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やめて、お願い!

ペリカン

ターポンのスクール発見!
先回りし、射程圏内に寄ってくるのをジッとこらえ、満を持してプレゼンテーションした瞬間、上空から迫る怪しい影……。

あ、ダメ、コラ、やめて、お願い、?¥△*■/$ !!

次の瞬間、フライラインは宙に舞い上がり、その先には勝ち誇った様なペリカンがバサバサ……。
あげく、暴れるペリカンからフライを外し終えたときには、ターポンの姿なし……

こんなこと、よくあるよね。
皆様の水鳥武勇伝コメント、お待ちしております!

カナダレポート完

クアドラ島2

かれこれバンクーバー島に10年ほど通っているけれど、一度も観光をしたことがない。
もちろん、移動中はフェリーに乗ったり、ドライブしたり、オーシャンフロントのレストランに寄ったり、それなりに観光旅行気分が味わえる。
だが、ひとたび釣りが始まると、朝から晩まで釣り三昧……。
釣りの合間に抜け出して……なんてことは、釣り師にあるまじき行為なのだ!?

だがしかし、今回は違った。
チヌークとの戦いを半日で切り上げ、午後、釣友の住むクワドラ島にフェーリーで向かった。

キャンベルリバーのフェリー埠頭からわずか10分ほどの航海。
港で釣友と合流し、まずは島内観光……といっても、小さな島なので先住インディオの居留区や公園など、数カ所回ったらおしまい。

クアドラ島1

夏場は穏やかな海も、冬場になると強風が吹き荒れ、巨大な流木がゴロゴロ。
ちなみにこの流木、塩分を含んでいるため、持ち帰って薪にするとストーブが錆でボロボロになってしまうそうだ。

チヌークのイクラ醤油漬け、早朝に釣友が息子さんと釣り上げたカレイとシシャモの唐揚げ、チヌークの釜焼き、チヌークの握り、パンプキンケーキ……どれもこれもカナダの恵み、そして奥様の心づくし。
いやはや、たまには釣りから解き放たれるのもいいもんです!

ライオンズゲート

カナダ滞在最後の夕暮れ、ドラマが起きた。
なんと、レンタカー(シボレー)が故障してしまったのだ。
スターターを回そうにも、ウンともスンとも言わない……。
予定では、空港側のモーテルに早めにチェックインし、近所の寿司屋で特大のミルガイをしこたま食べる予定だったのだが……。
結局、レンタカー屋に電話し、レッカー車を呼ぶ始末。
おまけに、レッカーに人が乗ることはできず、小雨の中でタクシー待ち……。

いやはや、レンタカー屋の事務所に戻ったのは故障から4時間後。
おまけに、新たな車が用意されるまで1時間……。

ま、おかげで「ライオンズゲートブリッジ」に架かるダブルの虹を目にすることが出来た訳で、これはこれで幸いだったのかもね!

カナダレポート2

キャンベル紅葉

10月中旬。
この時期のバンクーバー島は紅葉真っ盛り。
初日、ガイドとしての使命を果たしたボクは、翌朝キャンベルリバー本流に挑んだ。

キングサーモンの遡上も終盤とあって、河原には誰もいない。
水面から霧が這うように立ちのぼり、ドラマの舞台設定は完璧!

ジャンプ2!

橋の上から流れを覗くと、黒く巨大なキングサーモンが列をなしている。
平均体重20キロ、大きな個体は30キロ……。
流れはあまりにも重く、流芯に突っ走られたら一巻の終わり。

正直言って、地元のフライフィッシャーは誰も手を出さない。
ここでロッドを握るのは、いかれたドイツ、フランス、イタリア、アメリカ、スペイン、ロシア、そして日本人……。
だが、そのクレイジー野郎たちも1週間ほど前に肩を落として退散……。

ジャンプ!

オービスT3、9フィート12番4ピースのパックロッドに9番エキストラファーストのシンクティップラインをセット。
リーダーは25ポンド、フライは6番の地味なサーモンフライ。

斜め上流にキャストし、軽くメンディングをかけてラインを流れに乗せた瞬間、ラインにわずかな抵抗。
すかさずロッドを軽くあおる。
次の瞬間、フライラインが流れの本流に向かって水面を切り裂く。
ドラッグを締め込んだはずのリールがなす術も無く反転する。
手のひらでスプールを押さえるが、サーモンは意に介せず、激流を味方にして下流に突進する……。

ボクは決めている。
バッキングラインが見えたら、無駄な抵抗は止め……と。

ジャンプ3!

