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「キャッチ&リリース」もときには…

チョルタ

基本的に「キャッチ&リリース」。つまり「釣った魚を食べずに放す」のがボクの釣りスタイル。もちろん海の魚や管理釣り場のトラウトを食べることはあるが、一般渓流のネイティブな魚は、触ることも写真を撮ることも極力避けてリリースするよう心がけている。
……がしかし、時には自分の心情を曲げることもある。この遊牧民の少年と出逢ったときもそうだった。少年は100頭ほどの羊とともに標高3,400メートルの氷河湖の畔で暮らしていた。
その瞳は湖に負けないほど澄み、そして寡黙だった。
ボクが何匹目かのブラウンをリリースしようとしたときだった。それまで遠くからじっと見つめていた少年が、意を決したように近付いてきて、手を口に運ぶ仕草をしたのだった。
この地で釣りをできるのは外交官などの特権階級のみ。ライセンス料も法外である。当然ながら、トラウトが少年たちの口に入ることはない。
……その夜、ボクは遊牧民の一家に招かれた。黒テントの中に敷かれた絨毯の上には、油で揚げたチャパティ、羊のカレー、そしてキツネ色に揚がったブラウンが誇らしげに並んでいた……

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プロフィール

残間正之

Author:残間正之
北海道生まれの典型的AB型。辺境地の旅とフライフィッシング、そして雑種犬モボ君を愛するチョイ悪オヤジ。
カメラとロッドを抱えて世界69カ国を駆け回り、NHK「世界つり紀行」やスカパーの「旅チャンネル」や「釣りビジョン」に出演したほか,アウトドア関連雑誌の連載やFM横浜「ザバ~ン」の釣り情報などを担当。
主な著書に「だからロッドを抱えて旅に出る」「世界釣魚放浪記」「フライフィッシング・ハイ!」などがある。
追伸
ホームページ「Anglers Gallery」
ブログ「ゆるゆる北国暮らし」もよろしく。

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