チャイナシンドローム

福島第一原子力発電所事故が深刻度を増している。
その昔、スリーマイル原発の事故の時に「チャイナシンドローム」なんて言葉が流行った。
スリーマイル原発から垂直に穴をあけると中国に行き着くからだ。
日本から地球の核に向かって垂直に穴を掘れば、行き着く先はブラジル沖の大西洋上。
核燃料が解け出して日本の反対側に到達するなんて物理的にはあり得ない話だが、冗談として笑えない状況である。
なのに、この場に及んでも自民党の一部議員や御用学者たちは原発を破棄するどころか、推進する考えのようだ。
我々庶民には知る由もない膨大なお金や利権が絡んでいるのだろうけれど、次世代に「核廃棄物」という処理不能な負の遺産を残す事は絶対にあってはいけない。
過疎地に雇用を……などと言ってはいるが、そんなのは目先のごまかしでしかない。
ここいいらで、国民全体でライフタイルをちょっと替えてみてはいかがだろうか。
先日、TVで見た被災者用の仮説避難所には冷蔵庫、テレビ、炊飯器、掃除機、電気ポット、洗濯機、そして電子レンジやエアコンまで備わっていた。
何から何まで電気なしでは役立たずの家電製品ばかり。
はたして、これ全てが生活必需品なのだろうか?
お叱りを受けるかもしれないが、非常事態の時くらいは多少の我慢も必要なのではないだろうか。
ボクが旅した国の多くは電気もガスも水道も無し。
当然ながら24時間営業のコンビニも自動販売機も派手なネオンサインも無い。
でも、誰からも苦情なんて出ないし、愚痴も聞かない……。
(もちろん医療などに関して問題も多い)
ちなみに、我が家には掃除機、洗濯機、電子レンジ、エアコンが無い。
つい最近までテレビも無かったけれど、さほど原始的な暮らしをしているとは思っていない。
掃除は雑巾、洗濯はお風呂(たまにランドリー)、エアコンは忍耐……。
正直言って、掃除も洗濯も炊事もかなり楽しんでやっている。
どうでしょう。
次世代のために勇気を持ってライフスタイルを替えてみては……。