かれこれ12本目だったか、15本目だったか……
やっと15キロほどの小物がヒット!
よし、勝負だ! ……と、ドラッグを締め込み、ファイトモードに入ると、なんと悲しいことに、10年以上使い古したフライラインの表面コートがピリピリ剥離……。

いやはや、この釣りはファミリーサービスのついでにやる様なものじゃない。
「このままサーモンと心中しても……」そんな大バカ者たちの真剣勝負……だよね。

カナダレポートその1

トーテムポール

毎年恒例のバンクーバー島キングサーモン遠征から帰国。
2日前まで紅葉に染まりつつ川面に揺れる巨大なサーモンの影に一喜一憂していたのに……今は雨の東京でパソコンと……

梅村さんと娘

例年なら、酸いも甘いも知り尽くしたフライ仲間と本流の巨大なキングサーモンと「豪快に格闘する!」こと……をテーマにキャストを続けるのだけれど、今回の課題は娘にサーモンを「確実!」に釣らせること。
これが簡単なようで難しい。
そこで、バンクーバー島の沖に浮かぶクアドラ島を拠点にフィッシングガイドとして活躍している梅村さんにコンタクト。
25年ほど前、山と渓谷社の「Outdoor」という雑誌の取材で知りあったフライフィッシャーで、今やキャンベルリバー界隈では知る人ぞ知る売れっ子ガイド。
例によって例のごとく、今回も仕事抜きで馳せ参じてくれた。
(毎回ごめんなさい! 感謝してます!)
(梅村さんのHP=http://www.agfish.ca/)

ヒエー

それは、3投目だった。
突如、フライラインが水面を切り裂き、そして下流に向かって一直線に伸びた!
こうなるともう、20ポンドのリーダーが切れないこと……、6番のパックロッドが折れないこと……、リールのドラッグが機能すること……、サーモンが下るのをあきらめること……を、ただ耐えつつ祈るしかない。

コーホー釣ってご満悦

幸運にも……と言うべきか、ヒットしたのはちょっと小振りのコーホーサーモン。
いやはや、これが癖になってフライフィッシングにはまらないことを祈るしかない……。
梅村さん、娘に成り代わって、感謝です!

北海道レポート

岩ガキ

ブリキの大鍋に採り立ての岩ガキを放り込む。
コンロに乗せ、ジュージューと音がしたらコップに半分の水を注ぎ込み、素早く蓋をして、隙間から湯気が立ちのぼるのを5分ほど待つ。

一塊になった岩ガキの隙間にドライバーを差し込み、ヒョイっとこじる。
何もかけない、何もつけない、何もたさない……。
ただただ、磯の恵みを鼻と目と舌と指で味わう……。
究極の贅沢!

昨日、北海道から帰宅。
今回の釣行も、例によって例のごとく、スタートからグルメ旅の様相。
最初に立ち寄った知人の経営する管理釣り場で味わったのが上記の岩ガキ……。

尻別

当然ながら、本来の目的である釣りも忘れていない。
がしかし、到着の前日に降った雨で尻別川の水位は上昇。
秘密のニジマスポイントに入ることが出来ず、ワンチャンスを求めて本流勝負!

イワナ

その翌日、スペイタックルをシングルハンド3番に持ち替え、小渓流へ……
こちらは雨が降った気配もなく、減水状態。
増水していれば、大きなアメマスのチャンスも……と期待していたのだけれど、例によって例のごとく、チビヤマメとイワナのオンパレード。

とあるポイント

その翌日、早朝はチビヤマメやイワナと遊び、夕方、とある特大ニジマスポイントへ。
正直言って、ボクの不得意とするトロ場。
半分、あきらめかけていると、同行者にヒット!
がしかし、一瞬、姿を見たものの……
(案内人のご好意を裏切らないためモザイクでごめんなさい!)

