アウトドア関連雑誌の連載やFM横浜「ザバ~ン」の釣り情報などを担当。
主な著書に「だからロッドを抱えて旅に出る」「世界釣魚放浪記」「フライフィッシング・ハイ!」などがある。
追伸
ホームページ「Anglers Gallery」
ブログ「ゆるゆる北国暮らし」もよろしく。

カテゴリ
最新コメント
リンク
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。