憶測が憶測を

こんな日はまた来るのだろうか……。
危機的状況を向かえている福島原発の状況を見て思う。
たとえ不可能だと分かっていても、人間は何かをせずにはいられないのだと。
いや、不可能に挑戦するから人間なのだと。
政府やお抱え学者たちは国民がパニックに至らないよう情報操作を行っているようだが、憶測は憶測を呼ぶわけで、ここまできたら全てを情報公開することこそパニック抑止になると思う。
まして、ヘリコプターから施設のピンポイントに水を投下するなど、それも建物上空でホバリングすることすら無理な状況で……素人のボクが考えても無理だと分かる。
政治家や関係者に言いたい。
「パフォーマンスなどで時間と人員と資材を使ってる場合じゃない!」と!
現地で必死に活動する作業員に「もう限界です! 覚悟してください!」と言われたら、それはそれであきらめもする。
だが、お役人やスーツ姿のお偉いさんに「大丈夫です! 安心です!」などと騙され続け、覚悟する猶予もなくあの世に行くのは実に心残りだ。
誰も経験した事のない未曾有な事故の対処には的確かつ迅速な行動と同時に想像力が必要だと思う。
ボクは素人なので原子力発電所のことなど何も知らないが、ヘリから海水を投下したり、消防車から放水したり……なんとも場当たり的としか思えない。
もっと想像力を働かせられないものだろうか……。
ああ、こんな風に愚痴ってしまう自分が情けない。
写真は米国レイク・パウエルでブラックバス釣りのワンシーン。