ドラマは

最終日、地元フライマンに交じって千歳川でブラウン狙い。
……結果は、チビヤマメにフライをもてあそばれたのみ……

今回の北海道レポートは、これで終了。

明後日から1週間ほどカナダ。
こちらは、キングサーモンで川底が見えないほど……だとか。
たまには、爆釣報告したいのだけれど……

ワイルドレインボー

ワイルドレインボー

今週末から仲間4人とJALの「おともdeマイル」を使って北海道釣行。
今シーズンの北海道釣行は6回目。
毎回、1泊3日の激安ツアーや格安航空券で早朝一番に千歳まで飛び、中古の激安レンタカーで河原をウロウロ。

一人旅のときには、なんの予約もせず、現地の釣友から情報を集めることもない。
行き当たりばったり、釣れても釣れなくても気にしない。
だが、同行者がいる場合は、そうも言っていられない。
そこで、現地の釣友と「どこがいいかね~」なんて話していると、数日後に数枚の写真が送られてきた。
ちょっと下調べのつもりで……と言いながらこのサイズ、半端じゃない。

考えてみれば、北海道から戻った2日後には毎年恒例のカナダ遠征。
原稿の締め切りは情け容赦無しだし、う~ん、悲しいかな、どこに行くにもパソコンが手放せそうにない……。

ゴールデントラウト

ゴールデントラウト

ロサンゼルス在住の釣友からMailが届いた。
そのMailには、なんとも大きなゴールデントラウトの写真が貼付されていた。
釣友の釣友がマウントホイットニー(アラスカを除くアメリカ最高峰の山)のとある3,500メートルの湖で釣ったもので、最大は体長19インチ(50センチ弱)もあったとのこと。
(普通は20~30センチなので、このサイズは驚異的!)

ゴールデンアップ

釣友の情報によると、ゴールデントラウトと一口に言っても「リトルカーンゴールデントラウト」「カリフォルニアゴールデントラウト」「メキシカンゴールデントラウト」の3種類が生息し、現在アメリカ各州に生息するゴールデントラウトはカリフォルニアゴールデントラウト(別名ボルケーノ・クリーク・ゴールデントラウト)が移植されたものらしい。
また、ゴールデントラウトとレインボートラウトは先祖が一緒のため、交雑種(ハイブリッド)が生まれやすく、カリフォルニア州がヘリを使ってレインボーやブラウンの生息しない高地の湖や川に放流したゴールデントラウトの多くが後のDNA検査でハイブリッドと判明。今後、雑種は駆除対象となり、新たに純血種が放流されるとのこと。
……ちなみに、この写真のゴールデントラウトが純血種であるかハイブリッドであるかは、現在、カリフォルニア州の「フィッシュ&ゲーム」に確認中とのこと。

さて、そのMailに貼付されていた写真には、美しい湖と荒々しい風景もあった。
マウントホイットニーエリアは入山規制が厳しく、使用済みのトイレットペーパーですら持ち帰りが義務づけられているそうだ。

来年8月末、釣友は1週間の予定で、この湖を目指すという。
途中、4,000メートルの峠を越えるため、いまから体力作りを……とあった。
ボクも……でも、予算がない。
来れ! 取材依頼!!!!

ウオッカの国

宴会

釣れたか釣れないか、勝者か敗者か……そんなことはさて置いて、パ~ッとグラスを傾ける。
これが釣り仲間ってもんです。
いつまでも釣果にこだわってるようじゃ、ホントの釣り仲間になんてなれません。

大会の最後を盛り上げる300人規模の大パーティ。
テーブルには4人に1本の割合でウオッカのビンが並んでいた!
その呑みっぷりの凄いこと!
テーブルに新しいゲストが加わる毎にウオッカが注がれ、全員立ち上がってグラスをカッチーンっと合わせ、そのままグイッと喉の奥に流し込む!
(だれもコーラになんて手をつけません!)
恐るべし、グラスを握り締めたロシアの釣り師(笑)
(トーナメントの様子はPR誌の発行後改めてレポート予定。しばしお待ちを!)

