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高橋昇さんのこと

スラッピージョー

昨日のニュースステーションで作家開高健著「オーパ!」シリーズの写真を担当した高橋昇さんが9月3日に逝去していたことを知った。
57歳だった。
高橋さんとは又いとこ(はとこ)で、同じ高校の3年先輩だった。
北海道の片田舎にある木造平屋建ての高校に「写真同好会」を立ち上げたのは高橋さんで、卒業後、ボクが引き継いだ。
暗室は科学の職員室の片隅にあり、いつも現像液の酸っぱい臭いがこもっていた。

高校2年の夏。
写真同好会の大沼公園撮影キャンプに講師として参加してくれた。
スイレンの花を撮影していた時のこと。
高橋さんは突然ズボンの裾をまくり上げ、ドイツ製のハッセルブラッド500C(当時は軽自動車より高かった)を手にズブズブと池に入り込み、まるで花をレンズで舐め回すようにしてシャッターを切った。安易に岸から望遠レンズで撮っていたボクにとって、それは衝撃であり、ひとつの教訓だった。

……それから歳月が過ぎた。
ボクは某TV局を経てコマーシャル写真家として独立。
モデルや料理など、頼まれてお金になればなんでも撮っていた。
そんな時、赤坂スタジオで高橋さんと偶然再会した。
アマゾンから帰国した直後で、開高健氏が背丈ほどもあるミミズをぶら下げている写真を誇らしげに見せてくれた。
そして「名前をとるか、お金をとるか、どちらにするか決めた方がいい」と言った。

その後、何度か同じ雑誌の誌面を飾ることはあっても、なかなか会う機会はなかった。
そして結局、ボクは「名もなく、金もない」日々を送っている。

今頃、師匠と仰ぐ開高健氏と旅の話をつまみにグラスを傾けてるんだろうな~
ボクが行くのもそんなに遠くないような気がする。
そのときは、ぜひとも酒宴に参加させていただきたいと、切に願う。
慎んでご冥福を祈りたい。

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Sinhさん
人間って、あっけないですよね。
せめて、生きている間に1枚でも多く人の心に残る写真を残したいと、そう思います。

そうだったんですね…。
僕も彼の写真に心を奪われ、
そしてテントを担いでカノアを漕ぐことになってしまいました。

ご冥福をお祈りします。

海ちゃんさん
ほんと、「オーパ!」は衝撃的でしたね~
ボクもあの本を読んでアマゾン熱にかかりました!
さて、2008年カレンダーの件、なんやかやと遅れ遅れです。
なんとか年内にとは思ってるのですが……もう少々お待ちを!!

今年もお世話になりました。
来年のハギマスター、リベンジしましょう!
すてきな年末年始を!!

オーパ!

高校時代に、オーパ!夢中で読みましたよ。 衝撃的でした。アマゾンの大自然の中で釣りをする。いつか自分も行って釣りをしてみたい。大学時代にオーパ!オーパ!と読みふけりました。高橋さんの写真は、凄かった!!
アマゾンの自然もだいぶ変わってきているのでしょうね。
ピラルクを釣ってみたいと思いながら、もうオッサンになりました。
たまに、ピラルクの鱗を眺めて、夢見ています。


さて、さて、2008年カレンダーの進捗はいかがでしょうか?
カレンダーキットを買って、待っています!!

今年もお世話になりました。
良いお年をお迎えください。スチール釣れると良いですね。気をつけて行ってきてください。
プロフィール

残間正之

Author:残間正之
北海道生まれの典型的AB型。辺境地の旅とフライフィッシング、そして雑種犬モボ君を愛するチョイ悪オヤジ。
カメラとロッドを抱えて世界69カ国を駆け回り、NHK「世界つり紀行」やスカパーの「旅チャンネル」や「釣りビジョン」に出演したほか,アウトドア関連雑誌の連載やFM横浜「ザバ~ン」の釣り情報などを担当。
主な著書に「だからロッドを抱えて旅に出る」「世界釣魚放浪記」「フライフィッシング・ハイ!」などがある。
追伸
ホームページ「Anglers Gallery」
ブログ「ゆるゆる北国暮らし」もよろしく。

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