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シャッターを押す満足度

メシェッド

むかし、仕事以外ではこんな写真ばっかり撮っていた。今でも数万枚が誰の目に触れる事無く、押し入れで寝ている。
当時のボクは、コマーシャル写真家としてスタジオでモデルや商品ばかり撮っていた。駆け出しモデルの表情が気に入らず、ポスター1枚のためにハッセルブラッド500CMのバッテリーが加熱するほどシャッターを押す事も有れば、オンザロックの氷の形とグラスの表面の水滴が気に入らず、高価なシングルモルトを5本も無駄にした事もある。
それなりに収入はあった。助手もいて、四谷に事務所もあって、車も英国車で、行きつけの飲み屋も麻布や青山だった。でも、まるで満たされていなかった。だから、時間が許す限り、ニコンFとコダクロームをザックに放り込んで旅にでた。で、結果的に、今は自転車が日常の足になり、麻布なんぞはとんとご無沙汰。だが、かなり満足している。

日没後のマシャッド(イラン)は凍えていた。コーランの大音響で目覚めたボクは、いつものようにナーンを齧りつつドロッとしたトルココーヒーを啜った。そして、あてもなく路地裏をうろつき、水たまりに残った氷を蹴って遊ぶ子供たちに向かってシャッターを切った……
なぜだか、その日1枚目の写真だった事を今でも鮮明に覚えている。

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Miwapyonyaさん
同感です。
物質的には貧しくとも、精神的に豊かであれば、それが最高だと思います。
そもそも、貧しさの基準って、国や個人の価値観によってまるで違いますしね!
でも、暮らしの水準を下げるのって、勇気がいることですよね。
だれでも、「このままじゃ地球環境が……」なんて事を言いながら、化石燃料に依存した暮らししてますし……おまけに、最近じゃ、「スローライフ」なんて言葉に飽きて、「ロハス」なんて、なんとなく意味不明な都合のいい言葉を生み出したりして……。
Miwapyontaさんの地中海暮らしは、きっと、あれこれファッションや暮らしぶりを競う事もなく、自然体で日々過ごしているんでしょうね。
日本でも、そんな暮らしがカッコいい時代がくればいいのですが……

残間さんと私とでは、全然立場も違いますし、比較する事に凄く恥ずかしいのですが・・・この気持ちはなんとなく分かります。

日本に住んでいる頃は、決まった給料・ボーナス、常にバッチリ化粧をし、ブランドの洋服に身を固め、時間があったら、料理教室や友達と食べ歩き、自分の車でドライブに行ったり、たまにコンパに行ったりと・・・普通に日本の生活をしていました。

外国に住むに当たり、私は日本の当たり前を全部捨てました。

現在、私は海外で自営業をしており、正直収入はまばらです。
当然、OL時代の収入を完全に下回っています。
生活もカツカツしてます。
食べ歩きなんかとんでもない!外食は地元の安いサンドイッチぐらいです。食事の奮発は、わずかしか残っていない日本食を味わってチビチビ食べるか、アジアンショップで購入した麺を食べるぐらいです。
洋服も1万円以上するブランドから1枚5~10ユーロの服に変わりました。化粧も殆どしていません。日焼け止めを顔に時間があった時塗っているぐらい。。。

でも今の生活のほうが日本の生活よりはるかに楽しいんです。
今の生活のほうが、生きていると実感できます。

ココの生活で学んだ事は、幸せは物質的な物を手に入れることでもない、お金で買えるものではない。
自分が自分らしく、そして周りの人々も楽しい・幸せと思わないと本当の幸せはこないという事を。。。

日本で生活をずっと続けていたら分からなかったと思います。このきっかけをくれた方に私は凄く感謝をしています。
プロフィール

残間正之

Author:残間正之
北海道生まれの典型的AB型。辺境地の旅とフライフィッシング、そして雑種犬モボ君を愛するチョイ悪オヤジ。
カメラとロッドを抱えて世界69カ国を駆け回り、NHK「世界つり紀行」やスカパーの「旅チャンネル」や「釣りビジョン」に出演したほか,アウトドア関連雑誌の連載やFM横浜「ザバ~ン」の釣り情報などを担当。
主な著書に「だからロッドを抱えて旅に出る」「世界釣魚放浪記」「フライフィッシング・ハイ!」などがある。
追伸
ホームページ「Anglers Gallery」
ブログ「ゆるゆる北国暮らし」もよろしく。

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