サンクトペテルブルグ

サンクトの釣り人

釣りの取材は、飛行場から釣り場に直行……なんてことが多い。

世界的美術品が収められたミュージアムがあろうが、世界三大珍味の味わえるレストランがあろうが、世界遺産に指定された遺跡や建造物があろうが、そんなことにはお構いなし……。
釣り人は一分一秒も惜しんで釣り糸を垂れる。

現地の暮らしに触れることも、言葉を交わすこともなし……なんてこともある。

今回は「ジタバタしてもしょうがない」という現地の事情もあって、釣りは大会当日のみ。
おかげでエルミタージュ美術館でレオナルド・ダ・ヴィンチやレンブラントを観ることができたし、運河沿いの道をのんびり散歩し、釣り人のバケツを覗くこともできた。

はてさて、この釣り人はダ・ヴィンチを観たことがあるのかしらん??

ロシアレポート2

フライのアキュラシー競技

2日間に渡るトーナメントの合間にフライのアキュラシー&遠投競技も行われた。
とは言ってもエントリー総数120人中、フライ部門は10人程度。

ボクもロッドを借りて練習会に飛び入り参加。
(7番のフローティングラインで競われた)
運良くというべきか、ちょっとした追い風が吹いてロングキャストでまずは首位……

スペイ

ロシア、それもボートからのパイク釣りトーナメントでスペイ愛好家に出会うとは思わなかったけれど、密かに愛用のセージ/グラファイト?とリオのXLTを持ち込んだ。

どこぞのお国も物好きな御仁はいるもので、競技の合間に湖岸でキャストしていると、あれよあれよという間に人だかり……
見ず知らずの釣り人とキャストやタックル談義……釣りには国籍も宗教も民族もイデオロギーも関係ないよね、やっぱり。

ロシアレポート

湖

帝政ロシアの時代に首都として栄えたサンクトペテルブルグ。
運河の織りなす美しい街並を後にし、北西に向かって車を飛ばすこと2時間半。
フィンランドの国境にほど近い湖に着いた。

湖面を抜ける風は冷たく、湖岸の白樺と針葉樹林は厳しい冬を乗り越えるためなのか、互いに寄り添っていた。

毛皮の帽子

毛皮の帽子に分厚いセーターとジャケット……それでも朝夕は寒い。
だが、ロシアの釣り人は泣き言なんて言わない。
それどころか、「もうすぐアイスフィッシングの季節だ。最高だよ!」と、太陽に見放された、長く、暗く、凍てつく冬を心待ちにしているかのように嬉々として語る……。

今回の取材は日本企業のモスクワ支社に全面サポートしていただいた。
数々のウオッカ武勇伝を持つ駐在員たちも、ロシア人と同じく愚痴などこぼさない。
……きっと、過酷な大地の多くがそうであるように、泣き言を言った途端に「ロシアの大地から見放されてしまう」と、本能的に悟っているのかもしれない……。

サンセット

今回のレポートは某PR誌に掲載されるまで、ブログでの詳しい経過報告はお預け。
「そりゃないでしょ~」なんて言われそうだけれど、スポンサーあってのボクでして……。
とはいえ、釣りにさほど関係ない話は続く……

パイク用フライ

パイク用フライ

いよいよロシアのサンクトペテルブルグ(旧レニングラード)遠征も秒読み段階。
なのに、なかなかフライを巻く暇がない。
ま、いざとなったら現地のホテルで巻こう…なんて思っていたのだけれど、昨日、北海道の釣友M氏からフライボックスが届いた。
中には、イトウ用の特大チューブフライがビッシリ!
いやはや、ありがたい!!

なにせ、釣友M氏はキャストテクニックもタイイングも半端じゃない。
おまけに実戦を重ねて考案されたパターンは、無駄がなく、実用的で美しい!

