放射性物質

福島県内の川でアユから暫定基準値を越える放射性物質が検出された。
裏磐梯の桧原湖ではワカサギ、いわき沖でもシラスが基準値を越えたそうだ。
ワカサギやシラスは食物連鎖の下位に位置し、たとえば桧原湖のワカサギはニジマスやイワナ、ヒメマス、スモールマウスバスなどのエサとなることが多い。
当然ながら、大きな魚に食べられるたびに汚染物質は濃縮されてゆくわけで、この汚染の連鎖がどこまで続くのか考えるだけで気が重くなる。
さて、大震災直後のメルトダウンが2ヶ月以上も経た今頃になって発覚した東京電力。
今までの事故処理対応に問題ないと発表したが、正確な状況も把握出来ずに正確な事故対応など出来るはずも無い。
また、今頃になって「メルトダウンの可能性が高いと安全保安院には進言した」などと発表した原子力安全委員会(内閣府審議会)のあと出しジャンケン的な会見も不愉快だし、「詳しく説明したってどうせ理解出来ないんだから……」的な原子力安全・保安院(経済産業省管轄)やお抱え学者、おまけに政府発表を検証もせずに垂れ流しにするメディアには怒りというより、哀れみすら感じてしまう。
思うに、今回の東京電力福島原発の事故では被害総額数兆円規模になる事は間違いない。
おまけに、汚染の問題は今後数世紀尾を引くはず。
そこで提案である。
日本の総世帯数は約64万6千世帯。
今回の原発事故の被害総額を2兆円と見積もれば、1世帯あたり310万円ほどの負担。
原発にこれほどまで膨大な費用がかかるなら、いっそのこと各世帯にもれなくソーラー発電パネルを無料で配り、原子力発電を全廃するって選択肢もあると思うのだけれど……
写真はパプアニューギニアでのスナップ。
今だってこんな暮らしがあるってこと、日本人も再認識しなくちゃ~ね。