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リトル・トリー

馬車

母なる自然が春を産み落とすとき、彼女は必死だ。妊婦が掛け布団に爪を立てるのと同じように、彼女も山を掻きむしる。冬の冷たい風にどうにか持ちこたえた木であっても、それを間引く必要ありと母なる自然が考えたなら、彼女は嵐のムチをくらわせて根こそぎ引き抜き、谷底へ放り捨てしまう。彼女は灌木であろうが大きな木であろうが、枝の上をくまなく這い、風の指で触れまわって、少しでもひ弱な部分を見つけると、容赦なく吹き飛ばす。……母なる自然は生きている。苦しんでさえいるのだ。目を凝らし、耳を澄ます人にはそれがわかるだろう。
 祖父は言う。春先、母なる自然は昨年のお産以来大地に残されたままの胎衣を片付けることにかかりきりになる。それは、新しいお産が清潔で力にみなぎったものでなければならないからだ。[リトル・トリー/フォレスト・カーター著/株めるくまーる発行]

・・・チェロキーインディアンの祖父母と暮らす少年の物語だ。難しい言葉も、説教臭い言葉も無い。なのに、祖父母のシンプルな言葉と少年の真っすぐな心を通して人間本来のありかたを問われているような、そんな気がした。おすすめです。

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鱒の助さん
やはり読んでましたか。
鱒の助さんのガイドなら、きっとゲストたちは十勝の自然の魅力をいっぱい教わることができるんでしょうね~
大雨で外に出られないときは、朗読会……なんてのもいいですね。そんな時は声をかけてください。推薦したい本が沢山あるんで……

「リトル・トリー」

柄にもなく感動し、早いかなとおもいつつ当時小学生の甥っ子に強制的に押し付けました。大人の気持ちの掴み所を心得たこまっしゃくれの甥っ子は夏休みの読書感想文にその本を選び担任に高評価を得たそうです。
そんな甥っ子も今では半分ヤンキーです。
プロフィール

残間正之

Author:残間正之
北海道生まれの典型的AB型。辺境地の旅とフライフィッシング、そして雑種犬モボ君を愛するチョイ悪オヤジ。
カメラとロッドを抱えて世界69カ国を駆け回り、NHK「世界つり紀行」やスカパーの「旅チャンネル」や「釣りビジョン」に出演したほか,アウトドア関連雑誌の連載やFM横浜「ザバ~ン」の釣り情報などを担当。
主な著書に「だからロッドを抱えて旅に出る」「世界釣魚放浪記」「フライフィッシング・ハイ!」などがある。
追伸
ホームページ「Anglers Gallery」
ブログ「ゆるゆる北国暮らし」もよろしく。

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