今回、その一部を公開!
リールはScientific AnglerのSystem Two 1011なので、その大きさがご想像いただけると思う。ちなみに、ワイヤーリーダーだけは自作です!(笑)

八千穂レイク

八千穂レイク全景

昨日、某雑誌の取材で長野県佐久市の八千穂レイクに行ってきた。
今年(2008年)の4月にオープンした町営の管理釣り場で、今、フライフィッシング、それもスペイ仲間の間でちょっと話題のスポット。

東京から高速を使って3時間ほど。
標高1600メートルの八千穂高原に位置するだけあって、空気は清々しい。

アルビノ

取材の合間に(ボクは取材する側なのだけれど、モデルが釣れなくちゃ仕事にならない)サイトで狙い澄まし、一発でヒットしたのが50センチほどのアルビノ。

八千穂レイク

続いて大型ネットに納まりきらないハイブリッドレインボー。
アベレージは45~60センチで、ときたま胸ビレの欠損があるものの、全体的なコンディションは良好。
(正直言って、5Xのティペットしか持っていなかったため、その後、貴重なパラシュートフライを連続3本も切られ、30分ほどで納竿)

八千穂レイクウェーデフィング

キャスティングトーナメントのお立ち台風な桟橋が10個ほど、他に2カ所のウェーディングポイントがあり、スペイも思う存分に楽しめる。
(詳しいことは某誌の9月末発売号で……って言っても某誌じゃ分かんないよね~)
ともあれ、営業は10月一杯なので、行くなら今!!

レニングラード

パイク

つい先日、ロシアの釣り大会エントリーの話が舞い込んできた。
場所はエストニアとの国境に近いサンクトペテルブルグ(旧レニングラード)。
対象魚はパイクで、フライとルアー部門があり、ボクは当然ながらフライ部門。

レギュレーションや大会の行われる湖の詳細は不明。
ま、「行けばナンとかなるっしょ!」的な釣りは、どちらかといえば得意分野。

中高生の頃、ロシア文学にはまっていた時期があって、レニングラードの分厚い外とうを貫くような冷たい大気に触れてみたいと、ずっとず~っと願っていた。
釣りが出来ることも嬉しいけれど、それ以上に心に描いていた風景を直接自分の目で見られ、触れられること……それが嬉しい。

出発まで3週間ほど。
早いとこ原稿を書き上げて、チェーホフでも読みながらフライでも巻こっと!!

ジンクス

カナディアンロッキー湖

誰にでもスランプがあると思う。
1時間や2時間なら「たまたまタイミングが無かった」で済まされる。
1日2日なら「たまにはこんなこともあるさ」と自分に言い聞かせて納得できる。
1週間も2週間続くと「ボクって釣りのセンスが無いのかも」などと心配になる。
1ヶ月2ヶ月と続くと「そもそも進むべき道を誤ったのでは…」などと深刻になる。

運に見放されたギャンブラー……
勝利から見放されたスポーツ選手……
魚に見放されたフライフィッシャー……
誰しも普段と同じなのに、なんとなく歯車が噛み合わない、そんな日がある。
そんな時、他人にいえない自分だけの儀式がないだろうか。
ボクにはある。
ひとつは「怖くないよ、痛くないよ、すぐに放してあげるから……」などと魚に語りかけること。
周りに誰もいないときには声に出して、人がいるときには心の中で……。
これはロッドを持っていなければ変態に近い。
だが、この言葉を唱えると心が落ち着き、スレたヤマメにフライを無視されても「ま、君にだって釣られたくない日があるよね~」なんて気持ちになれるから不思議だ。

もうひとつはオンボロのつば広帽子をかぶること。
その帽子は濃いベージュだったが、いつのまにか色褪せ、まるで砂漠で行き倒れになったラクダ色になっている。

あれは20年ほど前のカナディアンロッキーでのことだった。
毎日が雨の連続。
初夏だというのに空気は冷たく、川は悪魔に取り憑かれたかのように怒り狂っていた。
ボクは成す術もなくロッジに籠もってダルマストーブに薪を放り込む日々だった。
そんな時、たまたま立ち寄ったスタンドの片隅に時代遅れのルアーと一緒に並んでいたのがその帽子だった。
その帽子は最初から色褪せていた。
西日の当たる場所に長いこと放置されていたのだと思うが、なにはともあれ税込み12ドル45セントでボクの頭に鎮座することになった。

その後いろんな場所にお供してくれている。
特に雨が多く、樹上から山ヒルや毒蛇が落ちてきそうな場所では大活躍である。
実際、カナダやヒマラヤの森林地帯で山ヒルに襲われたときなど、はたき落とすのにずいぶんと役に立ってくれた。
また、ニューギニアなど、暑い場所では濡らして被れば天然クーラーの役目も果たしてくれた。
誰も居ないとたかをくって裸で川や池に飛び込んだ時など、突然現れた美女の視線からお粗末なモノを隠す役目もしてくれる。
そして、なにより肝心なのは、その帽子を被ると、なんとなく釣れる気がするというか、自信が沸いてくることだ。

ジンクスやお呪いを信じるなんて、フライフィッシャーとしては失格かもしれない。
だが、昔から言われてるじゃないか「信じる者は救われる!」と。

多摩川ライギョ

多摩川ライギョ

昨日、多摩川の河原グルメの仲間から雷魚(カムルチー)の写真が届いた。
数年前までは年に何本か顔を見ることもあったが、ここ3年ほどご無沙汰。
1920年代に朝鮮半島から渡来して以降、そのグロテスクな外観もあってか、「外来魚」や「害魚」として冷たい仕打ちを受け続け、今、多摩川じゃ「絶滅危惧種」状態。

日本の固有種や在来種に拘る人々にとって賛否はあろうかと思うが、個人的にはだび重なる台風や渇水、護岸工事、汚水、釣り人の魔の手……をなんとかくぐり抜けて命をつなぐ多摩川の雷魚にエールを送りたいような気もする。

釣れちゃってもね~

グリーンリバー

連休はウロウロと河原で過ごし、そして昨日もまた午後から養沢に行ってきた。
暑い。ともかく暑い。
風もなく、車から降りた途端、まるっきり蒸し風呂状態。
フライを結ぶ間にも汗が噴き出して老眼鏡が曇る。

管理釣り場なので、魚は居る。
ドライにもそれなりに反応する。
だが、いかんせん水温が高く、高活性とはいかない。

いつもならニジマスとヤマメを釣り分ける自信があるのだけれど、今回はニジマスばかり……。
釣れればニジマスでもアブラッパヤでもそれなりに嬉しいのだけれど、どうにも納得できない。

この写真は米国フラミングゴージダム下のグリーンリバー。
ここも渋かった。
ご覧のように、足下に大型レインボーが右往左往している(黒い影が全部魚)。
なのに、フライには見向きもしない。
いや、エッグパターンを使えば、いとも簡単に釣れる。
だがしかし、それでは納得できない。
かくして、フライボックスを覗き込みながら苦悩が続く……

海外お忍びフライタックル海編

フロリダキーズボート

「10時、25フィート!  グッド バラクーダ!!」
ポーリングプラットフォームからガイドが小声で囁く。
すかさず水面下に揺れる黒い影にフライをプレゼンテーション。
「スロー・スロー……ウェイト・ウェイト……」
「……Fish ON!!」

フロリダ半島の先端、キーウエストでのワンシーン。

ソルトフライタックル

これが取材と遊び半々時のソルト用海外遠征タックル。
ロッドはオービスT3、9フィート12番4ピース。
(以前はトライデント13番を使っていたが折れてしまった)
リールはアルテクノスSTR100DXソルトウォーター仕様(イタリア製)。
バッキングラインはPE6号を100メートル+モノフィラ30ポンド50メートル、フライラインはターポンテーパーのForストライパーテーパーType1~4、リーダーは25ポンド、ショックリーダーはモノフィラ50~120ポンドorワイヤーリーダー。
フライはご覧の通り、エビ、カニ、小魚、???……ナンでもあり。

ちなみに、このタックルで釣り上げたのはターポン、スヌーク、バショウカジキ、ハンマーヘッドシャーク、バラクーダ、ゴールデントレバリー、レッドフィッシュ、シープスヘッド……

お忍びタックル

お忍びセット

今回、北海道のトークショーに持って行った「お忍び」フライセット。
ロッドはその昔アングラーズリパブリックから発売されていた3番7フィートを真ん中からズバッと切って4ピースに改造したグラス。
リールはオービスCFO3、フライラインはDT3番。
フライボックスはドライフライを中心に詰め込んだホイットレー1個。
その他にはフォーセップ、フロータント、クリッパー、偏光グラス、老眼鏡、そして4Xと6Xのティペット……だけ。

北海道に限らず、取材などで持ち歩くフライタックルはいつもこんなもの。
あれこれ欲をいえば切りがない。
ボクの場合、旅の邪魔にならない最低限のタックルをバッグに忍ばせ……もし、手持ちのタックルで太刀打ちできなかったらキッパリあきらめる……のが基本。

ちなみに、ボクは昔からテーパーリーダーなんて使わない。
安物のモノフィラを2X、4X、6Xと適当な長さに繋いで使っている。
ティペットも6X以下は魚にも自分にもストレスになるのでほとんど使わない。
リーダーの長さも基本的にロッドと一緒……ロングリーダーは面倒なので嫌い。
フライに関しては全体的に大きめ……大きい方が水の抵抗が大きいのでナチュラルに流れやすいし、なによりもアイが通しやすく、よく見える!

ま、現役バリバリのフライフィッシャーには申し訳ないけれど、気負わす気取らず頑張らずユルユルの釣りもいいもんです。

正体不明

正体不明

あちこち釣り歩いていると、ときたま得体の知れない魚に遭遇する。
はたして触れても大丈夫なのか、もしかして古代魚の生き残りか世にも珍しい新種なんじゃ……なんて具合にあれこれ考えてしまう。
本業が写真家なので、とりあえず記録に残し、後で図鑑を調べればいいのだけれど、ほとんどは記念写真も撮らずにリリース。

この写真はたまたまガイドが持ってくれたのでパシャ。
場所はアマゾン河口部のマラジョ島で、ピラルクー探索中に釣れてしまった。
目が赤くアルビノ風で、どことなく顔はオオアリクイに似ていておちょぼ口……。
小魚をイミテーションしたフライにヒットしたので、肉食性だとは思うのだけれど、偶然という事もありうるのでなんとも言えない。

さて、これから渋谷までお出かけ。
ウヨウヨいるんだろうな~ この魚よりもっと奇妙奇天烈なゴギャルちゃんたちが……

ただのフグじゃない!

フグ写真

断っておくが、この魚は珍魚怪魚猛魚のたぐいじゃない。
そう、単なるフグ(クサフグ?)。
ただ、このフグはただモノじゃない。
オーストラリア北西部キンバリー高原でバラマンディを狙っているときに釣れたのだ。
なんと、そこは河口から100キロ以上奥地に入ったサバンナの真っただ中にある水溜まりだった。

ライズリング発見。
すかさずフライをキャスト。
空中をターンしたフライが着水した瞬間、モワッ、ゴツッ!
「よっしゃ、俺って天才!」なんて思いつつ、水面に目を凝らすとモッチャリした唇のウグイ。
その途端に緊張の糸が切れ戦意喪失……その日は終日絶不調……。

こんなこと、アングラーなら一度や二度経験していると思う。
とはいえ、ボクは予期せぬ獲物ってのが嫌いじゃない。
それどころか「五目釣り」なんて素人だとバカにされるが、ボクは大歓迎。
特に、熱帯や亜熱帯地方の奥地では、毎回、どんな魚が釣れるかドキドキもの。
今じゃ、フライやルアーで釣った魚は優に200種類を超えると思う。

*外道だって貴重な生き物です。優しくリリースしよう!!

名品には物語あり

スコットランド釣り

この写真は、たしかネス湖(スコットランド)の近くを流れる川だった。
パブのオヤジに勧められ、朝から晩まで河原に立ち尽くしたが、ボクだけじゃなく、誰も、何も釣れなかった……。

100年前も、50年前も、あと3フィート、あと1フィート……誰しも、届きそうで届かないライズリングを前にそう思ったに違いない。
あげく「ここをこうしたら……」「これをこうすれば……」などと、あれこれ悩んだあげく、ビルダーのもとに通って無理難題を押し付けたはず。

オールドスペイロッド

このフライロッド(ダブルハンド)は某氏のコレクションの一部。
いずれも100年以上の歳月を経ているに関わらず、なんとも不思議な存在感がある。
それにしても、このタックルたちはどんなオーナーとどんな時を過ごしたのだろうか……

中には倉庫に忘れられていたものや何人もの釣り人を渡り歩いたもの、一度も魚に遭遇できなかった不運なロッドやどうにもならないほど不器用なご主人様に何度も踏まれそうになったロッド、夫婦喧嘩のとばっちりを受けてカミサンに焚き付けになりかけたロッドもあるかもしれない……。

いやはや、そんなことを考えていると、退屈な雨の午後もなんとなく楽しい……

ナマズフライ

ナマズ用フライ

日本海に梅雨前線が居座り梅雨本番。
いよいよ多摩川ナマズのベストシーズン到来!
ベストシーズンと言っても、このところ密かなナマズブームでプレッシャーが最高潮。
派手なバスバグやポッパーではなかなか釣れない。
ルアーやフライを途中までチェイスするものの、あっさり見切られてしまうのだ。

そんなときに威力を発揮するのがこのフライ(ほぼ原寸大)。
この時期のナマズはアユやオイカワなどの小魚を補食しているのだけれど、どうもナマズ的には「カエル」への魅惑も捨て難いらしく、単純なミノー系のストリーマーよりも「なんとなくカエルにも見えなくないミノー」がお好みのようだ。

使い方のコツはナマズが潜んでいると思われるポイントにフライを2度3度打ち付け、ナマズの注意を引いてから「ナマズに気付かれないような気持ち」でリトリーブすること!
(なんとも矛盾しているようだが、スレたナマズには有効!)

「バーブレスフック」の使用と「キャッチ&リリース」よろしく!

山女あれこれ

サクラ鱒

十頭身美人の降海型特大山女……つまり正真正銘のサクラマス。
日本海の荒波にもまれ、春先の雪代で増水した川を溯る純国産トラウト属の勇者。
いつも単独行動を好み、いつだって「やんちゃ」で「負けん気」が強い。

陸封山女

養殖場育ちの放流ヤマメ。
釣られることが宿命とはいえ、こんな美しい魚にほんの一瞬でも痛い思いをさせるなんて、ちょっと心が痛い。

天然山女

ヒレはどこも欠損してないし、東北の山奥で釣れたし……
天然のはず……と願っているヤマメ。

ランドロック桜鱒

とあるダム湖のランドロック(陸封型)サクラマス。
降海型に比べればサイズ的にも劣るし、凛々しさにも欠ける。
でも、ヤマメ特有の好奇心や闘争心は失われちゃいない……。

あらためて比べてみると、今さらながらヤマメって凄いと思う。
よし、原稿なんて放り出して……

大尻沼2008

大尻沼

昨日、奥日光丸沼のお隣にある大尻沼に行ってきた。
例のごとく、某雑誌の月一連載取材。
2年ぶりの解禁、それも解禁日から3日目とあって楽勝気分で湖畔に立った。

雨……それも大粒の雨が間断なく湖面に弾ける。

釣れない。
ルアーを代え、タックルを代え、場所を代え……それでもなかなか釣れない。
(ボクは取材する側なので釣りしてません、念のために!)

途中、カメラのフィーカス異常。
なんと、レンズの内部に雨が染込み、結露している。
カメラなんで消耗品だ……と割り切ってはいるけれど、多少の雨粒があたった程度で浸水するとは……ニコンの技術者さん、昔みたいに丈夫に作ってくれないかな~

大尻沼01

さて、肝心の釣果報告だが、正直言って「厳しい!」の一言。
とはいえ、あくまでもルアーでは厳しいのであって、フライは問題なし。
午前中にはイマージャーを補食しているらしいライズも随所に見られた。
(フライフィッシャーのロッドは頻繁に曲がっていた)
プロフィール

残間正之

Author:残間正之
北海道生まれの典型的AB型。辺境地の旅とフライフィッシング、そして雑種犬モボ君を愛するチョイ悪オヤジ。
カメラとロッドを抱えて世界69カ国を駆け回り、NHK「世界つり紀行」やスカパーの「旅チャンネル」や「釣りビジョン」に出演したほか,アウトドア関連雑誌の連載やFM横浜「ザバ~ン」の釣り情報などを担当。
主な著書に「だからロッドを抱えて旅に出る」「世界釣魚放浪記」「フライフィッシング・ハイ!」などがある。
追伸
ホームページ「Anglers Gallery」
ブログ「ゆるゆる北国暮らし」もよろしく。

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